ペットボトルの耐久年数は? 劣化しない再利用の方法はあるの?

ペットボトルに使われるプラスチックは、ゴミとして廃棄することで環境破壊をしてしまうと問題になっています。

戦後は、ジュースやビールは瓶が当たり前でした。

利用して空になった瓶は、酒屋さんが回収して洗浄しリサイクルします。

今でもビール瓶などは、回収してリサイクル瓶として利用しています。

手軽に利用できるペットボトルが普及したのは1983年、今から26年ほど前です。

今では、出先でも自宅でも職場でも、お茶や水・ジュース・コーヒーとペットボトルの飲料を利用することが増えています。

しかし、ゴミになるペットボトルを利用して繊維に戻して衣服にしたり、子供の図画工作の材料にしたり、オブジェにする人もいます。

せっかく作った図画工作の作品やオブジェは、いったいいつまで取っておくことができるでしょうか。

今回は、ペットボトルの耐久年数と劣化についてのお話です。

ペットボトルの耐久年数? 綺麗なままなら永遠に残ります!

ペットボトルのゴミが問題になっているのは、ゴミとして投棄した時に分解されず土にもどらないからです。

ペットボトルの原料は、合成樹脂のプラスチックの一種であるポリエチレンテレフタラート、通称PETです。

空のペットボトルは自治体や、スーパーがゴミとして集めた後、燃えるゴミとして処理する場合と再利用する場合があります。

ペットボトル廃材からペットボトルを再生したり、ペットボトル再生品として洋服（ユニフォームなど）やカーテンなどの繊維製品にする方法があります。

こういった方法で利用されるペットボトルは、耐久性が高くリサイクルした後に、また新しいものとして残すことができます。

日本のペットボトルの再生率は高く72%で、アメリカの29％の2.5倍、ヨーロッパの48%の1.5倍です。

そして、なんとペットボトルの耐用年数は。しっかりとキレイに洗浄して保存すれば半永久と言われています。

子供がペットボトルで作った作分やオブジェは、ずっと残すことができます。

どんなペットボトルが劣化する?

ペットボトルを再利用してずっと残すためには、ペットボトルの汚れを残さないことが大切です。

中に飲み残しがあったり、傷がある、変形しているというものは劣化することがあります。

特に、傷や変形があるとペットボトルが割れることもあります。

ペットボトルを購入した後、凍らせて持ち歩く人がいますが、一度凍らせたボトルは変形していることがあります。

また、熱によってもペットボトルは変形します。

一度捨てようとして、つぶしたペットボトルもすでに、ボディに亀裂が走っていますので、長く放置していると割れてしまうかもしれません。

変形してしまったボトルは。作品やオブジェには向きません。

きれいボトルを利用しましょう。

空になってすぐのペットボトルのラベルを外して、きれいに洗います。

洗う時は、中に飲み残しがないようにします。

飲み残しがあると、後でカビが生える原因になります。

ペットボトルで図画工作の作品を作る時は、蓋を外すか、蓋を閉める時はあまりギュッと閉めないようにします。

長く、作品として保存しているうちに、気温の変化でボトルの中の空気の温度が変わります。

温度の変化で、ボトルが膨張したりへこんだりすることがあります。

紫外線などにさらされると、劣化することがありますので、作品やオブジェは陽の当たらないところに置きましょう。

また、酸などにも弱いので、中に入れるものにも気を付けましょう。

作品として使うことがわかっているなら、はじめから口を付けずにコップに注いで飲むと雑菌の心配がありません。

ペットボトルをマグ代わりに利用する時の注意

一度使ったペットボトルを、きれいに洗って、また麦茶や水を入れて利用している人がいますね。

この時、皆さんはどのようにして新しい麦茶や水を入れていますか。

市販のマグボトルでも同じですが、使用したボトルをどのように洗っていますか。

ペットボトルの再利用をしている人の中には、使用し終わったボトルを普通に水で洗って、また新しい水を入れて蓋をする、という人がいます。

マグボトルを利用している人は、必ず蓋やパッキンも洗います。

ペットボトルを再利用している人の中には、蓋まで洗う人はあまりいません。

しかし、私たちが口を付けるのは、蓋で占めるペットボトルの「口」です。

そして、口を付けた後にそのまま蓋をしめてしまうため、雑菌がついたまま蓋を締めることになります。

雑菌が残った蓋を洗わずに、また新しい水やお茶を入れて蓋を締めて使う、を繰り返すと新しい水のはずなのに、その中に雑菌が繁殖することもあります。

まず、ペットボトルをマグ代わりに利用する場合は、ただ水で洗うのではなく除菌をしましょう。

除菌をするときは、ボトルの中はもちろん、蓋や口の部分もきれいにします。

しかし、洗う時には傷もつきますので、数回使ったら新しいものに取り換えましょう。

ペットボトルを再利用する時、中身を凍らせたり、熱い飲み物を入れるのは止めましょう。

ペットボトルの中身を凍らせると、ボトルや口が変形します。

次に使う時は中身が漏れやすくなりますので、再利用することはできません。

温かいものを入れる専用のボトルは別になります。

ボトルそのものの材質が違いますので、熱い飲み物を入れるのは止めましょう。

元々、ペットボトルは使い捨てが原則です。

再利用して使うなら、市販のマグボトルを利用した方が安全かもしれません。

ペットボトルでガリレオ温度計

ペットボトルを使った工作や自由研究には、ペットボトルロケットや、ペットボトルのモビールなどがあります。

その中で、密かに人気なものがガリレオ温度計です。

ガリレオ温度計は、中に水を入れて、その中に温度によって上がり下がりする小瓶を入れます。

出来上がった後に、素敵なインテリアにもなります。

それでは作り方をご紹介しましょう。

【材料】

・炭酸水などのペットボトル（1.5リットルサイズ）　1本

・ビーズなどが入っている小瓶　4~5つ

・ビーズ（醤油などのタレ瓶を使う時は鉛玉も用意する）　適量

・大き目な透明なコップ　1つ

・温度計　1つ

・水と湯・氷

【作り方】

①コップに水を入れます。

②コップの水温を測ります。

水の温度を10度にしましょう。

③小瓶にビーズを入れて、コップの水の水面すれすれくらいに止まる重さにします。

④水に氷を入れて3度下げます。

⑤7度の水温で、同じように水面に止まる重さの小瓶を作ります。

⑥次に湯を入れて3度あげ、13度にします。

また、同じ様に小瓶を作り、13度、16度と作ります。

⑦出来上がった小瓶を、ペットボトルに入れて、水を入れます。

どの小瓶が浮いたかによって、水の温度が解る温度計になります。

本来のガリレオ温度計は、ガラスで作られているインテリアですが、自分で作るというのが楽しいです。

まとめ

・ペットボトルは、きれいに使うと耐用年数がありません。

ずっと劣化せずに使うことができます。

・しかし、汚れや傷があるとカビが生えたり、亀裂が入る原因になります。

・蓋をきつく閉めると、中の空気が膨張することもあります。

熱で膨張しないように、陽の当たらないところに置くのも大切です。

。ペットボトルのリサイクルで、マグボトルのように使うのは、雑菌の繁殖の危険があります。

ペットボトルの飲料は手軽に利用することができます。

しかし、その原料は土に帰ることがないため、ずっと残ることになります。

そこで、再度ペットボトルとして再生したりリサイクル繊維となって利用されています。

家庭で工作やオブジェを作ることもできますが、リサイクルとして使う時は、しっかりときれいなものを利用しましょう。