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フィギュアスケート選手の曲の選び方ってどうなってるの? 理由やよく選ばれる音楽もご紹介!

投稿日:2019年2月11日 更新日:

フィギュアスケートの優雅で華麗な演技を、さらに引き立たせるのが音楽です。

 

同じ曲を複数の選手が利用することもありますが、自分だけのオリジナルの曲を作ってもらう選手もいます。

 

社交ダンスのダンス競技は、フロアの選手が全員同じ音楽で演技をしますが、フィギュアスケートやアーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)では、それぞれの選手が違う曲を使いますね。

 

話題のフィギュアスケートアニメ「ユーリ!Onアイス」でも、物語の中にありましたね。最終的にユーリは楽曲作りをしている友人に自分だけのオリジナル曲をお願いして、その曲をフリーで滑るというシーンがありました。

 

とても良い曲だったため、実際のスケーターの中には、この曲を使って演技をしていた選手もいます。

 

それでは、実際のフィギュアスケーターの皆さんは、どうやって曲を選んでいるのでしょうか。今回は、フィギュアスケーターの曲選びについてご紹介しましょう。

 

ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。

フィギュアスケートをより楽しむために~当ブログの記事を解説付きでまとめました!

ぜひ他の記事も読んでみてください!

フィギュアスケートの曲選びでよく使われるオペラ音楽や映画音楽

フィギュアスケートの曲でよく使われるのが、オペラや映画音楽です。

 

特に、昭和40年代、50年代に作られた映画には、美しい音楽が多く今でもBGMで流されていることが良くあります。

 

また、オペラの曲を使う選手も多くいます。

 

オペラや映画音楽は、元々物語に合わせて曲が作られているため、物語や曲のイメージがつかみやすく、スケートの演技そのものにも物語を作りやすいです。

 

フィギュアスケーターは自分で曲を選ぶこともありますが、コーチや振付師と一緒に選ぶことが多く、選手や振り付け、演技構成のイメージで曲を選んでいます。

 

そのため、多くの選手がオペラや映画音楽を使っていますね。

 

数は少ないですが、アニメ映画の音楽を使っている人もいます。

 

音楽は元々クラシックでもなんでも「物語」をもって作られていますが、なかなか全体を掴むのが難しいです。

 

しかし、オペラや映画は具体的に物語があり、映像として見ることもできるため、演技にしやすいようです。

 

荒川静香がトリノオリンピックで金メダルを獲得した時に使った曲、プッチーニのオペラの「トゥーランドット」は使う選手が多い曲になります。

 

他にもカルメンはノリも良く、多くの選手が使っています。

 

蝶々夫人は宮原知子、浅田真央、羽生結弦など大勢の選手が大会や試合で使っています。

 

衣装もそれに合わせて作ってもらいとても素敵です。

 

大勢の選手が同じ曲を演技をしていますが、選手の体格や演技構成によって、合う合わないがあるようです。

 

男子で人気の曲といえばアメリカ映画「007」ですが、エキジビションで女子選手が使うこともあります。映画「ロミオとジュリエット」の曲も良く使われますね。

 

他にも、「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ゴッドファーザー」は人気の曲になります。

 

ジュリー・アンドリュースやオードリー・ヘップバーンがアメリカ映画の二大ヒロインとして活躍したころの映画音楽は今でも人気の曲が多いです。

 

「サウンドオブミュージック」「メアリー・ポピンズ」「マイフェアレディ」「ローマの休日」「ロミオとジュリエット」「ある愛の詩」など皆さんが一度は聞いたことがある曲は、フィギュアスケートでもよく使われています。

 

オペラや映画は、選手がその内容が好きである、内容を理解しやすいなどの理由で選ぶことが一番ですが、憧れの先輩が使った曲を選ぶことも多いようです。

 

ドラマチックなオペラや映画音楽は、演技構成がしやすいということですね。

フィギュアスケート選手の曲選びでの定番! クラシック音楽で使われる曲

クラシック音楽というと固いイメージがありますが、クラシックの音楽にも物語があります。

 

