ベトナム 旅行 雑学

ベトナムの結婚式に参加するなら? マナーは? ご祝儀はどうする?

投稿日:2018年12月21日 更新日:

ベトナムで仕事をしている、大学に留学しているとき、

知り合いになったベトナム人の結婚式に参加する!という機会がある人も。

 

そんなとき、とても心配になるのが、ベトナムの結婚式のマナー。

何も知らないで行ったら、恥ずかしいことにならないか…

 

そんな心配をする人も多いのではないでしょうか?

 

ベトナムは、日本とくらべて、結婚式のマナーはゆるやか。

多少、間違えてしまっても、嫌な顔をされることは基本的にありません。

 

でも、日本人がベトナムの風習に合わた行動をすると、

相手がとても感動してくれ、結婚式がさらにハッピーな空間に!

 

そこで、ベトナムの結婚式に参加するとき、

どんなマナーに注意したほうがいいのか、

また、ご祝儀はどのように準備すればいいのか、

まとめてみたいと思います!

ベトナムの結婚式に服装のマナーはあるの? 都会と田舎の差は?

最初に心配になるのが、結婚式に参加するときの服装。

急に招待されて、ドレスも何も持っていない!ということも。

 

ベトナムの結婚式は、日本と異なり、とてもカジュアル。

好きな服装でOK!という、おおらかさがあります。

 

とはいえ、せっかくの結婚式なので、

正装に近い服装をしたい!なんてときもありますよね。

女性なら民族衣装アオザイを着るのがおすすめ。

 

購入するのはちょっと…という場合も、

レンタルできるところがたくさんあるので安心です。

 

また、ベトナムは、パーティードレスを気軽に着る習慣が。

日本では値が張りそうなドレスを格安で買うことも可能。

 

ベトナム人は、とにかく写真を撮ることが大好き。

一緒に写真を撮る機会も多いので、華やかなドレスを購入すると、

記念写真撮影をみんなで楽しむことができます。

それでは男性は?

 

ベトナムでは、主役は私!という位、着飾る女性も多いのですが、

男性はかっちりとした正装をする人はほとんどいません。

 

襟付きのシャツに、清潔なズボンをはいて行けばOK。

背広を着ていくと、逆に浮いてしまうこともあるので要注意。

 

また、都会か田舎かで、ドレスアップのタイミングに違いが。

 

都会の場合、多くの参加者は、仕事の合間に会場に来ます。

参加者が仕事に支障が出ないよう、結婚式自体も2、3時間程度。

 

そのため、アオザイやパーティードレスを着る場合、

ドレスをすでに来た状態で、会場に行きます。

 

一方、田舎の結婚式の場合、参加時間がかなり長く、移動することも。

そのため、食事が終わるまでは、花嫁・花婿もふくめてほどんどの人が普段着。

 

食事を終えた後、参加者はそれぞれの家に戻り、ドレスアップします。

そこで、アオザイやドレスを着たい!という場合は、

まずは小ぎれいな服装で参加し、

花嫁・花婿の家や、近所の人の家でドレスに着替える!

 

このような流れにしてもマナー違反にはなりません。

ベトナムの結婚式で花嫁・花婿の関係者と挨拶をするときのマナーは?

小規模な結婚式の場合、花嫁や花婿だけではなく、

それぞれの家族や親戚の人たちと、挨拶をする機会が。

 

そのとき、注意したのが握手の仕方。

ベトナムには、相手に感謝の気持ちをあらわすため、

握手をする手じゃない方の手をひじに添える、という習慣があります。

 

普通に片手で握手をすると、ちょっと偉そうな感じに。

相手が年上の人の場合、マナーとしては失礼にあたるため、要注意です。

 

また、ベトナムの結婚式のテーブルには、ほとんどと言っていいほど、

緑の丸い果物があります。その周りには、石灰をくるんだ謎の葉っぱが。

 

