高校の先生が忙しい時期は?現職の先生が多忙な時期ベスト4をご紹介! 春夏秋冬いつでも忙しい!
投稿日:2019年3月1日 更新日:
12月を「師走」と言いますね。
これは「先生が走るほど忙しい」という意味だと、小学生のころに教えてもらったことがあります。
今でも覚えているのは、NHKのみんなのうたという番組で「先生は走る」という歌があったことです。
歌詞紹介のサイトで見つけることができます。
その歌の通り、12月は先生にとって確かに地番忙しい時期です。
他にも、卒業式間近の3月、受験期の始まる1月と、先生は忙しい日々が続きます。
それでは、高校の先生が忙しい時期をご紹介しましょう。
高校の先生は一年中忙しい!
高校の先生には、2つの理由で忙しいという人がいます。
1つ目は、部活動の顧問を受けている先生です。
中でも、強豪校と呼ばれる部活の顧問になると、夏休みや冬休みはもちろん、ゴールデンウィークでも、部活や合宿、練習試合など多忙なスケジュールが組まれます。
通常の授業や、担任業務の他に部活の顧問も受けている先生にとって、一年間で休みという日は数えるほどです。
2つ目は、受験生を受け持つ進学校の先生です。
担任業務と通常授業の他に、進路指導や受験指導で、3月まで気を抜くことができません。
1つ間違えば、受け持つ生徒の人生が変わってしまうかもしれない責任感で、激やせする先生もいます。
アメリカでは、担任業務と監督業務、授業、進路をすべて掛け持ちすることはありません。
すべて、その道のスペシャリストが指導をし、掛け持ちをしてもせいぜい2種類くらいです。
それでは、中でも最も忙しい時期ベスト4です。
高校の先生が忙しい時期第4位 9月に入ると体育祭や文化祭
シルバーウイークに旅行を、なんてテレビを見ると、先生の大半は「プチッ」となりそうなくらい忙しいのがこの時期です。
学校によっては5月、6月にどちらかを行うようになっていますが、今でも秋に文化祭や体育祭を行う高校がたくさんあります。
体育祭よりも大変なのは、文化祭です。
いくら生徒会や実行委員会が主体で動く高校生とは言え、食販で食中毒が出たり、けが人が出たり、借りてきた物品を壊したら大事です。
先生には監督責任があります。
生徒は、祭り気分であれがやりたい、これがやりたいとドラマや漫画の世界のようなことを想像しますが、
それができるのは、生徒自身に責任感と協力体制、自主性のある学校だけです。
実際には困ったときは、担任責任、何をやっていいかわからない時は、部活の顧問頼りという学校も少なくありません。
本当に楽しい文化祭がやりたければ、みんながみんな、日比谷高校や開成高校・浦和高校並のレベルの判断力や責任感を身につける、ということになりますね。
埼玉県の伊奈学園総合高校は、日本で最初にできた単位制総合高校ですが、毎年文化祭の後夜祭で打ち上げ花火が上がります。
ここは、入学と同時に「文化祭」専門の部活動のような実行委員制があり、ここに所属すると卒業までずっと文化祭の運営に関わるそうです。
しかし、ほとんどの学校は、生徒主体とは名ばかりの、先生あっての文化祭ですので、先生には休みがないのが現実です。
文化祭の代休も生徒は休みでも、先生は片付けや事務処理をしている人もいるようですね。
高校の先生が忙しい時期第3位 7月は成績処理と部活で大忙し
7月も先生にとって、忙しい時期になります。7月は、期末試験や成績入力があります。
一学期の成績は、その学年ではじめの成績です。
成績のが良い生徒は良いですが、入学早々、その学校にふさわしくない成績や素行の子どもたちもいます。
中学と違い高校は義務教育ではないため、そういった子どもとの面談なども行い、改善のためのアドバイスをすることもあります。
場合によっては生徒に最後通告をすることもあります。
最後通告をしても、それで終わりではありません。
学校を辞めた後の生徒の受け入れ先などの手配をすることもあります。
最近では、家に引きこもってしまう子どもたちにも、高校卒業の資格をと、通信制高校への転校を勧めたり、親との話し合いをすることもあります。
成績以外の作業では、部活動が活発に行われるのも夏休みです。
野球部のように、7月に全国予選が行われる部活動もあり、期末試験とぶつかり大忙しです。
部活の強豪校は、夏休みに行われる全国大会に向けて、練習や合宿、宿泊先や応援の手配と、色々な仕事が重なります。
そのための準備をするのが7月です。
高校の先生が忙しい時期第2位 卒業式のある3月
3月は前半と後半で、全く忙しさの内容が違います。
前半は学年末試験やまだ進路が決まらない高校三年生のための補習や進路指導、学習指導があります。
卒業式が早い学校は3月5日頃に行われますが、遅い学校は15日くらいになります。
卒業式後の学年末試験を行う学校、学年末試験の後に卒業式を行う学校と様々ですが、どちらでも先生たちは大忙しです。
卒業式の準備の傍ら、次に入る新入生の準備も始まります。
