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裁縫をしたいならミシン? それとも手縫い? 手法の違いとメリット・デメリットを家庭科教師がご紹介

投稿日:2019年1月30日 更新日:

ミシンなんて、中学生の時に家庭科で使っただけ、という人が増えています。今の30代の人の中には、一度も使ったことがないという人もいます。

 

ちょうど30代の人たちが中高生の時、家庭科が男女共修になりました。当時は、男子に家庭科を学ばせるよりも、女子の家庭科教育の時間を他の主要教科に充てたほうが良いと、私立の中高一貫では受験科目以外の授業を外し、未履修のまま卒業させてしまうということがありました。

 

そのため、家庭科や芸術科の授業をせずに、その代わり数学や英語をやっているという学校があり、大問題になったことがあります。今でも男子校の進学校の中には、ミシンに触れることなく、卒業してしまう人もいるようです。

 

しかし、ミシンで縫うという課題は中学生の学習指導要領の必修課題の一つです。小学校で手縫いを、小・中学でミシンで縫うことを学ぶのが今の学校教育になっています。

 

両方を学んだあと、一部の縫い方を「手縫い」「ミシン」で選ばせると、それぞれ好きな方を選びます。子どもながらに、手縫いとミシンの良いところと悪いところを知っているようですね。

 

今回は、ミシンと手縫いの違いとメリット・デメリットについてご紹介をしましょう。

ミシンも手縫いもいつまでも誰かがやってくれるとは限らない

いきなり厳しいタイトルですが、中学生の子どもたちに「自分でボタンをつけたり、裾がほつれたら直せるようにしよう」というと、「お母さんがやってくれるから覚えなくていい」という子どもがたくさんいます。

 

しかし、お母さんはあなたよりも年上です。自然の摂理から言えば、いつまでもあなたのボタンを付けたり、裾を治すことはできません。

 

1人暮らしになったら、出先でボタンが取れたら、裾がいきなりほつれたら、直すのは自分です。自分が縫わなければ誰も直してくれないことを覚えておきましょう。

 

最近は、家にミシンがないという家庭も珍しくありません。

 

確かに、サザエさんのようにお母さんが家でミシンを使って子どもの服を縫ったり、内職仕事をするという人の数は、かなり減っています。

 

バブル期に子ども時代、学生時代を過ごした親世代は、服が破れたら捨てればいい、という世代です。その上の親世代のようにほころびを繕って縫うという世代ではないのです。

 

子どものバッグも手作り風のものを買えばいい、服はどんどん新しいものを買って、飽きたら捨てればいいということが通用していました。

 

しかし、今はエコロジーや節約で、物を簡単に捨てるということに対してのイメージが悪くなっています。さらに、最近では子どもの通園バッグや服を手作りすることの方がステ-タスの高いお母さんと思われることもあります。

 

手作りといっても全て手縫いは大変ですね。そこで、実家にあったはずのミシンを探しに行くと、ミシンがないこともあります。お母さんのお母さんが使っていたミシンはすでに古く、中には壊れて処分してしまっていることも珍しくありません。

 

特に、コンピューターミシンの出始めのころのものは、適度に使用しないと、中のコンピューターが壊れて使えなくなってしまうことがあるのです。せっかく何十万円もかけて購入したミシンが壊れて、廃棄になるということもあります。

 

いつまでもあると思うな親とミシンです。自分のものは自分で管理!自分のことは自分でやる!子どもにもそれを教えましょう。

ミシンで裁縫をするメリット・デメリット

色々と話が遠回りをしましたが、いよいよ本題のミシンのお話です。

 

学校のミシンを使う時に、色々といたずらをする子どもがいて、破損の原因になることがあります。学校のミシンの大半は、蛇の目の「スクールミシン」と呼ばれるもので、普通の手芸店にミシンよりもシンプルですが、価格は少し高めで税抜き5万円です。その代わり、10年間蛇の目が点検をしてくれるという保証付きです。

 

家庭科の教科書にも同じミシンのイラストがあり、使い方や名称が乗っています。子どもたちは、それを見てミシンを学びます。

 

ミシンが使えると、小さな体操着を入れる袋やバッグ、ブックカバー、スカートや部活の衣装、そしてコスプレ衣装までと色々なものが縫えるようになります。ウエディングドレスや浴衣も、ミシンがあるとあっという間です。

 

特にまっすぐで長い線を縫うのは、一番得意で手縫いなら1時間くらいかかる直線縫いも数分で仕上げてしまいます。これは、ミシンの一番のメリットです。

 

返し縫いもレバー1つで、玉止めや玉結びができなくてもほつれません。玉止めで苦労をした人は、ミシンの方が楽ですね。

 

しかし、昔のミシンと違い今のミシンはフットコントローラーで速度を調節することができないものもあります。フットコントローラーがついていれば、車のアクセルと同じ要領で、足の踏み方で速度を調節できます。踏んだら同じ速さで進んでしまうと勘違いをしている人がいますね。実際には違いますので、次に使用する時は、やってみてください。