子どものころからクラシックに馴染みがある人は、曲に込められた物語をイメージして演技がしやすいです。

 

最近はドラマや映画、アニメなどでクラシック音楽を使ったものが増えていますね。

 

のだめカンタービレやピアノの森、金色のコルダなどクラシック音楽に親しむ機会で、クラシック音楽が好きになった人もいるのではないでしょうか。

 

昭和50年時代、「愛のアランフェス」というフィギュアスケート漫画で、スペインのロドリーゴ作曲「アランフェス協奏曲」を使う選手が大勢いました。

 

クラシック音楽の中でもスペインの貧困と葛藤を描いたドラマチックなこの曲は、今でも本田武史、宮原知子など大勢のフィギュアスケーターが使っています。

 

「ロミオとジュリエット」はチャイコフスキーのクラシック音楽もあり、映画音楽ではなく、こちらを利用する人もいます。

 

他にもショパンの「ノクターン」、サンサーンスの「白鳥」、メンデルスゾーンの「ロンドカプリチオーソ」も人気の曲です。

 

「ロンドカプリチオーソ」も昭和49年に竹宮恵子がフィギュアスケート漫画の題名として取り上げ、その後平成13年に新たに出版されたことで、使う選手がまた増えています。

ロシアのフィギュアスケート選手の曲選び! 民謡「カリンカ」がよく使われる

民謡といっても、ここでいう民謡が「津軽民謡」とかではないことをご存知ですよね。

 

ロシア選手は良く「カリンカ」を使っています。

 

カリンカはロシア民謡の代表で、皆さんはロシアといったら、というくらい良く耳にするのではないでしょうか。

 

他にも、私たちに馴染みの音楽には、アメリカ民謡やイギリス民謡の曲もあります。

オリジナル曲を選ぶフィギュアスケート選手も多くなってきている

羽生結弦の「SEIMEI」はオリジナルサウンドトラック「陰陽師」の一つです。

 

和の文化に人気が集まっている今ですので、これからも和音楽を使う選手が増えても良いですね。

 

自分だけのオリジナル曲を使うフィギュアスケーターもいます。

 

以前は試合で使われる曲は「歌」が入らなければ良いとなっていましたが、今はそれもOKになっています。

 

カロリーナ・コストナー選手は「カロリーナのために」というオリジナル曲で演技をしていますね。皆さんも自分のための1曲を作ってもらえたら良いですね。

 

日本の選手ではまだ少ないですが、今人気のアーティストに曲を作ってもらうこともできます。

 

「歴史秘話ヒストリア」「花子とアン」の梶浦由記、「まれ」「牙狼」の澤野弘之、「ごちそうさん」「花は咲く」の菅野よう子は、映画やドラマのBGMに多くの楽曲を提供しています。

 

2018年暮れからロシアのフィギュアスケーター、ザギトワとメドベージェフが美しいスケーティングを見せるCMが流れているのをご存知ですか?

 

この「マギアレコード」のCMでザギトワの演技に合わせて流れるBGMは、梶浦由記の「ひかりふる」という曲です。

 

本当に美しいスケーティングで、あのCMを見て「ひかりふる」を使いたい、というスケーターがいるのではないでしょうか。

フィギュアスケート選手の曲の選び方まとめ

・フィギュアスケーターは、ただ淡々とスケートを滑っているわけではありません。美しい演技をより美しくするのは、演技に合わせた曲です。

 

・どんな曲を選ぶかは、スケーターにとってとても大切です。

 

・最近はクラシックや映画音楽だけでなく、色々な世界で美しい曲が流れます。フィギュアスケーターは自分で曲を選ぶこともありますが、コーチや振付師と選ぶこともあります。

 

・映画音楽やオペラ、クラシック音楽はドラマ性が高く演技構成がしやすいものもあります。

 

・同じ曲を複数の選手が使うこともありますが、自分だけのオリジナル曲を演技するフィギュアスケーターもいます。

 

ドラマチックな演技をつくりあげるためにも、フィギュアスケーターたちは色々な曲から自分に合ったものを選んでいるのですね。

 

ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。

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