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フィギュアスケートの大会での滑走順の決め方は? ランキングか抽選か? 滑走順で有利不利はあるの?

投稿日:2019年2月14日 更新日:

ピアノやヴァイオリンのコンクールやフィギュアスケートの大会で、意外と大切になるのは出演順です。

 

前後にどんな人が演じるか、自分が何番目に演じるかによって、点数が違ってくることもあります。

 

フィギュアスケートの場合は「滑走順」ですね。

 

フィギュアスケートの場合は、事前に自分が演じる構成プログラムを出してありますので、その構成内容から減点や加点といった方法で点数が付きます。

 

しかし、その前に演じた人の内容で、自身の演技が変わってしまうこともあります。

 

それだけ、フィギュアスケートの演技は繊細なものということですね。

 

ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。

フィギュアスケートをより楽しむために~当ブログの記事を解説付きでまとめました!

ぜひ他の記事も読んでみてください!

フィギュアスケートの滑走順の決め方は大会によって同じ?違う?

スケートの大会は、ショートプログラムとフリーで決まります。

 

基本的に滑走順は大会や試合によって違います。

 

そのため、ファンの人が○○さんは第一グループだから滑走順は後、先と思っていても、実際には大会によって違っています。

 

以前は、ショートプログラムの滑走順はコンパルソリーの順位で決められていました。

 

順位が高いほど、滑走順は後になるというのが常識でした。

 

今はコンパルソリーがなくなり、いきなりショートプログラムからの滑走となります。

 

その順も5~10年くらい前までは、ほとんどの大会で世界ランキング順、フリーはショートプログラムの点数順でしたが、これもここ数年で変わってきています。

 

世界選手権や国際大会、グランプリシリーズなど、以前は世界ランキングの順位で決められて、順位が低い順に滑走をしていました。

 

フリーは、さらにショートプログラムの順位で、低い人から滑走をする、というものでしたね。

 

そのため、ファンの多くは自分の好きな選手が、ランキングが高ければ滑走が後になる、ショートプログラムの順位が上位なら滑走が後になる、ということを知っていました。

 

最近では、その常識も変わり大会によって、滑走順のルールも違っています。

 

特に、グランプリシリーズは2015年に変わり、グランプリファイナルは2017年に変わるなど、見ているファンが混乱することになっています。

フィギュアスケートの滑走順を抽選で決める大会が多くなってきた!

一番大きく変わったのが、滑走順に抽選が取り入れられたことです。

 

滑走順の違いは、その人の演技に大きな違いが出ます。

 

例えば、あまり早い順に滑走してしまうと、審判が「後にもっといい選手が出るかもしれない」と点数そのものが厳しくなります。

 

しかし、後に滑走をすると氷につく傷が多くなり、特に前の人のエッジが深いと、氷面の傷で転倒してしまうこともあります。

 

また、前の人のジャンプの失敗が、次の人の演技に影響が出るというのも良くあります。

 

氷は定期的にきれいにならしますが、野球場のマウンドと同じで、1人1人の演技の後にならすわけではありません。

 

そのため、滑走順によって、メリットデメリットが出てしまうのです。

 

そこで、以前は一律ランキング順でしたが、同じくらいの実力のある人が集まる大会では、抽選といった方式も取られるようになったのかもしれません。

 

2015年までは、ほとんどがランキング順、順位順で滑走をしていましたが、2016年のシリーズから抽選という方式も取り入れられるようになったようです。

 

グランプリシリーズやグランプリファイナルは、抽選方式を取ったり、以前と同じ順位順にしたりと滑走順のルール改定が1~2年ごとにされて、ファンの方でも混乱が起こっているようです。

全日本フィギュアスケート選手権の滑走順はランキング+抽選

フィギュアスケートファンをしている皆さんの中では、ご存知の方も多いですが、全日本選手権は以前からミックスです。

 

全日本選手権は、全出場選手30名からショートプログラムの順位で24名までがフリーに進むことができます。この順位を6人ごとに4グループに分けます。

 

ここで、順位が低いグループからの滑走となりますが、その中の6人は抽選となります。

 

審判もそれを承知で点数をつけます。

 

第二グループや第三グループの滑走で、暫定の順位が高くても、最終順位は下がってしまうことがほとんどです。

 

テレビを見ていると「○○選手暫定1位です」と言いますがそれを話すアナウンサーも、酷なことをしていますね。

 

宇野昌磨や田中刑事・無良崇人・羽生結弦は最終グループになることが多いため、ファンの人もその時間に合わせて見るということができます。

 

もちろん、グループごとのリンクの清掃がありますので、氷面は後のグループだから不利ということはありません。

フィギュアスケート選手は滑走順で有利不利はあるの?

オリンピックでよくあるのが、前の選手が転倒をすると次の選手も転倒をしてしまう、という転倒の連鎖です。

 

こういったシーンを見ても、フィギュアスケートの演技は、本当にデリケートなもの、繊細なものということがわかります。

 

もちろん、それを跳ね返してパーフェクトな演技で、上位に入る選手もいます。

 

「運も実力」と言いますが、フィギュアスケートにかかわらずスポーツは技術や演技内容だけでなく、メンタルな面も要求されます。

 

フィギュアスケートだけでなく、オリンピックには魔物が住んでいると言います。

 

メダル確定な選手でも、思ってもみなかった結果になったり、逆に誰も注目をしていなかった選手が、メダルを獲得することもあります。

 

平昌オリンピックで金メダルに輝いたザギトワがそうですね。

 

フィギュアスケートの場合は、滑走順によってメンタル面も大きくかかわることがあるようです。

 

身体だけでなく、心も鍛えないと、満足のいく演技はできません。

 

その中で金メダルを取り続ける羽生結弦というスケーターは、本当にすごいのかもしれませんね。

フィギュアスケートの大会での滑走順の決め方まとめ

・フィギュアスケートは滑走順で、演技の出来上りも違ってきます。滑走順によってはメリットもデメリットもあります。

 

・フィギュアスケートの滑走順は、ランキングが低い人から演技をしたり、ショートプログラムの順位が低い人から演技をするというのが多くあります。

 

・最近は、ランキングに関係なく抽選で行われる大会もあるようです。

 

・全日本選手権は以前から、ショートプログラムの順位と抽選を混ぜた方式で滑走順が決められていました。

 

フィギュアスケートの滑走順は、その日との演技を左右します。前の人がどんな演技をしたか、氷の状態は良いのか、ということも演技にかかわってきます。

 

その中でメダルを取り続ける選手は、演技の技術や芸術性だけでなく、メンタル面でも強さを持っているかもしれません。

 

ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。

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