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オレンジジュースの飲み過ぎは下痢になる?! 飲むときの注意点と対策とは?

投稿日:2019年4月25日 更新日:

フルーツジュースの代表的な存在で、馴染の深いオレンジジュースですが、飲みすぎると下痢になってしまうというのは本当でしょうか?

 

オレンジジュースをおいしく、健康的に飲むための注意点と対策を考えてみました。

オレンジジュースの飲みすぎで下痢…本当?

口当たりもよく、さっぱりしているオレンジジュース。

 

ビタミンCも多く含まれているイメージが強く、健康的な目的からも飲むことが多いのではないでしょうか。

 

しかし、オレンジジュースの飲みすぎは下痢や消化不良を引き起こしてしまいます。

 

下痢になってしまう理由①:ビタミンCの摂りすぎ

 

オレンジジュースにはビタミンCがとても豊富に含まれています。

 

ビタミンB群の一種である葉酸やカリウムといったミネラルもたくさん含まれています。

 

ビタミンCが豊富なオレンジジュースの中でも果汁100%のものは一杯で一日に必要なビタミンCを摂取することができます。

 

成人のビタミンCの一日分の摂取上限量は2000㎎です。

 

1歳から3歳までの子供では400㎎、4歳から8歳なら650mg、9歳から13歳は1200mgといわれています。

 

ビタミンCは必要な栄養素ではありますが、摂りすぎは下痢や消化不良、吐き気を引き起こしてしまいます。

 

オレンジジュースにはストレートタイプだと100mlあたり22mg、濃縮還元タイプだと100mlあたり42mgのビタミンC が含まれています。

 

うちの子は夏場の暑い時期にオレンジジュースをがぶ飲みしてしまい、数日間おなかがゆるゆる状態になったことがあります。

 

下痢になってしまう理由②:クエン酸の反応

 

オレンジジュースにはクエン酸も多く含まれています。オレンジジュース 200cc に対し、 約2.0g入っていると考えられています。

 

クエン酸は血液をサラサラにして血流を良くする働きがあります。

 

しかし、クエン酸を取り過ぎは胃腸を刺激してしまい、ビタミンCと合わさって下痢になりやすくなってしまいます。

 

とくに果汁100%のオレンジジュースは、クエン酸の腸内への刺激が強いです。

 

一度に飲む量やほかの食事で摂取する量も考えながらオレンジジュースを飲むようにしましょう。

 

下痢で困っている方、ビタミンのサプリを摂っている方は、オレンジジュースを飲む量と食事やサプリとのバランスを一度見直してみてはいかがでしょうか。

オレンジジュースを飲む時の注意点

オレンジジュースの飲みすぎは下痢や消化不良を起こしますが、他にも注意するべき点があります。

 

・糖分の過剰摂取

 

オレンジジュースには加工段階で保存性を高めるために砂糖が加えられています。

 

100%ジュースであっても果物特有の「果糖」という糖が含まれています。

 

糖分の摂りすぎはメタボリックシンドロームや糖尿病の原因にもなりますので、注意が必要です。

 

特に、夜寝る前に飲むと糖分の分解がスムーズにおこなわれず蓄積されてしまいます。

 

オレンジジュースの糖分を適度に摂ることができるのは運動後だといわれています。

 

エネルギーを消費した体に効率よく栄養を補給し、オレンジジュースに含まれるクエン酸が疲労回復に役立ちます。

 

・シミ・くすみ

 

オレンジをはじめとする柑橘類には、ソラレンという成分が含まれています。

 

実はこのソラレンには紫外線を吸収しやすくする作用があり、体が紫外線に反応しやすくなります。

 

ソラレンの含まれたオレンジジュースを多く飲むことでシミやくすみの原因となるメラミン色素を多く生産してしまいます。

 

美肌効果を求めてオレンジジュースを飲む方は多いと思います。

 

わたしも含め、「フルーツは朝」とイメージしている方は多いかもしれませんが、陽の当たる時間前に飲むのはあまりよくありません。

 

陽が落ちてから、寝るまでにはまだ時間がある夕食後が一番飲むのにちょうどよい時間帯です。

オレンジジュースの効果あれこれ

オレンジジュースの飲みすぎには注意しないといけない点がいくつかありますが、やはりオレンジジュースから得られる効果はいろいろあります。

 

しぼりたて、果汁100%のものは特に効果がありそうですが、妊娠中の方は加工してあるオレンジジュースを選んでください。

 

加工していないしぼりたてのオレンジジュースには非常にまれではありますが、バクテリアが含まれているケースもあります。

 

胎児に影響を及ぼす可能性がありますので、避けるほうが無難です。

 

<風邪の予防>

 

風邪の原因となる細菌は体内で白血球によって退治されます。

 

ビタミンCは、この白血球の働きをより活性化させることができます。

 

<疲労回復>

 

オレンジジュースにはクエン酸が多く含まれています。

 

クエン酸は体内でのエネルギー代謝の働きを助け、疲労物質が分解されるのが早くなります。

 

<貧血対策>

 

オレンジジュースに含まれる葉酸には、ビタミンB12と一緒に赤血球の生成をサポートする役割があります。

 

<美肌効果>

 

オレンジジュースに含まれるビタミンCには、コラーゲンの生成をサポートする働きがあります。

 

<むくみ解消>

 

オレンジジュースにはカリウムも多く含まれています。

 

カリウムは余計な塩分が排出されるように働くので、むくみ解消に効果的です。

まとめ

・オレンジジュースにはビタミンC が豊富に含まれているが、一日の摂取上限を超えてしまうと下痢や消化不良を引き起こしてしまう。

 

・オレンジジュースには糖分も多く含まれているので、過剰摂取は生活習慣病につながる。

 

・ソラレンという紫外線を吸収しやすい物質も含まれているので、朝に飲むのは避けたほうがよい。

 

・オレンジジュースを飲みすぎると副作用が起きてしまい注意が必要ではあるが、オレンジジュースを飲むことから得られる効果も多い。

 

オレンジジュースに限らず、どんなものでも飲みすぎ食べ過ぎは逆に身体によくありません。

 

飲む時間帯や飲む量、ほかの食事とのバランスやタイミングも考え、おいしく健康的に摂取していきたいものです。

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