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液晶テレビになぜ残像が出る? 原因は故障? 修理に出す前に知っておきたい対策とは

投稿日:2018年8月14日 更新日:

皆さんは、最近はテレビを見ますか?

 

私はテレビを見ることが少なくなってきて、どちらかと言えばYoutubeのほうをよく見ます。

 

最近はYoutubeで番組を見ることができるとまで言われているので、テレビを見る人は少なくなっているかもしれません。

 

そんなテレビですが、見ていると残像が見えることはないでしょうか?ブラウン管ではほとんどないのに液晶では出てしまう残像。

 

残像は見ていて嬉しくなるようなものではありませんよね。今回はそんな残像が出てしまう原因と対処法を教えます。

液晶テレビになぜ残像が出るの?

テレビに残像が出てしまうのには、もちろん理由があります。

 

一つ目は、人間の目によるもの、二つ目は、液晶の性質によるものです。

 

二つ目の液晶の性質に関しては、応答速度の問題と、ホールド型と言われるものの二つに分かれます。

 

一つ目の人間の目によるものは、画面の明るいところというものは、私たち人間の目には残って見えてしまいます。なので、残像が見えるのです。

 

二つ目の液晶の性質の応答速度は、少し難しい話になります。

 

テレビの液晶は、液晶の分子が動くことで、バックライトの光を遮ったり、光を通したりして映像を表示します。

 

静止画の場合は、止まっているため残像が見えることはないのですが、動画になると液晶の分子はずっと動いているため、動画を表示する速さに追いつくことができなくなって残像が出てしまいます。

 

そして、ホールド型は、1フレームの間の画面の明るさを一定に保つことを言います。

 

液晶は、ホールド型です。

 

そしてこのホールド型は、人間が本能的に起こす現象により、残像を認識させてしまいます。

液晶テレビの残像を無くすにはどうしたらいい?

 

やっぱり気になる残像は無くして快適にテレビを見たいですよね。

 

無くすにはどうすればよいのでしょうか?

 

まず、応答時間についてですが、単純に考えれば、応答時間をできるだけ短くすれば残像は見えにくくなるということになります。

 

しかし、もし仮に応答時間が0で、限りなく速いとしても残像はなくならないのです。

 

これは、ホールド型である限り言えることなので、液晶テレビで残像を無くすことはできません。

 

しかし、応答時間が5msほどになると残像はほとんど見られません。

 

それに、倍速表示をしたり、「バックライトブリンク」という技術を使ったりして残像を無くそうとしています。

液晶テレビは残像が出る。では残像が出ないテレビは?

残像が出るテレビよりも残像が出ないテレビのほうがもちろん良いですよね。

 

そのような残像を出さないテレビは主に二つあり、一つは「プラズマテレビ」、もう一つは「ブラウン管テレビ」です。

 

プラズマテレビは、1993年に初めて富士通が商品化したものです。

液晶と比べて価格が安く、そして液晶と違って視野角は広いし応答速度も速いというもので、もちろん残像も起こりにくいのです。

 

さらに、コントラストも高いため、立体的な表示ができます。

しかし、それだけ高性能のため消費電力が大きく、小型化も難しいとされています。

また、画面焼けとよばれる、画像が画面に残ったままになる現象が起こりやすいのです。

 

ブラウン管テレビは、液晶と違って動画などの再生に適しています。

なぜなら、ブラウン管テレビは、上から下に、画像を入れ替えていくという方法で映像を表示しているからです。

 

しかし、消費電力が高かったり、磁石によって画面がおかしくなったりするというところも欠点です。

そして、画面を大きくすればするほど体積も大きくなってしまいます。

また、ものすごい量の電圧がかかっているため、ブラウン管自体に問題が加わると爆縮してしまうという危険もあります。

液晶テレビ以外のテレビの種類

テレビの種類には、液晶テレビ、ブラウン管テレビ、プラズマテレビのほかに何があるのでしょうか?

 

テレビには、他にも小型ポータブル薄型テレビや、レーザーテレビ、薄型ブラウン管テレビなどがあります。

 

小型ポータブル薄型テレビは、1970年ごろに外出先でも視聴できるようなテレビが登場しました。

 

そのころは、ラジカセほどの大きさで、ブラウン管が使われており、白黒でした。

1980年ごろになると、ポケットテレビと呼ばれる、液晶が使われさらに小さくなったテレビが登場しました。

 

レーザーテレビは、画面の後ろから、光の三原色である赤青緑のレーザーを直接照射し、映像を表示するものです。

 

消費電力はプラズマテレビの四分の一程度で、かなり少ないものです。

 

薄型ブラウン管テレビは、その名の通り薄型ブラウン管を使用したテレビで、コントラストが高く、応答速度も速いという優れものですが、画面の周辺は色ずれなどの画質のトラブルが多いものです。

まとめ

・残像の原因は人間の目によるもの、液晶の性質(ホールド型と応答速度)にある。

 

・残像を完全になくすことはできないが、目立たなくすることはできる

 

・ブラウン管テレビ、プラズマテレビは残像がほぼ出ないが消費電力はどちらも大きい

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