これは、お祝いする気持ちを伝えるために、みんなで食べるもの。

花嫁・花婿が、ひとりひとりに配ってくれたり、

両親や親戚が、感謝の気持ちを示すために、すすめてくれることが。

この果物は、年配のベトナム人は好んで食べるのですが、

今ではほとんどのベトナム人が食べられないほど、まずい味。

 

しかし、嫌な顔をしてしまうと、せっかくの気持ちに対して失礼…。

そこで、多くのベトナム人は、次のような食べ方をします。

 

果物はカットされているので、ひとつ手に取ります。

そして、石灰入りの葉っぱを添えて、一緒にひとくち。

ほとんどの人が、ひとくちふくんでペッと吐き出します。

 

日本では、絶対にマナー違反になる、ありえない食べ方。

 

しかし、ベトナムでは、お祝いの気持ちを共有したことになるので

マナーとしてOK!なんです。

ベトナムの結婚式のご祝儀はどのように準備する? 相場はどれくらい?

最後に、ほとんどの人が迷ってしまうご祝儀について。

ベトナムでは、日本のように、ご祝儀の細かい決まりはありません。

 

しかし、お金を持っているひとほど、たくさん出すという暗黙のルールが。

花嫁・花婿の友人の場合、たいていみんな20代。

 

そのため、収入はさほど多くないため、50万ドン(2500円程度)が一般的です。

30代以上になると、収入が多くなる人が増えてきます。

 

その場合、100万ドン(5000円程度)が妥当な金額に。

さらに裕福な人になると、それ以上のご祝儀を用意します。

 

その上限については、はっきりとした決まりはなく、

あくまででその人の気持ち、ということになります。

 

それでは、日本人の学生の場合は?

学生の場合、アルバイトをするだけでも、

ベトナム人の平均収入よりも多くなります。

 

しかし、学生はあくまで友人、とみなされるので、

ベトナム人の友人と同じ、50万ドンでOK。

 

日本やベトナムですでに働いている場合、

ベトナムの平均収入よりも多くもらっていることがほとんど。

 

そのため、花嫁・花婿と友だちという間柄であっても、

少なくても100万ドンは包んでおいた方が無難です。

 

若い夫婦にとって、結婚式は、かなりの支出。

多めのお金を包むことで、素直に喜んでもらえます。

 

お金の包み方は、いたってシンプル。

日本のように、豪華なご祝儀袋を使いません。

 

お金を包むために使うのは、どこにでも売っている封筒。

結婚式の会場の横で売っていることもありますが、

小規模な結婚式の場合は、売っていないことも多いので要注意!

 

近所のスーパーや文房具店などで前もって購入しましょう。

 

ご祝儀を渡すタイミングですが、結婚式の規模により若干の違いが。

 

大きな会場で結婚式をする場合は、入口に渡すところが。

 

受付の人に、ご祝儀を渡してから記帳をし、そのまま会場のなかに。

日本の結婚式と同じような流れになります。

 

自宅の結婚式の場合は、ご祝儀を渡すタイミングは自由。

 

花嫁・花婿と会ったときに渡せばOKです。

 

結婚式の前や、終わった後に渡す、

また、お父さん、お母さんに渡す人もいます。

 

ご祝儀の渡し方は、大げさにしないことがポイント。

時間をかけずに、ささっと気軽に渡しましょう。

 

相手に気を使わせない、これがご祝儀を渡すときのマナーです。

ベトナムの結婚式のマナーやご祝儀の渡し方まとめ

・女性はアオザイやドレスを着る人が多いが、清潔な服装だったら普段着に近くてもマナー違反にはならない。

 

・結婚を祝福するために、挨拶をするときはべトナム風の握手を。苦手な食べ物があったら、口に含んで食べる振りをすればマナーとしてOK。

 

・ご祝儀は、日本人の場合、高収入層に区分。学生だったら50万ドンでOKだが、社会人の場合は100万ドン、もしくはそれ以上包むのがいい。

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