ピースボートの実態! 怪しい噂の真実と費用について元乗船者が語ります!
投稿日:2018年11月14日 更新日:
各国の世界遺産や南国を思わせるビーチの写真を背景に「地球一周の船旅 」と書かれたポスター、皆さん一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
初めて目にした時、あなたはどう思いましたか?
興味を持ってその下に貼ってあるポケットからハガキを持って帰る人
世界一周クルーズ…99万?怪しい…と思う人
もしくは目にもとめない人、様々いるでしょう。
興味を持って、ネットでいろいろ調べたことがある人はご存知でしょうが、
まぁ悪評が多いこと…。きっとネットの情報を見て「やめとこ」と思った人も多いはず。
実は私も過去に乗船したことがありますが、乗る前にネットを見ていたら、乗ってなかったかもしれません。笑
では、ネットの悪評は果たして本当なのか?
宗教がらみ?船はボロボロ?ごはんがまず過ぎる?はたまた何かに洗脳される…?
実際に乗船した私の経験談と、(←ちょっと古すぎるので)最近乗船した方の体験談も交えて、その実態をご紹介したいと思います。
ピースボートステーションってどんなとこ?
ピースボートステーションという施設が全国に7か所あり、ここでボランティア活動を行うことで、乗船料から割り引きしてくれるシステムがあります。
正直、このピースボートステーションがちょっとクセがある感じで…笑
とにかく熱い人が多いんです。
乗船に向けての熱い意気込みを語られたり、
リピの人からはピースボートの旅がどれほど良いものか熱く語られたり…汗
そして必ず、あだ名を決められます。
名前から、もしくは趣味やこれまでの職業、出身地などから、いろんなあだ名を提案され、そこに居合わしたボランティアスタッフの投票などで半ば強引に…苦笑
良く言えば、アットホームでみんなとてもフレンドリーなんですが、
「僕たちみな家族」「みんなで船を盛り上げよう!」といった熱血な感じが苦手なドライな方は、ここで一度迷いが生じると思います。笑
ピースボートの費用とボランティア
ピースボートと聞いて、乗船中や寄港地でボランティア活動を行うと思っている人も多いようですが、ボランティアはあくまで乗船前に乗船料を安くあげるために行うもの。
その内容は、ステーションに届いたハガキの内容を登録したり、問い合わせの電話対応や、ポスター掲載用に両面テープを貼るなどの下準備、また、街に繰り出して実際にポスターを張ってもらえるようお願いするなどです。
ステーションでの作業は1時間につき1,000円、ポスター貼りは3枚で1,000円の割引となります。
私が乗船したころは、基本の乗船料は148万円でしたが、このボランティア活動で、100万円程割引してもらいました。
ピースボートの怪しい噂は真実か? その1:船がぼろいって本当?
私が乗船した時は、トパーズというパナマ客船で、確かギリシャの会社が運営していたと思います。
実際初めて乗船した時の感想は…可もなく不可もなく。
お部屋はイマイチでしたが(でも想定内)、その他、レストランやバー、プールやシアタールームなど、そこそこきれいでしたし、特に大きな問題を見聞きした記憶はなかたです。
ちなみに今は、オーシャンドリーム号というデンマークの船で運営されているようで、3つのプールにジャグジー2つと、ちょっとレベルアップしてますね。
ピースボートの評判を見ていて多いのは、船がぼろく問題が多いという評価。
そこでピースボートがこれまで運行してきた船についてちょっと調べてみました。
オーシャンドリーム号(1981年就航) 2012年(32)~現在
オセアニック(1965年就航) 2009年(44)~2012年
トパーズ(1955年就航) 2003年(48)~2008年
オリビア(1976年就航) 1998年(22)~2002年
私が乗船したトパーズ号に関しては、ピースボートがチャーター開始した時点で48年も経っていたんですね。
船の設備についての悪評は、2004~2010年に多かったようですね。
その時運航している船の状態や船会社によって対応が異なるのでしょう。
確かに小さな水漏れ箇所などはありましたが、そこは船旅、ましてや豪華客船の旅でもないんですから…。
ピースボートの怪しい噂は真実か? その2:お洗濯や生活必需品には困らない?
お洗濯は自分のシャワールームで洗って部屋干しするか、有料のランドリーサービスを利用するかの2択です。
ランドリーは1回700円くらいだったと思うので、毎日の洗濯全てに利用していたら結構な費用になるので、特に若い人たちは手洗いが多かったように思います。
また手洗いに必要な洗濯洗剤はもちろん、アメニティ類、筆記用具、下着やお菓子などまで販売している売店もあるのでご心配なく。
なお、ランドリーや売店での買い物、バーや居酒屋での飲食代など全て、事前にクレジットカードを登録したバーコード付きの個人カードで清算するので、船内では現金不要です。
ちなみに、船の上だから高そうなイメージがありますが、ほとんどの商品や飲食料は良心的な価格です。(参考までに、私が乗った時は、コロナビールやカクテル類は600円程でした。)
とはいえ、どれくらい使ったかしっかり管理しておかないと、船を降りてからくる請求書に泣かされることになります。
ピースボートの怪しい噂は真実か? その3:ご飯がまずいって本当?
