雑学

マイクのハウリングはなぜ起こる? 持ち方が原因!? 対策は? 仕組みを理解して防止しよう!

投稿日:2018年8月23日 更新日:

皆さんは、マイクを使っているとき、あるいはマイクが拾った音を聞いているとき、「キーン」という音を聞いたことはありませんか。

 

私は学生の頃の集会で、校長先生の話を聞いているときによくこの音を聞きます。

 

この音の名前を、「ハウリング」といいます。

 

一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

ハウリングは、あまり聞いていて気持ちの良いものではありませんよね。

 

どちらかと言えば、この音が聞こえると耳をふさぎたくなります。

 

今回は、そんなハウリングが出る原因と対策をご紹介します。

 

この記事でハウリングとの縁を切ってしまいましょう。

マイクのハウリングが出る原因って?

ハウリングは、マイクが音声を拾って増幅し、スピーカーから出力する際に起こります。

 

しかし、出力する際のすべてにハウリングがあるわけではありません。

 

それだと声を出した瞬間皆を不快にさせてしまいますからね。

 

音声を出したとき、スピーカーからの出力が大きいかつ、マイクをスピーカーに近づけると大きな音が電気信号として得られます。

 

これがハウリングが出る原因です。

 

ほとんどの場合は、「キーン」といった高い音ですが、低い音の場合もあります。連続でしかも大きな出力と入力が起こってしまうため、スピーカーが破損したりする場合もあります。

 

ハウリングは、「マイク→増幅→スピーカー→声→マイク」という道のりで起こるため、「フィードバック」という呼ばれ方もします。

 

しかし、スピーカーから出た音をマイクが何回か拾い、エコーがかかったように聞こえる現象はハウリングではありません。

音声通信によって音声が二重に聞こえたりするのもハウリングではありません。

マイクのハウリングが出ないようにするための対策とは?

ハウリングは、様々な方法で対処することが可能です。

 

まず、ハウリングはマイクがスピーカーの音を拾って起こるものなので、マイクがスピーカーの音を拾わないようにします。

 

その方法はいたって簡単なものです。マイクをスピーカーに近づけないこと、マイクをスピーカーの方向に向けないことです。

マイクをスピーカーに近づけたり、スピーカーの方向に向けたりするとスピーカーの音を拾いやすくなってしまいますからね。

 

もう一つは、マイクの持ち方を変えることです。

 

ラップをしている人は、マイクの先を持って歌っていますよね。

かっこいいかもしれませんが、あの持ち方はハウリングが起きやすい持ち方なのです。

空気の抜け道というものがなくなってしまい、ハウリングがよりひどくなる可能性もあります。

 

また、マイクやスピーカーの設定でハウリングを出ないようにすることもできます。

音量の上げすぎ、エコーの上げすぎでもハウリングは起こるため、音量とエコーを下げることでもハウリングが出ないようにできます。

 

そして、デュエットなどをしていると、マイクを2本使いますよね。これもハウリングの原因になります。

これは本当に単純な仕組みで、スイッチがオンのマイクが二つあった場合、どちらのマイクもスピーカーからの音を拾ってしまいますよね。

だからハウリングが出てしまいます。

マイクを2本使わないことも良いですが、片方のマイクのスイッチをオフにすることも効果的です。

マイク以外にもハウリングはある!?

「ハウリング」と聞くと普通はマイクのハウリングを想像しますが、実はハウリングというのはマイク以外にもあるのです。

 

例えば、エレクトリックギターなどです。「エレキギター」と言った方がわかりやすいかもしれません。

エレキギターの演奏音をギターの弦や、本体と共振させ、ハウリングを意図的に起こして演奏する方法があります。これを、「フィードバック奏法」といいます。

 

ラジオ放送、テレビなどでもハウリングは起こります。

たとえば、テレビのスタジオから、視聴者の誰かに電話をかけるときがありますよね。

その時に、テレビの前に座っていたりすると、放送している音声が聞こえます。

 

すると、受話器がテレビの音声を拾ってスタジオに流れるため、エコーがかかったように聞こえたりします。

 

「テレビの音声→視聴者のマイク→スタジオ」という風に流れます。

マイクのハウリングの原因と対策まとめ

・ハウリングは、「スピーカーからの音をマイクが拾う」という動きをループしている。

 

・ハウリングは、マイクの音量が大きい時、マイクとスピーカーの距離が近い時に起こる。

 

・ハウリングは、マイクの音量を下げたり、マイクとスピーカーの距離を遠ざけたりすることで対処できる。

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