クリープ, コーヒーフレッシュ, 生クリームの違いとは? よくよく考えると紛らわしい?
投稿日:2019年7月8日 更新日:
ほっと一息つく、コーヒータイムのお供に定番のクリープやコーヒーフレッシュ。
ほんのりとした甘さやまろやかさから愛用している方は多いのではないでしょうか。
お菓子や料理に使われる生クリームともなんとなく似ています。
クリープ、コーヒーフレッシュ、生クリームにはどのような違いがあるのでしょうか?
クリープとは?
クリープはコーヒーや紅茶に加えることで味をまろやかにすることを目的として作られた商品です。
クリープのような「クリームのような風味を出す粉末」は「クリーミングパウダー」と正確には呼ばれます。
クリープが商品化されたときのCMが話題性を呼び、人気商品となったために「クリーミングパウダー」全体を「クリープ」という商品名で呼ぶようになっています。
「フードラップ」を「サランラップ」と呼ぶのと同じような感覚です。
クリープの主成分は牛乳で、粉末になっているのが特徴です。
牛乳をパウダー状に分離する技術は森永乳業が独自に開発したものです。
この技術で牛乳を乳製品と乳糖にパウダー状に分離して作られています。
成分の6割は乳糖で、日本国内では唯一の乳成分由来を主原料としている商品です。
乳製品の粉末牛乳なので、コーヒーや紅茶以外にも料理に使うこともできます。
冷蔵庫で保存すると使用時との気温差で湿気ってしまうことがあります。
常温保存がおすすめです。
コーヒーフレッシュとは?
コーヒーフレッシュもクリープ同様にコーヒーや紅茶にまろやかさをだすために開発されたものです。
コーヒーフレッシュのほかに「コーヒーポーション」と呼ばれることもあるようです。
小さなカップ状の容器に入ったクリームのことを指します。
見た目から乳製品のように思われますが、原材料に乳製品は含まれていません。
ミルクやクリーム風味の液体といったところです。
ココヤシやカゼインなどの植物性油脂と水、乳化剤、香料を混ぜ合わせて作られています。
以前は牛乳や生クリームが使われていたようです。
しかし、常温保存がきくこと、日保ちがすること、コストの面から現在の形に変わっていきました。
常温での保存ができて日保ちもするコーヒーフレッシュはあっという間に世間に広まっていったといわれています。
現在も各ブランドからいろいろな種類が製造されています。
生クリームとは?
料理やお菓子作りによく使われるのが生クリームです。
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とくに洋菓子系のレシピでは必ずと言っていいほど登場します。
一般的に生クリームと呼ばれるのは、牛乳からの動物性脂肪(乳脂肪)を原材料としたものだけです。
純乳脂で食品添加物などが一切入っていないものが純正生クリームです。
購入時には成分表示を確認してみるといいかもしれません。
生乳から乳脂肪分だけを遠心分離で取り出し、濃縮させて作られているのが生クリームです。
生クリームの乳脂肪分18%以上と決められています。
デコレーションやレシピ工程で泡立てる場合には最低35%以上の乳脂肪分が必要です。
生クリームと似たものにホイップクリームがあります。
ホイップクリームは動物性脂肪に植物性脂肪を加えたもの、または植物性脂肪のみのものです。
泡立てるときに時間がかかりやすく、生クリームよりもはっきりとした白さが特徴です。
クリープ、コーヒーフレッシュ、生クリームの違い
このようにそれぞれ似ていますがはっきりとした違いがあります。
それぞれの特徴と違いをまとめてみます。
<クリープ>
・乳製品
・粉末クリーム(牛乳)
・動物性食品
・常温で保存
<コーヒーフレッシュ>
・乳製品ではない
・液状クリーム
・植物性食品
・常温で保存
<生クリーム>
・乳製品
・液体クリーム
・動物性食品
・冷蔵庫で保存
このようにみてみると改めて似て非なるものであることが分かります。
コーヒーや紅茶にどれを入れるかは人それぞれ、好みもあると思います。
ヘルシーさでいえば生クリームが一番なのではないでしょうか。
とは言ってもコーヒーや紅茶のためだけに生クリームを用意するのは手間かもしれせん。
料理やお菓子作りで余ったときのみになりそうです。
砂糖を使わずちょっと甘みがほしい、まろやかさがほしいときはクリープの出番です。
クリープには牛乳に多く含まれる甘味成分の乳糖が含まれています。
製造過程でこの乳糖を牛乳以上に追加しているので、より濃厚な甘みを感じることができます。
手軽さ、日保ちの良さを考えるとコーヒーフレッシュが便利です。
常に必要な量を確保しておくことができます。
液状なのでうまくとけないということもありません。
常温保存ができるものなので、混ぜた時にぬるくなるという心配もありません。
来客にも対応できるので便利さでは敵わない気がします。
まとめ
・コーヒーや紅茶にまろやかさをだすために作られた粉末クリームがクリープである。クリープのようなクリーミングパウダー商品はいろいろあるが、乳製品のみでつくられているのはクリープのみである。
・コーヒーフレッシュもコーヒーや紅茶にまろやかさをだすために作られたものである。乳製品とは分類されず、植物性油脂と水、香料、乳化剤を混ぜ合わせたクリーム風味の液体である。保存性や日保ちの利便性は高い。
・生クリームは主に料理やお菓子作りに使われる。コーヒーや紅茶に混ぜることももちろん可能である。牛乳からの動物性脂肪のみが原材料である。
クリープ、コーヒーフレッシュ、生クリームをこのように比較してみると興味深いものです。
健康さ、利便性、好みはそれぞれあるとは思いますが、これを機にいつものコーヒータイムに変化を持たせてみるのも楽しいかもしれません。
執筆者:woodbat
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