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引っ込み思案な子供が心配…治すべき? 将来性は? その意外なメリットとは?

投稿日:2019年2月12日 更新日:

自分のお子さんが引っ込み思案で、なかなかまわりと打ち解けない、お友達と遊べないなど悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。

 

引っ込み思案を治すためにいろいろ試していらっしゃる方もいるとは思いますが、引っ込み思案は治すべきなのでしょうか?

 

引っ込み思案でいることで得られるメリットはないのでしょうか?

子供の引っ込み思案は治すべき?

引っ込み思案を治そうと必死になっている方もいらっしゃるとは思います。

 

引っ込み思案と聞くとマイナスなイメージを描きがちですが、決してそればかりではないと思っています。

 

同じ父親・母親、同じ環境で育てられた兄弟でも、子どもの性格は一人一人全く違うように、明るくて天真爛漫な子、大人しくて内向的な子、話すのが得意な子、話すのが不得意な子など、実にさまざまです。

 

子供が、たまたま引っ込み思案な性格だっただけと考え、短所ではないと捉えてみてください。

 

どうにか治そうと無理をすれば、個性を否定されたように感じ、子供は自己否定をするようになってしまいます。

 

一度、自己否定のクセがつくと、あらゆる場面で自分に自信を持つことができなくなってしまいます。

 

無理に治そうと気を張らず、そういうものだと認めてあげ、個性として考えて対処していくことで萎縮させることもなく、前向きに捉えていくことができるはずです。

 

引っ込み思案が原因で起きたトラブルを「叱ってはいけない」ということではなく、いけないことはいけないと「所作をたしなめる」ことはしても、個性を否定することがないように気を付けないといけません。

引っ込み思案な子のメリット

引っ込み思案という言葉のイメージはマイナスな要素が強く、いつもお友達とワイワイにぎやかにしている子のほうが、元気で子供らしいイメージです。

 

そのため、引っ込み思案で大人しい子をネガティブに思いがちですが、そんなことは全くありません。

 

物は言いようで、明るく元気なイメージの活発で行動力のある子も言い方を変えれば落ち着きのない子とも言えるのです。

 

視点を少し変えてみると引っ込み思案の子のメリットも見えてきます。

 

まず、引っ込み思案な子は感性豊かでやさしい子で、まわりから一歩下がって物事を考え、譲ることができる、相手の気持ちを優先できる子です。

 

引っ込み思案の子はまわりをよく見ることができる、和を乱さないことができる、温和で人の気持ちに寄り添うように行動できます。

 

また、一人で本を読んだり、お絵かきをしたりと一人で過ごすことが平気、自分の機嫌をコントロールできる、落ち着きのあるしっかりした子でもあります。

 

保育園に入園してからもグループになって歌を歌ったり、絵本の読み聞かせをしてもらったりしている中、一人で本を読んだりブロックをしてばかりいたうちの子は、クラスの子と一緒に遊ぶようになるまで一年近くかかりました。

 

クラスになじめなかったわけではなく、一人の時間を大事にし、ひたすら周りの様子を観察し、自分が楽しめるかどうかを見極めていたようです。

 

お友達とのトラブル、気分が落ち込みがちで泣いている、しょんぼりとしている子がいるとすぐに近くに寄り、必要があれば気持ちが落ち着くまでずっと一緒にいてあげる、とてもやさしい子ですと言われ続けることで、距離の取り方に自信がでてきたのかなと感じています。

 

年齢共に物事の考え方にも変化が現れ、自信を持つことが増える、その後の人生によって性格は変わってくる、成長に合わせて少しずつ社交的、内向的と意識的に変わるものなそうです。

 

引っ込み思案そのものをメリットと捉え、長い人生の短い期間を引っ込み思案で過ごすくらいなんともないくらいの心構えで向き合ってみてはどうでしょうか。

引っ込み思案な子の将来性

引っ込み思案のまま成長してしまうと社会に出る時に不安だ、支障をきたすのではないかと思われるかもしれませんが、そんなこともありません。

 

引っ込み思案だからといって意思表示ができないわけではありませんし、その頃までには自分の中での向き不向きも理解できています。状況に応じてきちんと対応できるようになっているはずです。

 

小さい頃から一人で静かにたくさんの本を読む、パズルをすることに積極性をもって取り組んできている引っ込み思案な子は、そのまま調査や研究、開発に携わることに楽しみを見出してそういった道に進んでいくように思います。

 

企業の商品開発、研究職や大学の教授など専門的な分野で活躍するのではないでしょうか。

 

また、得意なスキルを活かして技術系の職業を選ぶことも考えられます。

 

素晴らしい文才の持ち主なのに、口下手な作家さんや腕は確かで評判なのに寡黙な料理人といったタイプの人達は世の中に一定数存在しています。

 

一般的な営業職に就いたとしても、積極的にどんどんとセールストークを展開されていくよりも、要望や求めていることを把握した言葉少なめのセールストークのほうが安心します。

 

オフィスワークであっても正確に仕事をこなしていれば多少の引っ込み思案は気にならないのではないでしょうか。

引っ込み思案な子まとめ

・引っ込み思案は個性の一つ。治そうと矯正すると自己否定のクセがついてしまう。

 

・引っ込み思案の子は感受性豊かで、まわりのことをよく見て行動できるやさしさを持ち合わせている。この感性を大事に向き合っていくことが重要。

 

・一人で本を読むこと、何かに没頭することを苦とせず、楽しむことが得意なので、専門的な職業に就く可能性もある。相手の気持ちを尊重するので、一般的な職業についても引っ込み思案が問題になるようなことはない。

 

引っ込み思案を卑下する、矯正させることなくその感性を大事にしていくことでメリットも増え、明るい将来につながるのではないかと感じています。

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