 

フットコントローラーなしのスタートストップボタン式のものは、ボタンを押すとすぐに作動し、再度押さなければ、そのまま進んでしまいます。そのため、不慣れな人は怖いと言います。これはミシンのデメリットの一つです。

 

どんなミシンでもフットコントローラーはありますが、それだけで7000円くらいするので、つけていない人も増えています。

 

さらに、ミシンは細かい場所や複雑な場所を縫うのが苦手です。機械のため、どうしても針が通りずらい所があります。例えば、ナップザックや巾着袋のひもを通す場所の口の部分です。慣れているとそれほど難しくはありませんが、苦手な人はうまくミシンを操れず、手縫いの方が簡単といいます。

 

スナップ付けやファスナー付けなどができる機種もありますが、これも普通のミシンではできないこともあり、手で縫うことをお勧めします。こういったこともミシンのデメリットになります。

 

しかし安心してください。最近のミシンはとてもお利口で、安全性も高く色々なことをしてくれます。例えば、針に糸を通すのもボタン一つ、糸を切るのもボタン一つ、下糸を巻くのも簡単です。

 

安全装置もたくさんあり、怖くありません。性能が良いミシンも増え、私が使っているミシンは、自分が描いた絵をパソコンに取り込み、それを自動で刺繍するという機能があります。子どもが描いた絵で通園バッグを作ってあげたら、思い出にもなりますね。

 

30万円くらいしましたが、とても楽しいです。そして、良いミシンは大切に使うと長持ちです。

 

よく通販などで19800円くらいのミシンがありますが、安いミシンはすぐに壊れます。私が使っているもう一台のミシンは305年前のもので、当時25万円くらいのものを親に買ってもらったものです。今でも普通に使うことができます。

 

どんどんと性能が高くなっているミシンですが、一番のデメリットは置き場所に困ることと、セッティングが面倒なことです。使わない時はちょっと邪魔ですね。

 

また、決して安いものではありません。あまり使わないというならもったいないかもしれませんが、長く使うなら良いミシンが一台あると色々便利です。

手縫いで裁縫をするメリット・デメリット

手縫いの良いところは、手軽にできるということです。ミシンはわざわざ出してセッティングをして使って、終わったら片付けるという手間があります。

 

しかし、手縫いは手軽に抜いた時に、針と糸だけを出せば簡単に縫うことができます。手軽であるというのが、手縫いのメリットですね。

 

しかし、長い直線距離を縫う時は、手縫いで延々と縫うのは面倒ですね。例えば、カーテンを仕上げたり、浴衣の背縫いなどは1メートル以上、手で並縫いをするのは大変です。また、手縫いは初めと終わりで、玉止め・玉結びをする、半返し縫いをするなどの手間をかけないと、ほつれることもあります。

 

縫い目も自動調節ではないので自分が不器用だと、細かく綺麗に縫うことができません。粗く縫うとほつれることもあります。こういったことはミシンと比べると、デメリットになります。

 

しかし、生地や縫う場所によってはミシンでは難しいこともあります。例えばレースのドレスの裾上げなどは、ミシンでは気を使わないとつってしまったり、ねじれてしまうことがあります。

 

手縫いなら、要所要所をまち針で止めて、かがっていくだけです。細かいところを縫う時も、手縫いの方が良いこともあります。

 

長い直線距離を縫うならミシンの方が楽ですが、ほんのちょっと縫ったり、複雑な場所を縫う時は、手縫いの方が良いこともあります。

 

縫う場所や生地によって、手縫いとミシンではメリットとデメリットが違ってきますので、上手に使い分けましょう。

まとめ

・学校でミシンや手縫いを習う時は、真剣に基礎を覚えましょう。自分の服のほつれなどを自分で直すことができます。

 

・ミシンは直線縫いやジグザグが得意です。まっすぐに長く縫う時はとても便利です。あっという間に直線縫いができます。返し縫いもレバー1つで、玉止めができなくてもほつれません。

 

・良いミシンを購入すると、色々な機能があり便利です。また、大切に使うと長く使うことができます。

 

・手縫いは手軽に縫うことができます。また、細かい部分やレースなどを縫う時は、手縫いの方が上手にできることもあります。

 

・手縫いは玉止めや玉結び、返し縫いができないとほつれてしまうこともあります。縫い目も細かく縫わないと、ほつれやすいので、直線を長く縫うのは大変です。

 

ミシンと手縫いのメリット・デメリットですが、ちゃんと手芸をする人にはどちらも必要です。縫う場所や縫うものの素材など、必要に応じて両方を使い分けることになります。

 

せっかく学校で教えてもらえるミシンです。わざわざ習わなくても、学校で基礎をしっかりと学べば、大人になって自分が着たい服を縫うことができるかもしれませんね。

 

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