雑学

ハイヤーには黒塗りが多いのはなぜ? その意外な理由とは…タクシーとの違いも合わせて解説します!

投稿日:2019年2月20日 更新日:

皆さんは、ハイヤーというのはご存知ですか。

 

2,3回見たことがある人なら、なぜ黒塗りが多いか、と理由を考えてしまうと思います。

 

確かに、ハイヤーは黒塗りが多く、私自身、ハイヤーで黒塗り以外は見た記憶がありません。

 

今回は、ハイヤーにはなぜ黒塗りが多いのかを、ご紹介します。

ハイヤーが黒塗りな理由その1: 昔からの伝統

理由の一つ目は、昔からの伝統ということです。

 

ハイヤーの色も、裁判官の服の色も、どちらも黒で、どちらも似たような意味があります。

 

ハイヤーの黒は、「染まらない」ということで、詳しく説明すると、汚職などで買収されることはないなどの意味があります。

 

裁判官の服の黒も、「染まらない」という意味で、検察側、被告側のどちらの味方でもないし、敵でもないという、公正中立を象徴しています。

ハイヤーが黒塗りの理由その2: 黒は高級感がある

理由の二つ目は、ステータスカラーであるということです。

 

時代の流れによって色も変わっているのです。昔は青紫色だったとか。黒は高級感もあります。

 

黒が高級感があるというのは、根拠はありませんが、なんとなく感覚で高級であるということは分ると思います。

 

例えば、男性が着るスーツや、ビジネスシューズの黒色は、なんとなく高級感を感じると思います。それと同じ理由です。

黒塗りのハイヤーは汚れやすいのになぜ黒色? 運転手が毎日掃除する!

白色の車ももちろん汚れは目立つのですが、黒色の車も、汚れはかなり目立ちます。

 

なのに、なぜ高級感を意識するハイヤーは黒塗りなのでしょうか。

 

その理由は、「運転手付きの車」だからです。

 

運転手が付いている車は、その多くがほぼ毎日車を洗います。

 

なので、汚れやすい黒でも良いのです。

 

また、ハイヤーの場合は毎日の車の掃除により、ぴかぴかであることが当たり前になっているのです。

 

洗う方法にも気を使っており、車に傷がつくことを防ぐため、洗車機や乾拭きはしていないそうです。

 

丁寧な水洗いや丁寧なワックスなどを毎日しているため、汚れが目立ちやすくても黒塗りなのです。

ハイヤーとタクシーは何が違う?: 料金メーターがどこから回るか

ハイヤーもタクシーも、運転手が付いており、どちらも人を送るときに使われます。では、ハイヤーとタクシーは何が違うのでしょうか。

 

料金の場合は、タクシーは、「乗った時から降りた時まで」の料金を払えばそこで終わりです。

 

しかし、ハイヤーの場合、「営業所を出てから、人を送り迎えして営業所に戻るまで」なので、ハイヤーを利用した人は営業所に戻るまでの料金を支払わなければなりません。

 

また、タクシーよりもハイヤーのほうが歴史が古く、格式が重んじられるときに利用されることが多いです。

 

タクシーを利用するときは、家に帰宅するときや、家から他の家への移動手段、知り合い同士での利用などが多いと思います。

 

しかし、ハイヤーは、法事の時の移動手段として使われたり、大きな企業の役員を送迎するときや、身分が高い人の接待用に送迎するときに使われたりします。

 

簡単に言うと、タクシーは普通の移動手段。ハイヤーは、法事の時や、誰かをおもてなしするときに使われるということです。

 

ハイヤーとタクシーは、サービスにも違いがあります。

 

まず、ドアの開閉です。

 

タクシーに乗ったことのある人は分かると思うのですが、タクシーのドアは、自動で開くはずです。

 

しかしハイヤーの場合、タクシーのように自動ではなく、運転手自ら開けてくれます。

 

そして、車の色です。

 

ハイヤーはほとんどが黒で、タクシーは緑などの少し目立つ色をしていると思います。

 

そのほかは、ハイヤーはメーターが見えない位置にありタクシーは見える位置にある、ハイヤーは支払いは後日請求書が可能ですが、タクシーは当日払いのみなど、細かいところに違いがあります。

 

使用料金の高さにも違いがあります。

 

今までの話を聞くとわかりますが、もちろんハイヤーのほうが料金は高いです。

 

タクシーは、1キロ走るくらいなら550円程度で済みます。しかし、ハイヤーは専属契約なので、少し利用するだけでも5000円ほどかかる場合があります。

 

ちなみにハイヤーは、基本的に契約が必要で、利用する前に契約書を書いたり、審査が必要になったりします。

 

解約されるときには返金されますが、保証金の数十万円が必要になります。

ハイヤーが黒塗りな理由まとめ

・ハイヤーが黒塗りの理由は昔からの伝統であり、裁判官の服の色と似たような、「染まらない」という意味があるから。

 

・スーツや男性が履くビジネスシューズの黒が高級感を感じるのと同じように、ハイヤーも黒塗りだと高級感を感じる。

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