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絆創膏の様々な呼び方! バンドエイド, カットバン, サビオ, リバテープ, キズバン…由来や意味も解説します!

投稿日:2018年12月7日 更新日:

皆さんは、カットバン、バンドエイド、サビオという言葉を知っていますか。これはどれも絆創膏の呼び方なのです。

 

私はカットバン、バンドエイドまでは知っていましたが、サビオは知りませんでした。

 

実は、地域によってわかる人とわからない人がいるのです。

 

今回は、それぞれの言葉の由来と、使われる地域などを解説していきます。

カットバンの意味と由来:九州, 中国・四国地方で呼ばれる

佐賀県を中心とした九州地方、中国・四国地方の一部では絆創膏を「カットバン」と呼ぶようです。

 

該当地域に住んでいる人は、逆に「他の地域ではそう呼ばないの?」とびっくりするかもしれませんね。

 

関東では「カットバンを貼ってください」といっても通じないそうです。

 

なんとなく語感から絆創膏だと分かってもらえば通じるとは思いますが…

 

カットバンの由来は、商品の名前です。

 

絆創膏をカットしたものだから「カットバン」になったそうです。

 

安易ですが、薬局で売っているものの名前ってだいたい安易ですよね。

 

九州や中国・四国地方では「カットバン」という名前で絆創膏が発売されていたのでその名前が定着したということですね。

 

昭和36年頃、「カットバン」という名前で祐徳薬品から発売されたのが最初のようで、今でも売っているようです。

バンドエイドの意味と由来:関東地方で呼ばれる

関東では絆創膏は「バンドエイド」と呼ばれます。

 

バンドエイドの由来も商品名です。

 

「包帯」を意味する英単語であるBandage(バンドエイジ)の「バンド」と、「補助」を意味するAid(エイド)を組み合わせてバンドエイドとしたのが由来のようです。

 

Bandageは「バンドエイジ」というよりは「バンデージ」と発音すると思いますが、日本人英語ということだったのでしょう。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンという会社が製造したり、販売したりしている絆創膏の商品名です。

 

ちなみに、これは世界で最初の絆創膏でした。

 

最初にバンドエイドを発売したのはディクソンさんという人なのですが、以下の話が残っています。

 

バンドエイドを作ったディクソンという人は、愛妻家でした。

 

奥さんは結婚したばっかりで台所のお仕事には慣れていませんでした。

 

なので、たびたび手にやけどや切り傷を負っていたそうです。

 

ディクソンさんは、奥さんが傷を負うたびに手当てをしていました。

 

そこでディクソンさんは、奥さん一人だけでも手当てをすることができるような絆創膏を考え付いたのです。

 

それがバンドエイドの誕生でした。

 

バンドエイドという言葉が通じるのは関東地方や近畿地方の一部、四国地方では徳島県となっています。

 

近畿地方にバンドエイドが通じる地域があるのは、主要都市であるということと、「バンドエイド」という会社があるからです。

サビオの意味と由来: 北海道で呼ばれる

まず、皆さんはサビオという言葉を聞いたことがありますか。

 

私はありませんでした。このサビオという言葉は北海道を中心として使われています。

 

実は和歌山県や広島県でも使われています。

 

また、サビオというのはもとはスウェーデンの会社の絆創膏の一つです。

 

「バンドエイド」や「カットバン」と同様、「サビオ」の由来も商品名ということですね。

 

聞いたことがない人のほうが多いと思いますが、世界的には知名度の高い絆創膏です。

 

また、最初はニチバン・ライオンという会社がスウェーデンの会社と連携して発売しました。

 

全国的に占めていた絆創膏でしたが、バンドエイドが主流となってしまい、製造が中止になってしまったそうです。

 

ちなみに「サビオ」は商品名ですが、どうも動詞のようにも使われるみたいです。

 

つまり、怪我をした人に「サビオする?」と言えば「絆創膏を貼る?」という意味になるということです。

 

「サビオ」という言葉を知らなければびっくりするでしょうね。

 

ちなみに「サビオ」はスペイン語で「賢い」という意味があるそうですが、これが直接の由来なのかは不明です。

 

スウェーデンってスペイン語じゃないですからね・・・

 

Google翻訳でスウェーデン語→日本語で「sabio」と打ってみたのですが、意味は出ませんでした…

リバテープの意味と由来:九州で呼ばれる

実は絆創膏の呼び方はこれらだけではないのです。

 

ほかにも、「リバテープ」や、「キズバン」などがあります。

 

リバテープというのは九州地方で多く呼ばれる絆創膏の別名です。

 

また、リバテープは最初の絆創膏の商品名でもあります。

 

これも由来は商品名ということになります。

 

リバテープ製薬という会社が製造販売をしています。

 

米軍が戦時中に使っていた包帯をヒントに、ガーゼに消毒液の「リバノール」をしみこませて商品化したのがリバテープでした。

 

この「リバノール」がリバテープの名前の由来になっています。

キズバンの意味と由来: 富山県で呼ばれる

キズバンというのは、富山県でしか使われていない絆創膏の別名です。

 

「傷」に貼る「ばんそうこう」なので「キズバン」ですね。

 

由来は非常にわかりやすい。

 

なので、だれか新しく来た仕事仲間などが、「キズバン取ってくんない?」というように絆創膏を要求してきたら富山の人であると推測できます。

 

キズバンはライト株式会社が製造販売をしています。

 

しかし、そのライト株式会社は富山県にあるのではなく、福岡、東京などの日本の主要となる都市にあります。

 

その理由は明らかになっていませんが、ライト株式会社はゴルフ製品を本業としています。

 

キズバンには謎が多いですね。

絆創膏の様々な別名は、なぜ離れた県でも通じるの?

カットバン、サビオ、リバテープ、バンドエイド・・・これらはどれも絆創膏の別名で、いくつかの県で同じ呼び方をされていますよね。

 

しかし、カットバンは、佐賀県に本社があるのに東北、四国などに通じるし、バンドエイドは、関東地方と近畿地方に通じるのはまだわかりますが、徳島県にも通じます。

 

このように、離れた県でも絆創膏の別名が通じるのは、絆創膏が「商品」であることに目を向けたらすぐわかります。

 

商品ということは、本社から遠く離れた地域に運ばれてもおかしくありません。だから、離れた地域でも別名が通じるのです。

絆創膏, バンドエイド, カットバン, サビオ, リバテープ, キズバンの呼び方の違いまとめ

・カットバンは、佐賀を中心に、東北、四国地方などで通じる。

 

・バンドエイドは関東地方や近畿地方、徳島で通じる。

 

・サビオは北海道を中心に和歌山、広島で通じる。

 

・これらの絆創膏の別名の由来は、商品の名前。

 

・絆創膏は商品のため、遠くへ送られてもおかしくない。だから遠くの地方でも別名が通じたりする。

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