プラスチック, ナイロン, ビニールの違いは? ゴミ捨て時にペットボトルはどうする?
投稿日:2019年3月18日 更新日:
皆さんは、プラスチック、ナイロン、ビニールの違いって、ご存知ですか。
私は、アバウトには分りますが、具体的に説明することはできません。
そして、ゴミ捨ての時には、ペットボトルは、どうすればよいのでしょうか。
間違った方法で捨てるのは、良くありません。
今回は、プラスチックとナイロン、ビニールの違いと、ペットボトルはゴミ捨ての時どうすればよいかを、ご紹介します。
プラスチックの特徴は? ナイロンもビニールもプラスチックの仲間!
プラスチックは、「可塑性物質」というもので、可塑性物質とは、形を思い通りにできる物質のことを言います。
プラスチックには様々な長所があります。
一つ目に、軽く、強い製品を作ることができます。
身近にある金属は、衝撃などの外部からの力に強いものが多いですが、欠点として、重量が大きくなってしまいます。
しかしプラスチックは、金属材料と違って軽く、しかも強度もある製品が多いです。ガラス繊維などを加えるとさらに強度が増します。
二つ目に、電気絶縁性があるということです。
電気絶縁性は、電気を通さない性質のことです。
なので、プラスチックは絶縁体といえます。
銀、炭素粉を加えると逆に電気を通しやすくなるという性質もあるので、便利です。
三つ目に、薬品に対する耐性が強いということです。
ものにもよりますが、プラスチックの多くは薬品の耐性が強いです。
しかし、水に溶けるようなプラスチックもあるので、性質を十分に理解してから取り扱いましょう。
短所として、一つ目に熱に弱いということがあります。
金属と比べると、金属の多くは融点が高く、500度くらいの温度にも耐えられる物質がほとんどですが、プラスチックの場合、高いものでも260℃くらいまでにしか耐えることができません。
低いものだと40度ほどで溶けてしまいます。
熱伝導性も低いため、熱が広範囲に散らず、一部に集中して加熱されてしまいます。
二つ目に、帯電しやすいということです。
小学生の時、プラスチックの下敷きを頭にこすりつけ、髪を立たせたことはありませんでしたか。
あれは、プラスチックが帯電しやすいことを表します。
帯電しやすいと、ほこりが付きやすくなってしまいます。
ナイロンの特徴は? ビニールとの違いは素材
ナイロンとは、プラスチックの一種で、合成繊維のことです。
しかも世界初の合成繊維です。
なので、服などに使われることが多い物質です。
ナイロンは、かなり強度が強い物質で、釣り糸に使われることもあります。
弾力性もあるため、ストッキングやスポーツ用の服、ビジネスバッグなどにも使われます。
また、ナイロンはケアが非常に楽なことが利点です。
速乾性があり、洗濯しても縮むことはありません。
しかも、しわが入りにくく、カビ、虫などの害もありません。
しかし、プラスチックと同じく静電気が起きやすいため、ドアノブなどを触るとバチっとくる場合が普通より多くなる可能性があります。
ビニールの特徴は? 実はビニール傘はビニールを使っていない
ビニールとは、普通は透明のビニール袋を想像しますが、実はポリ塩化ビニルなどの「ビニル樹脂」というものを指します。
しかしこれも、プラスチックの一種です。
ビニールの特徴は、柔らかく、透明のため、ビニールハウスに使われます。
太陽光を通す透明性、骨格を作り、覆うための柔軟性があるため利用されます。
ビニール傘は、ビニールではなく「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」を使っていますので、間違いの無いようにしてください。
プラスチック、ナイロンとビニールのそれぞれの違いは?
プラスチックは、ナイロン、ビニールなどの合成樹脂をまとめて言います。
プラスチックのほとんどは軽く、強く、熱に弱いという性質を持ちます。
ナイロンもビニールもプラスチックの一種ですが、ナイロンは合成繊維、ビニールは合成樹脂です。
ナイロンは、ビニールと比べると強度があり弾力性もあるため、ビニールよりも高価なものとされています。
身近で簡単に見分けるとするならば、傘です。
ビニールはナイロンより安いため、値段の安い傘はほとんどがビニールだと思ってもらってかまいません。
ナイロンの傘は、ビニール傘よりも値段が高いのが特徴です。
また、ナイロンは表面に何らかの処理がされていないのなら、水を通すという性質がありますが、ビニールは水を通すことはありません。
この水を通さないという性質を利用して、雨合羽ができています。
プラスチック、ナイロン、ビニールを捨てるときはどうすればよい?ペットボトルは?
捨てる場合、それぞれ捨て方が違いますが、自治体によっても違います。
プラスチック、塩化ビニルなどのビニル樹脂、ナイロンは、自治体の決め方に従うしかありません。
しかし、ナイロンは多くの自治体で可燃ごみとして出されているため、もしわからなかったら可燃ごみに出した方が良いでしょう。
ペットボトルは、「ポリエチレンテレフタラート」という物質がほとんどなので、プラスチックの一種です。
リサイクルされることがほとんどなので、これも自治体の決め方に従いましょう。
プラスチック、ナイロン、ビニールの違いまとめ
・プラスチックは、合成樹脂をまとめて言ったもので、ほとんどが軽く強いが、熱に弱い。
・ナイロンは、プラスチックの一種で、強く、乾きやすいなどの理由で服に使われる。
・ビニールは、「ビニル樹脂」を指し、柔軟性、透明性があるのでビニールハウスなどに使われる。
・プラスチックの捨て方は自治体によって変わることがほとんどのため、自治体の決め方に従うのが確実。
・ペットボトルは、リサイクルされることが多いので、これも自治体の決め方に従えばよい。
執筆者:woodbat
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