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フィギュアスケートが日本では「いま」大人気! その理由とは? 漫画やアニメの影響も!?

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皆さんは、マスコミや漫画、テレビの影響というのを考えたことがありますか?習い事や部活など、こういったメディアに影響されるものがたくさんあります。

 

例えば、今の小学生の間で人気の習い事といえば、将棋ですね。高校生プロ棋士の藤井壮太や「三月のライオン」の人気で、親が習わせたい習い事の一つに「将棋」があります。

 

10~20年ほど前は「テニスの王子様」「しゃにむにGO!」「ベイビーステップ」を読んだ親たちが、子どもをテニススクールに行かせる、というのがブームになっていました。

 

20年ほど前は、「ヒカルの碁」の人気で、囲碁教室がブームになったこともありましたね。

 

部活では「ちはやふる」人気で競技かるた部が、映画「フラガール」の影響で、高校や大学にはフラダンス部ができたところもあります。

 

このように、私たちの周囲ではその時に流行った漫画や映画、アニメが火付け役となって、ブームとなる習い事や部活が山のようにあります。そして、今のフィギュアスケート人気の背景にも、こういったブームの時に育った親の影響があるのかもしれません。

フィギュアスケートを習わせたい!

今の40代、50代の親世代が子どものころは、習い事といえばそろばんに、習字、ピアノ、英会話でした。少し若い世代でバレエやヴァイオリン、スイミングというものが表れましたが、今のような多様性はありませんでした。

 

50代後半の男性ならだれもが野球で、女の子ならだれもがバレーボールで遊んだ経験があるはずです。そして、40代後半から50代の女性ならテニス部の人気が高かったのではないでしょうか。

 

「エースをねらえ!」「アタックNo.1」「ドカベン」と、人気の漫画やドラマが、子どもたちの遊びや習い事、部活に影響を与えるのは、今と同じです。

 

その中で、現実的にできる習い事や部活は、誰もが実践することができます。しかし、あこがれても現実的でなかったのが、フィギュアスケートです。

 

フィギュアスケートのアニメが2016年10月にオンエアされると、若い世代のフィギュアスケートファンが一気に拡大しました。

 

長年フィギュアスケートの人気漫画というのは数多くあり、実際に40代、50代の母親世代の人の中には、一度は読んだという作品もたくさんあります。

 

例えば

ひだのぶこ「ブルーインパルス」「銀色の閃光」、

佐々木潤子「銀河」、

中条比紗也「シュガープリンセス」、

上原きみ子「青春白書」、

川原泉「銀のロマンティック…わっはは」、

槇村さとる「愛のアランフェス」「モーメント永遠の一瞬!」、

鈴木央「ブリザードアクセル」など。

 

平成に入ってからは、さらに子どもむけの漫画や小説でフィギュアスケートを題材にしたものが増えています。

 

昭和40年代、50年代のフィギュアスケート漫画は、今の若い世代にとってのプロゲーマーくらい、現実にあっても現実世界とはかけ離れたものでした。

 

自分にはできない、お金も環境もない、でもやってみたいというフィギュアスケートが現実まで降りてきたのが、1990年代です。

 

伊藤みどりの活躍で、日本はフィギュアスケート界の門戸を広げ、経済的に裕福な一部の家庭の子にしか開かれていなかった世界へ、普通の家庭の子どもにもフィギュアスケーターへのチャンスを作ります。

 

あこがれていたけれど、現実のものにできなかった親世代の望みと、現実が交差したのが、まさに今です。

わが子を現実のユーリに!

普通の家庭の子がフィギュアスケーターになる、という夢のような世界を現実的なものにした第一人者が、ユーリのモデルと言われている高橋大輔です。

 

そして、1992年に始まった野辺山合宿によって世界の頂点に立ったのが、荒川静香、羽生結弦です。それまではあこがれでしかなかったものが、手の届くところにあれば、親の中にはわが子を、と考える人がいても不思議ではありません。

 

子どもの習い事は、子どもが決めて始めるものもありますが、小学校入学前の場合は、ほとんどが親や兄弟の影響です。親が「習ってみない?」とリンクに連れて行く、始めは嫌々でも続けていくうちに楽しくなる、習い事なんてそんなものです。

 

わが子をかつて読んだ漫画のヒロインのようにしたい、主人公の少年のようにしたい、と思えば親も熱心になります。

 

自分が習っていることには、親も子どもも熱心になります。近くで、先輩が大会に出ると知れば、応援に行きます。憧れの選手が出る試合なら、見に行きたくなります。習っていない子でも、同級生が大きな試合に出ると知れば、応援に行きたくなります。

 

そしてまた、新しいヒロインの卵が誕生します。

 

今の日本のフィギュアスケート人気は、それが軌道に乗った一番良い形になっています。

私も真央ちゃんになる?

