雑学

「盤石」の由来は? 語源は何? 磐石との違いは?

投稿日:2019年4月22日 更新日:

皆さんは、盤石という言葉を知っていますか。盤石という言葉は、きわめて堅固な様子をいいます。

 

日本語でできている熟語には、何かしらの語源があります。特にこの盤石という言葉は、なんらかの由来がありそうです。

 

今回は、盤石という言葉の由来、語源をご紹介します。

盤石の由来は?

盤石というのは、不動明王が座っている土台のことを言いました。

 

その土台の素材は、金剛石とされています。金剛石というのは今で言う、ダイアモンドの原石を言います。

 

不動明王とは、仏教において信仰される対象となっています。

 

真言宗や天台宗、日蓮宗など、仏教では幅広く信仰されています。

 

不動明王が「降魔の三鈷剣」や、「迦楼羅焔」などを以て、様々な生き物を救おうとしている意志の固さが転じ、盤石という言葉になっています。

 

降魔の三鈷剣は、魔を退散させると同時に人の心をかき乱す欲望や因縁を断ち切る剣のことです。

 

これは、不動明王が持っているものです。

 

迦楼羅焔とは、不動明王の背中にある炎のことを言い、この炎は迦楼羅天の吐いている炎です。

 

迦楼羅天は仏教の守護神で、「ガルダ」というインド神話に登場する炎のように輝く神鳥の前身です。

 

迦楼羅天は、雨風を起こす悪の生き物とされた毒蛇を常食としていたため、毒蛇から人を守る霊鳥として信仰されています。

 

また、不動明王はヒンドゥー教の最高神である「シヴァ」という神様が起源であるという説があります。

 

その説からか、不動明王はシヴァであるという考えが出てきましたが、これは間違いです。

 

シヴァと力が釣り合うような相手である「マハーカーラ」という将軍が創られ、そのマハーカーラが不動明王に進化した、という事が本当です。

盤石の使い方は?

盤石とは、とても堅固なという意味で使われます。

 

言い換えれば、壊れにくい、少しの事では動じない、しぶといといえます。

 

例えば、サッカーなどのスポーツで、「盤石なチーム」と言ったり、比喩として「盤石の如く」と使ったりします。

 

同じ読み方でしかも似たような形の熟語で、磐石があります。盤石も磐石も、大きな意味の違いはありません。

 

どちらの漢字も大きな岩を表し、堅固で少しの事には動じないという意味があります。

 

しかし、普段使われるのは盤石の方です。

 

磐石の「磐」は常用外の漢字のため使われることが少ないのです。

 

盤石に似た意味では鉄壁や、万全、難攻不落、堅牢などがあります。

 

対義語では、「堅固でない」ということなので不安定や、脆い、虚弱などがあります。

 

盤石という熟語は、四字熟語にも使われます。例えば、堅如磐石や磐石之固です。

 

堅如磐石は、「不動」という意味があります。

 

「堅」はそのまま堅いを意味し、「如」はそのまま、という意味があります。磐石は先述した通りです。

 

現代の言葉で表すと、「その堅さは盤石のようだ」となります。

 

磐石よりも、ゆるぎなさが伝わってくる四字熟語です。

 

盤石之固は、並外れて堅固な様子を意味します。

 

訳するのは簡単で、「安定しすぎていて隙が無い」という意味になります。

 

盤石という言葉は、四字熟語でも「堅固な様子」を意味しています。

盤石が使われる名前

盤石というのは、名前で使われるときがあります。

 

そのほとんどは、力士です。

 

盤石は堅固という意味のため、力強さを表すために力士に使われることが多いです。

 

盤石という名前が使われた力士の中で最近の人は、「盤石博文」という人です。

 

彼は朝日山部屋に所属していた力士で、最高位は東十両8枚目です。

 

最も昔の人だと、「盤石力勝」という人です。

 

彼は1834年に誕生したので、かなり昔の人となります。

 

木瀬部屋、錦戸部屋に所属していた力士で、江戸時代で最後となる新入幕力士でした。

 

彼が初土俵を踏んだのは彼が23歳の時でした。

 

十両ほどになったときには勝率が5割ほどでした。

 

ゆっくり昇進するタイプの力士でした。39歳の時の4月場所では6勝2敗という好成績も上げました。

 

しかし1875年の東京、大阪、京都相撲の合同試合の期間中に脳卒中を起こし、急死してしまいました。

 

ちなみに盤石力勝はかなりハンサムな男だったようで、その容姿を活かして錦絵も書かれたほどです。

 

歌川国政によって描かれた錦絵は着物姿の盤石力勝でした。

まとめ

・盤石とは不動明王の下にある土台のことを言う。不動明王が様々な生き物を救おうとする意志の固さが転じ、盤石という言葉になった。

 

・盤石と磐石は、大きな違いはない。しかし、磐石の「磐」は常用漢字ではないため、一般的には盤石のほうが使われる。

 

・盤石という言葉は、力士の名前にも使われる。

 

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