雑学

立ち食いそばの歴史, 起源, 由来を調べてみたら江戸時代まで遡ることに…

投稿日:2018年10月21日 更新日:

皆さんはファストフードという言葉を聞くと、どんなものを想像するでしょうか。

 

僕は、家の近くのハンバーガーショップを思い出します。

 

やはり、皆さんもマクドナルドのハンバーガーやミスタードーナッツのドーナッツなど、外国製の物が思い出されるでしょうか?(ファストフードという言葉が英語なので仕方ないですかね)

 

そもそも、ファストフードは英語のfast(素早く)という単語とfoodを合わせたものです。たまに、first(最初の)に由来していると思っている人がいますが、実は何にも関係ありません。

 

注文してすぐ食べられる手軽な食品や食事のことを指す言葉なんですが、日本にも昔から続く由緒正しいファストフードがあります。

 

それが立ち食いそばですね。

 

なんと、今から100年以上前の江戸時代には立ち食いのそばが、ファストフード店として存在していたらしいです。

 

今回は、そんな日本を代表するファストフードである、立ち食いそばについて、その成り立ちや歴史を見てみようと思います。

立ち食いそばの起源って?

立ち食いそばの起源は先ほど言った通り、江戸時代にまでさかのぼることができます。

 

江戸中期には、深夜に町を歩き回って売っていた屋台の様なものもあったそうです。

 

この屋台は「夜鷹そば」と呼ばれていました。

 

なぜそう呼んだのかについては諸説あり、時間帯の被りからか、夜鷹と呼ばれた娼婦がよく購入しに来たという説や、また鷹匠が冷えた拳を暖めるためのお鷹蕎麦というのが転じて夜鷹そばになったという説があります。

 

なんにせよ、この夜鷹そばが立ち食いそばの古典的な例であるそうです。

 

そば売りが昔から市民に受け入れられていたことは、古典落語の「時そば」を聴いていてもよくわかりますよね。

 

知らない人の為に「時そば」について説明すれば、ある男が、店でお金を数えている最中に時間を問いかけてそばの代金をごまかそうとする演目です。

 

ちなみに、この演目の中でそばは十六文で提供されています。一文は大体今でいう25円だそうなので、十六文は400円ということになりますね。

 

さらに言えば、男は1文をごまかそうとしているので、値切ろうとしたのは25円、かなりけち臭い話ですよね。

 

現在の立ち食いそばは200円台ぐらいなので、江戸時代の半分ぐらいの値段になっていますが、今も昔もワンコイン以下で食べられることは変わってないんですね。

最近の立ち食いそば

最近は、立ち食いそばと言ったら駅の中というほど、そばと駅は切って離せない関係になってますよね。

 

実は、駅にそば屋ができ始めたのは明治時代後期のことで、その時には軽井沢駅、長万部駅、森駅などにあったそうです。

 

元々は、長い駅での待ち時間で飲食を可能にするために設置され、駅弁を売る業者や鉄道事業者が運営していたそうです。

 

ですが、最近ではハンバーガーなどの外国製のファストフードに押されていました。駅での停車時間が短くなったことで持ち歩けるハンバーガーとかの利便性が高くなってきたんですかね。

 

でも、そばはハンバーガーと違ってヘルシーでかつ低カロリーなので、その点ではハンバーガーにはアドバンテージを取れています。

 

最近の立ち食いそば屋はその安価さから、薄利多売にならざるを得ない(1杯の利益は25円ぐらいなので100杯売っても2500円ぐらい)ので、回転率を上げるなどといった努力をしています。

 

また、最近の立ち食いそばは地域によってローカルなものが発達しており、例えば、関東ではそばの上にコロッケを乗せるコロッケそばが提供されている店が結構あるそうです。

 

僕は関西に住んでますが、コロッケの乗ったそばは人生で一回も見たことがありません。

 

つゆも関西と関東では全然濃さが異なるらしく、関東では濃口醤油を原料とする色と香りの強いつゆを用いることが多く、関西では薄口醤油を使った色の薄いつゆである事が多いらしいです。

 

それぞれの違いを食べ歩いて感じてみるのも楽しいと思います。

立ち食いそばの歴史, 起源, 由来まとめ

・立ち食いそばの起源となったのは江戸時代にあった「夜鷹そば」

・江戸時代は16文ほどの値段、今の値段で言うと400円ほどであった。

・駅にそば屋ができ始めたのは明治時代の後期になってからであった

・それぞれの地域でローカルなものが発展している。

 

日本を代表するファストフードである、立ち食いそばについて歴史的な観点を重点に調べてみました。

立ち食いそばについての理解が深まったら幸いです。

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  1. […] 参考:Exciteニュース、Wikipedia、Little story […]

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