ほとんどの学校が2月中に高校入試は終わっていますが、3月のはじめに入試や合格発表がある学校もあり、そちらの仕事も入ります。
新入生の応対は、ほとんどが教務や総務、事務方の先生の仕事になりますが、新一年生の担任に決まっている先生は、新しく入学する生徒の準備も始めます。
また、公立高校の先生は、転勤があるのもこの時期です。
私学でも、辞める先生、新しく来る先生と色々で職員室の大掃除などもあります。
担任の先生は卒業式が終わった後、自分のクラスの大掃除をし、学校に置いていった生徒たちのゴミを捨てるといった作業もあります。
一年分のプリントや不要になった資料、生徒が置いたまま卒業してしまった、上履きや体操着はそのままゴミになることもあります。
春休みに学年で打ち上げをする先生たちもいますが、部活や新年度の準備で大忙しの先生もたくさんいます。
学校によっては、3月の後半、春休みにかけて修学旅行に行く学校もあり、先生はもちろん生徒も休みがない、ということもあります。
修学旅行が楽しいのは生徒だけで、先生たちの中には睡眠時間もなく、疲れ切って帰ってくる先生もいます。
卒業式の後、卒業生が遊びに来ることもありますが、先生たちはまだまだ大忙しです。
高校の先生が忙しい時期第1位 12月は先生は走る
歌の通り、12月は先生たちが最も多忙となる月です。
まず、通常のクラス業務の他に授業があります。
公立高校は12月初めに期末試験を行い、その後大掃除や球技大会など12月20日くらいまで過ごします。
しかし、私学の先生の場合は、12月10日過ぎまで授業を行い、その後期末試験、2日後には試験を返却して成績を付けます。
高校三年の先生は、その合間に自分の担任の生徒の、受験関連の調査票を整えたり、進路相談に乗ったり、センター入試の準備をしたりと大忙しです。
高校三年の担任をしながら、高校一年や二年の授業や部活を受け持っている先生もいます。
担任の先生として、受験目前の生徒たちの願書の確認や、大学受験のスケジュール管理、生徒からの質問や相談の対応もします。
一年、二年といった他の学年の授業があれば、そちらの仕事もします。
12月は高校三年の期末試験もありますので、試験を作ります。
試験の採点に成績入力など、先生のミスがないように、注意をしながら行いますが、睡眠時間はもちろんトイレに行く時間もないくらい、忙しい時もあります。
成績が終わり終業式が終わっても、冬期講習、部活、そして1月に入れば、すぐにセンター入試が始まるという休む間もないスケジュールが続きます。
高校三年の担任の先生以外は、自分の授業の期末試験や成績入力の他に、クラスの業務、その合間に、三年生の先生のサポートもします。
受験生はわからない問題があれば、他学年の先生は質問に答えることもあります。
冬休みに入ると、冬期講習、そして高校入試の準備も始まります。
地元はもちろん、近県の公立中学の先生や生徒たちとの面談などがある学校もあります。
先生たちは、片付けや睡眠どころか、トイレや食事さえゆっくりとる時間がないといいのが、この12月です。
本当に「師走」とはよくいったものです。
番外編・高校の先生が(比較的)忙くない時期: GWはちょっと息抜き?
4月のあわただしさも過ぎ、GWになるとクラスの様子も一段落します。
部活動によっては合宿があるところもありますが、GWにはやらないということもあります。
中間試験前と言っても、それほど忙しいというわけではありませんの、GWはちょっと息抜きができる先生もいます。
家族旅行や仲間との旅行、実家への帰省などをするのも、この時期が一番安心して、予定を入れることができます。
8月の夏休みは?と思われますが、部活の合宿や夏期講習、最近8月20日に2学期が始まる学校もあります。
お盆なら、と言いますがお盆休みが一般サラリーマンよりも短い先生も大勢います。
通常業務や授業に加えて、夏休みの前後から生徒の素行などの問題行動も出てきます。
今では、何でも先生の責任にする社会と親で、先生のプライベートがなくなることもあります。
GWは、新入生もまだ緊張している時期で、こういった問題も少ないため、ほっと一安心できる時期になりますね。
高校の先生が忙しい時期まとめ
・先生は一年中忙しいです。
・中でも忙しいのは、文化祭の前後、期末試験や試験後の成績処理の時期です。
・成績処理と修学旅行、部活の合宿や夏期講習・冬期講習の準備が重なる学期末は大忙しです。
・12月は「師走」と書くほど、先生は大忙しです。卒業式の後も、卒業生が遊びに来てくれるのはとてもうれしいけれど、先生は大忙しです。
高校の先生が忙しいのは、他の国と違い、1人の先生に「授業」「担任業務」「部活」「進路相談」「行事」などすべてを一任しているからです。
昔は「教師は楽でいい」などと言われていた時代もあったみたいですが、今は非常に忙しそうです。
もし機会があったら労ってあげるようにするといいのかもしれません。
執筆者:woodbat
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