雑学

アメリカのコロンビア大学の名前の由来は? 歴史的な経緯があるの?

投稿日:2019年4月26日 更新日:

コロンビアと言えば、南米にある国のひとつ。

 

サッカーが盛んな国としても知られていますよね。

 

不思議なことは、アメリカ合衆国の名門大学のひとつに、

コロンビア大学という大学があること。

 

ニューヨークにある大学なのに、

どうしてコロンビア?と気になってしまいます。

 

コロンビア大学という名前の由来には、

実は歴史的にとても深い理由が。

 

イギリスの植民地だったことによる、

強い愛国心のあらわれでもあったんです。

 

そこで、コロンビア大学の名前の由来は?

 

どんな歴史的な経緯があったのか、

くわしくまとめてみたいと思います。

コロンビア大学の前身はイギリス王の名前

コロンビア大学の正式な名前は、

Columbia University in the City of New York。

 

れっきとしたニューヨークにある大学です。

 

そんなコロンビア大学は、由緒ある名門校。

 

1754年に北アメリカの5番目の大学として、

キングズ・カレッジという名前で創立されました。

 

その名前にもなっている「キングズ」とは、

イギリスのジージ2世に由来しています。

 

その当時、北アメリカの大部分はイギリスの植民地。

 

つまり、「キングズ・カレッジ」は、

イギリス国王により創立された、という意味。

 

そのため、今でのイギリスには、

キングズ・カレッジという名前のカレッジが、

いくつも残っています。

 

同じような名前の大学が生まれたのは、

アメリカがもともとイギリス植民地の過去だった、

そんな少し複雑な経緯があったんですね。

ちょっと微妙な「キングズ」という名前がコロンビア大学の名前のきっかけ!?

イギリス国王の名を冠するキングズ・カレッジが

その名前を変えることになるのは1784年。

 

コロンビア・カレッジへと変更されます。

 

さらに、大学院がつくられた1896年に、

現在のコロンビア大学という名前になりました。

 

そもそも「キングズ」という名前は、

アメリカ人にとってちょっと微妙な印象が。

 

というのは、「キングズ」という言葉は、

イギリスに支配されていた時代を思わせ、

人によっては不名誉な過去と感じる場合も。

 

大国へと成長した今のアメリカにはふさわしくない!と

考える人が多くても不思議ではありません。

 

そこで採用されたのが、コロンビアという名称なんです。

コロンビアとは、あのコロンブスに由来

コロンビア大学の名前の由来になるのは、

南米の国のコロンビアではなく、コロンブス。

 

コロンブスはイタリア出身で、

ポルドガルやスペインの支援により航海を続け、

アメリカ大陸の発見に導いた人物。

 

歴史の教科書で、かならず目にする有名人です。

 

しかし、州ごとにも歴史や文化が全く異なるアメリカ。

 

住んでいる人のルーツも多種多様なので、

どんな名前ならみんなが好きになるの?

 

そこで、登場するのが、コロンブス!

 

コロンブスは、アメリカの「発見者」であり、

どこの州も、どこの政党も代表しません。

 

そんなコロンブスの名前を付けることで

アメリカの中にある多様性をひとつにまとめ、

愛国心をあらわした、と考えられます。

 

とはいえ、キングズ・カレッジ時代のものを

すべて消し去った、ということではありません。

 

大学のマスコットはライオンですが、

それはイギリスの国章にヒントを得ているとのこと。

 

また、大学のロゴである王冠もまた、

キングズ・カレッジ時代から継承されたものです。

今でもたくさん!コロンブスの名前を冠した施設

コロンビアという呼び名は、アメリカの別称として使われる伝統が。

そのため、コロンビアという名前を使う例は、

コロンビア大学だけではないんです。

 

ワシントンD.C.は、合衆国の首都ですが、

正式な名前はコロンビア特区。

 

州には属さない、特別な地とされています。

 

宇宙飛行士である向井千秋さんが乗ったことでも知られる

スペースシャトルも、コロンビア号です。

 

そのほか、サウスカロライナ州やミズーリ州にも、

コロンビアという地名が今でも現存。

 

ニューヨークにありながら、コロンビア大学と命名されたのは、

コロンブスに特別な思いを持つアメリカで、

なんの不思議なことでもないんです。

コロンビア大学は有名人を多数輩出!?

コロンビア大学は、いろいろな分野の研究で有名な大学。

ノーベル賞受賞者も、100人を超えているとのこと。

 

また、芸術関係の受賞者も多く、

アカデミー賞は30名近く、ピューリッツアー賞は90人越え!

 

アメリカの第44代大統領のバラク・オバマも、

コロンビア大学の出身です。

 

留学生の数がとても多いことでも知られ、

コロンビア大学に留学した学生が、

母国で大統領になる!というケースも

とても多いんだそうです。

まとめ

・コロンビア大学の前身は、イギリス植民地時代に作られ、国王の名前が冠せられていた。

 

・大学になる過程で、イギリス国王を思わせる名称は消え、コロンビア大学となった。

 

・コロンビア大学のコロンビアは、南米にあるコロンビアではなく、コロンブスに由来。

 

・アメリカでは、コロンビアという名が付く施設や地名が多く、好まれる名称。

 

・コロンビア大学は、たくさんの有名人を排出し、留学生には母国の大統領になった人も。

 

ニューヨークになるのにコロンビア大学というのは、不思議な気もしますが、アメリカ大陸の「発見者」であるコロンブスに由来すると考えると、なるほど!ですね。

 

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