生活

絆創膏を貼ったあと皮膚がふやけて白くなるのはなぜ? 進化し続ける医療と注目の治療法

投稿日:2018年10月28日 更新日:

ケガをしたら、消毒して絆創膏をはる。小さい頃からそう教わってきたという人も多いのではないでしょうか。

この常識、実は最近は変わってきつつあるようです。

絆創膏による皮膚トラブル、その原因や対処法と、最近注目の治療法をご紹介しますね。

長時間貼った絆創膏を剥がすと皮膚が白くなるのはなぜ?

1~2時間ではそうでもないかもですが、丸一日もしくはそれ以上長く絆創膏を貼っていると、剥がしたあとが白くなっていることありませんか?

中には白くなった皮膚がやぶけてしまったり、嫌な臭いを経験した方もいるかもしれません。

これは、皮膚がふやけてしまうのが原因。

皮膚は常に皮膚呼吸をしており、体温調整の為少しずつ汗をかいています。

絆創膏で皮膚を覆うことで、汗が乾燥しきれず、白くふやけてしまうんですね。

また、臭くなるのは、ふやけた部分に繁殖した菌の死骸が原因だとか。

想像しただけでぞっとしちゃいそうですね。

白くふやけたり、やぶけてしまった皮膚も、よほどひどくない限り、乾燥すればもとどおりのきれいな皮膚になるので、さほど心配しなくても大丈夫ですよ。

皮膚呼吸を妨げてしまう絆創膏。白くなるのを覚悟で貼る?貼らない? どっちが正解?

 

 皮膚がふやけてしまったり、菌が増殖してしまう恐れがあるのであれば、そもそも貼らない方がいいの?と思い、ネットで検索してみるものの、その答えは賛否両論。

実はこれ、医療の考え方が変わってきたこと、また、絆創膏が進化してきたからなんです。

 

従来の医療では、傷は消毒した後、乾燥させてかさぶたをつくることで治癒する、という考え方が一般的でした。

また、絆創膏もその考えに伴い、ガーゼ部分に消毒薬を含んだものや、通気性に特化した商品が次々と販売されました。

 

しかし近年では、人間が持つ自然治癒力を利用し、湿潤環境を保って治す方が、早くきれいに治癒するという、モイストヒーリングの考え方が注目を集めています。

また、消毒薬はばい菌と一緒に、傷を治してくれる菌も殺してしまうことから、最近では使用しない方が良いという医療機関も増えてきているようです。

 

但し、医療全般に言えますが、「これが絶対」というものはなく、傷の深さや状態にもよります。

ここで紹介するお話は、あくまで絆創膏で治療できる程度の軽傷を想定したものなのですので、傷の状態がひどいケースは、きちんと病院で診てもらいましょうね。

モイストヒーリングに特化したハイドロコロイド絆創膏

皆さん、TVのCMや薬局などで見聞きしたことありませんか?

 

これまでの茶色のテープにガーゼの外見とは異なり、乳白色でゴムっぽい素材をしたハイドロコロイド絆創膏。傷口に当たる部分がぷっくり膨らむところも、なんだか科学の進化を感じちゃいます。(笑)

 

ケガをすると、血液と一緒に滲出液(しんしゅつえき)という体液が分泌されていて、これが皮膚の組織再生にとても役立つのです。

このハイドロコロイド絆創膏は、傷口をしっかり覆い、湿潤環境を保ちながら、傷口を常に滲出液で満たすことで、より早く、きれいに治すことができるのだそうです。

跡が残ると嫌だなって場所には是非試してみてください。

ハイドロコロイド絆創膏がちょっと高いという方に・・・家庭でできるモイストヒーリング

 

 ハイドロコロイド絆創膏が傷に良いというのはわかったけど…

従来の絆創膏に比べると、ちょっとお高いんです(*ノωノ)

これまで100円程度で買えていただけに、手に取ったもののちょっと躊躇しちゃう…

実は食品用ラップで代用できるんです!

  1. まずは傷口の周囲の汚れを、水で湿らせたガーゼなどできれいに拭き取ります。

もし傷口の中に砂などが入っている場合は、流水で洗い落としてください。

  1. ラップはできればポリエチレン製のやわらかいものを用意し、傷より少し大きめにカットします。
  2. カットしたラップに白色ワセリンを塗り、塗った面を傷口に当てて貼ります。

ワセリンを塗った方が痛みも少ないと思いますが、お持ちでない場合はなくても大丈夫です。

※消毒液は絶対に使わないでください!

  1. ラップの周囲をサージカルテープなどで固定し、その上から包帯を巻きます。
  2. 夏場は1日2~3回、冬場は1日1回程度ラップを取り代えましょう。

暑い時期に長時間貼りっぱなしにするとあせもができることがあるので面倒でもこまめに貼り代えましょうね。

  1. ピンク色でツルツルした皮膚ができ、滲出液が出なくなったら治療完了。

 

ラップで傷がきれいに治るならお手頃ですよね。

是非試してみてくださいね。

絆創膏を貼ったあと皮膚がふやけて白くなるのはなぜ?まとめ

  • 絆創膏の跡が白くなるとは皮膚のふやけによるもの。
  • 傷は乾燥させず、湿潤環境を保つことで、早くきれいに治る。
  • モイストヒーリング ハイドロコロイド絆創膏に注目
  • 食品用ラップでモイストヒーリングができる。

-生活

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

素材別! 子供のサンダルを簡単にきれいにする洗い方を徹底解説!

夏が近づいてくると一気に大活躍するサンダル。   裸足でサッとはいて行動できるので楽ちんですが、元気に走り回る子供のサンダルは汚れや臭いも気になります。   毎日のように履くからこ …

高齢者の食事の強い味方! 缶詰のおすすめ5選! レトルトよりも手軽に美味しく栄養も取れる!

私たちが生きていくのに欠かせない食事。 毎日3食、きちんと栄養のバランスを考えながら食事をすることが出来ていますか?   なかなか難しいですよね。   それが高齢になればなるほど、 …

男性向け, 独身向け, 初心者向けの料理教室ってあるの? 探し方を解説します!

自立した生活をするためには、お料理は欠かせないものです。   毎日、外食ばかりでは飽きてしまいますし、健康や経済を考えたら、パパッとあるもので作れるようになったら、絶対良いですよね。 &nb …

公共のトイレで歯磨きは汚い? 出先で歯を磨きたいときはどうする?

皆さんは、公共トイレを使ったことがありますか?   公共トイレは汚い、というイメージがあり、絶対に使わないという人もいますね。   しかし、最近の公共トイレには、きれいな場所も増え …

幼稚園のベレー帽は家庭で洗濯できる? 上手な洗い方をご紹介!

幼稚園の子供が被るベレー帽は、とても可愛いですね。   しかし、元気な子供は制服やベレー帽を脱ぎ捨てて、外で遊びまわることもあります。   どうせ夏服に変わったらクリーニングに出す …