船内での食事は朝昼夕食に加え、モーニングコーヒーと15時のおやつもあります。
レストランが2つあり、メインレストランは、朝昼はバイキング形式、夕食はテーブルサーブしてくれます。朝食は和洋どちらもあったかと思いますが、昼夜は7割洋食だったように記憶しています。
サブレストランは朝昼夕全てバイキング形式で、こちらはどんぶりなどの和食が多かったです。
個人の好みや乗船する回にもよるのかもしれませんが、私はいずれの食事も美味しくいただきました。私の周りでも、まずい・食べたくないという意見は聞いたことないですし、それどころか、ある裏技を使って、2回食べに行く人も多かったです。笑
ちなみにこちらのサブレストラン、夕食後は「波平」という居酒屋に早変わり。(有料)
枝豆・唐揚げ・餃子などの居酒屋定番メニューはもちろん、お刺身やお寿司なども揃いかなり本格的!
私が乗船した回では、波平でのアルバイトも募集していたので、ちょっとしたお小遣い稼ぎに良いかもです。(いろんな人に顔を覚えてもらえるメリットも)
ピースボートでは船の上で毎日何をする?
寄港地から寄港地までに移動中はもちろん船に缶詰です。ネットもない環境で暇じゃないのか?と考える人も多いかもしれませんが、想像以上に目まぐるしいです。笑
ピースボート主催の、語学教室やカルチャースクール、ゲストを招いての講演会などに加え、
「自主企画」といって乗船者が各自の知識や特技、趣味などを生かし、ヨガや体操などのエクササイズ、よさこいや南京玉すだれなど地域の伝統文化を体験できるの、社交ダンス、サルサやベリーダンス、パソコン教室、年代やトピックスを限定して唯々おしゃべりの場など…本当に様々。
毎日、どこでどんな催しがあるのか記載された船内新聞が発行されるので、朝チェックしてその日の予定を決めることができます。
もちろん、参加は自由なので、何もしないという究極の贅沢もあります。
私はもっぱらこちら派でした。お昼はプールにつかったり、日光浴や夕日が沈むのを鑑賞したり…日が落ちる頃にはバーでハッピーアワーが始まり、そこに行けばいつもの顔が集まっていて、夜中までデッキで話したり…。
船内での過ごし方は本当に人それぞれです。
ちなみに、イベントに参加する人や自ら企画する人たちは、結構アツいです。笑
もしかしたら、企画によってはこのアツさも「洗脳」を思わせるのかもしれませんね。
ピースボートの怪しい噂 その3: ピースボートは“ピンクボート”って本当?
100日以上も男女が生活を共にすれば、恋愛事も起きるのは自然な事。
旅の中盤になると、「あの二人付き合ってるらしいよ」という噂を多く耳にしました。
船を降りてからも遠距離恋愛を乗り越え結婚した人もたくさんいますが、
船旅限定のお付き合いをする人達や、中にはこの船旅で何人と関係を持つか競いあうような若い男の子達もいましたね
ピースボートがピンクボートとたたかれるのは、こういった人達の行動がもとになっているんでしょう。
こういう人達はさておき…。日常の生活では、こんなにたくさんの人と知り合い、ゆっくり話す機会なんてそうそうないですよね。
しかも数日後には海外の地を一緒に歩いて回る。全てが非日常的な経験です。
これが恋愛感情に発展する人もいれば、一生の友人になる人もいる。
ピースボートが出会いの場であることは確かですが、出会った人とどういう付き合い方をするかは、その人次第です。
ピースボートの費用まとめ:乗船料+寄港地や船内でのお金 結局いくらかかった?
最近は期間が短いもので100万以下のツアーなどもあるようですが、100日以上のツアーに参加する場合、その費用総額は200万弱と答える人が多いようです。
ただ、船での過ごし方やツアーへの参加、訪問する国の物価などで変わってくると思いますので、あくまで参考程度に。
ピースボートの怪しい噂の真偽と費用まとめ
いろんな評価や意見がありますが、私は乗ってよかったと思ったし、チャンスがあればもう一度乗りたいと思っています。
あれほどゆっくり、自分や他人と向き合う時間が持てる機会はないですからね。
- ピースボートステーションはピースボートに乗りたい人が集うちょっとアツい場所。笑
- 乗船料が割引になるボランティア。上手に利用しよう!
- ピースボートの船は古い船が多い。豪華客船の旅をした人はおすすめしません。
- 生活必需品のほとんどは船でも手に入り、価格も良心的。
- 食事は庶民に「普通に美味しい」レベル。グルメな人は豪華客船の旅をおすすめします。
- 船上での過ごし方は様々。アクティブな旅にするもぐーたらな旅にするも自由。
- トータル費用は平均約200万円程(100日前後の船旅参加の場合)
- ピースボートは出会いの場。どんな出会いにするかはその人次第。
執筆者:woodbat
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