歯医者を途中で変える理由やメリット・デメリット, さらにはセカンドオピニオンについて, 元歯科衛生士が答えます!
投稿日:2018年12月16日 更新日:
歯科医院を変えたい場合、どういうタイミングで行えば良いのか、セカンドオピニオンを付けたい場合どういった手順で行えば良いのか、元歯科衛生士が説明します。
歯医者を変える理由
歯科医院を転院する理由の多くは、治療方針が合わない、不信感がある、引っ越した、仕事が忙しくて近くの歯科医院にしたいなど、さまざまです。
私は、引っ越しで転院しましたが、新しい歯科医院を慣れない土地で探すことはとても大変でした。
歯医者を変えるメリット・デメリット
歯科医院は、コンビニエンスストアより多く存在します。
そのため、歯科医院を転院するメリットとしては、相性の良い歯科医院を見つけることができる可能性があります。
そのほかには、歯科医院によって設備はもちろんですが、治療方針も異なるため、以前の歯科医院では行われていなかった検査を受けることができる場合もあります。
また、反対に数多く存在する歯科医院は歯科医師のレベルの差が大きいです。
誰にでも、得意や不得意があるように、歯科医師のなかにも、むし歯の治療は得意だが、神経の治療が苦手などいろいろあります。
その歯科医師が不得意とする治療を、得意とする歯科医師にパスを回してくれればいいのですが、そういう歯科医師ばかりではありません。
腕がいい歯科医師、腕が悪い歯科医師と言うと言葉は悪くなってしまいますが、歯科医師にもそれぞれの得意分野や治療や知識などのレベルがあると考えてください。
不必要な転院をくり返すことは避けて、かかりつけの歯科医院を探すことをおすすめします。
歯医者を治療途中で変えることはおすすめしない
治療途中の場合の転院は、可能ですが、おすすめできません。
主治医である歯科医師が治療計画にそって治療を進めているため、別の歯科医院の歯科医師が途中から行うということはリスクがとても高くなってしまう可能性が高いです。
そのため、むし歯になどの部分的な治療を行っている最中は、やむえない理由がない限り、転院は避けるべきかと思います。
できれば、ひととおりの治療が終わってから、最低限今の治療が終わってから、転院をするようにしてください。
また、転居などやむえない事情の場合は、治療を行っている歯科医師に相談しましょう。
定期的な検診やクリーニングなどで通院している場合は、基本的には大きな問題はありません。
歯医者のセカンドオピニオン
セカンドオピニオンとは、現在の診療や治療について、今の主治医とは別の施設の医師または歯科医師に意見や判断を求める「第2の意見」のことです。
歯科では、抜歯などの外科的な処置の場合セカンドピニオンを希望することが多く見受けられます。
ただ、セカンドピニオンとして受診する場合は、必ず歯科医院を予約する際にセカンドピニオンとしての受診が可能かどうか、もともとの主治医が撮影したX線(レントゲン写真)など必要なものがあるか問い合わせる必要があります。
もともとの主治医に内緒にして、セカンドピニオンとして受診する患者が非常に多いですが、情報や資料がなくては、より正確に診断することは難しいです。
セカンドピニオンを有効に活用するためにも、もともとの主治医にセカンドピニオンを希望していることを伝えて資料を事前に用意するようにしましょう。
歯医者を変える理由とメリット・デメリット, セカンドオピニオンまとめ
歯科医院を転院する理由
l 治療方針が合わない。
l 不信感がある。
l 引っ越した。
l 近くの歯科医院にしたい。
転院のメリット・デメリット
メリット
l 相性の良い歯科医院を見つけることができる可能性がある。
l 以前の歯科医院では行われていなかった検査を受けることができる場合がある。
デメリット
l 数多く存在する歯科医院は、歯科医師の治療や知識のレベルの差が大きい。
l 不必要な転院はリスクをともなう。
治療途中の場合の転院
l 治療途中の場合の転院は、リスクが高くなる。
l 転居などやむえない事情の場合は、治療を行っている歯科医師に相談する。
セカンドオピニオン
l 「第2の意見」
l もともとの主治医からの情報や資料がなくては、より正確に診断することは難しい。
l セカンドオピニオンを有効に活用するためにも、もともとの主治医にセカンドオピニオンを希望していることを必ず伝える。
コンビニエンスストアより多い歯科医院にとって、患者の転院はよくあることです。
転院する場合は、不必要な転院にならないように下調べなどしっかり行うようにしてください。
また、歯科においてのセカンドオピニオンでは、もともとの主治医に内緒で受診する患者が多いため情報の無さに困ってしまうことがあります。
セカンドオピニオンの受け入れをスムーズかつ有効に行うとためにも、主治医にセカンドオピニオンを希望していることしっかり伝えてマナーを守ってセカンドオピニオンを有効に活用しましょう。
執筆者:woodbat
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