ここまでは、親の考えからの習い事的なフィギュアスケートですが、もちろん子どもがやりたい!という気持ちにならないと続きませんね。

 

NHKの連続ドラマ「半分青い」で鈴夢の娘、花音が「わたしも真央ちゃんみたいになりたい」と、フィギュアスケートを始める話があります。

 

あれこそ、今の若いスケーターや子どもたちの気持ちを代表したものではないでしょうか。

テレビで見た荒川静香、浅田真央、高橋大輔、羽生結弦に憧れてフィギュアスケートを始めたという人はたくさんいます。

 

もう少し上のベテラン選手なら伊藤みどりや八木沼純子かもしれません。しかし、ヒロインやヒーローが1人しかいなければ、それは特別な存在で、自分の身近に感じることはありませんね。ファンになる人の人数も限られてしまいます。

 

ところが、荒川静香が世界の大舞台に立った時、浅田真央、安藤美姫、村主章枝、中野友加里とそうそうたるライバルがいました。私は真央ちゃんが好き!美姫ちゃんが好き!と言っていた人も、荒川静香のイナバウアーを見て、どちらも好きとなった人も多かったのではないでしょうか。

 

他にも、村上佳菜子、浅田舞とたくさんの有名スケーターが表れ、日本国内はもちろん、他の国のフィギュアスケートファンの心もつかみました。

 

そして、憧れを現実にすることができるのが、今のフィギュアスケート選手を育成する体制です。

 

先輩スケーターができたことをマネしてみたい、ライバルができたことを自分もやれると信じている、という気持ちにさせてくれるのが、今のフィギュアスケート選手を支えています。

 

多くの有名選手がいれば、それだけファンも増えます。昔のフィギュアスケータ―が孤高のアイドルなら、まさに今の10代のィギュアスケート選手は、スケート界のAKBや乃木坂といった状態です。

 

紀平梨花、坂本花織、本田真凛、樋口新葉、三原舞衣、山下真湖、白岩優奈、20代になったばかりでは宮原知子や本郷理華もいます。その誰もが、世界の国際大会で入賞する実力を持っているのが、他の国との圧倒的な違いです。そしてそれが今の日本のフィギュアスケート人気の原点になっています。

 

その中でも、実力で日本選手権のセンターに立ったものが世界選手権への切符を手にする、という意味では、アイドルと全く同じです。アイドルの数だけファンがいるのと同じで、スケーターの数だけファンがいます。そして、彼らや彼女たちが、より頂点を目指して世界の舞台で活躍をしています。

 

強い選手がいるから、あこがれる後輩が次々と現れます。有名選手がたくさんいるから、ファンも増えます。大勢のファンが支えるから、選手もさらに頑張れます。

 

優秀な後輩は、先輩の地位をどんどんと脅かすから、誰もがうかうかとしていられなくなります。だからベテランスケーターもさらに頑張る、というところでしょうか。

 

ロシアのフィギュアスケート界は、ずっとその状態を維持しています。これはすごいことです。

諸行無常?

どんなに流行っているものでも、いずれ流行が廃れる時がありますね。バレーボールに体操と、日本が頂点に立っていたスポーツはたくさんありました。

 

いずれも人気がピークの時は、スポンサーも多く若い選手もたくさんいました。しかし、人気が廃れると、徐々に競技をする若手も減り、スポンサー企業もなくなると、廃部になってしまうものもたくさんあります。新日鉄のバレーボール部、旭化成陸上部とかつては、大勢のファンが試合会場を埋め尽くしたこともあります。

 

フィギュアスケートは、佐藤信夫・渡部絵美・薬師容子・佐野稔・五十嵐文男・松村充・無良隆志・小林れい子・八木沼純子・佐藤有香・伊藤みどりと多くのベテランスケーターが支えてきた歴史です。

 

当時は、日ソフィギュアスケートエキジビション大会を開催しても、観客席は余裕がありました。伊藤みどりや佐野稔が、世界の大会で3位に入賞するのがやっとでした。

 

それを荒川静香、本田武史・浅田真央・安藤美姫・村主章枝・中野友加里・高橋大輔・織田信成が繋いできました。世界選手権、グランプリファイナル、オリンピックでメダルを取る選手が次々と現れました。

 

そして今、この何倍ものスケーターが世界に通用する選手になっています。宇野昌磨、田中刑事、紀平梨花、坂本花織。今では、世界ランキングで上位にいる樋口新葉が、世界選手権の日本代表になることも難しいくらいです。

 

しかし、いつまで続いていくのか、それは不明です。せっかく繋いできたこの人気や歴史、そして育成する体制をこれからも続けていってほしいと願います。

まとめ

・人気の漫画やアニメは、そのまま人気の部活や習い事につながります。

 

・子どもにフィギュアスケートを習わせるのは親の夢!親世代は、フィギュアスケートがあこがれのスポーツでした。

 

・普通の家庭の子でも続けられる、体制を作ったために色々な家庭の子どもでも習うことができるようになりました。

 

・憧れの先輩選手がいるから、子どもたちも頑張れる、先輩と後輩が繋がって今の人気をさらに高めています。

 

・有名選手、強い選手の厚さがファンを増やしています。ファンの多さも今のフィギュアスケート人気を象徴します。

 

今では、フィギュアスケートは世界の中でも、お家芸といえるくらいの人気と実力を兼ねています。しかし、どんなものにも流行り廃りというものがあります。

 

せっかく繋げてきた今のフィギュアスケート人気です。これからもできるだけ、続いていくことを願います。

 

-スポーツ, フィギュアスケート, 雑学

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