なぜ日本にベジタリアンが少ない? 実は海外ではベジタリアンは多い! その理由は?
投稿日:2018年8月12日 更新日:
皆さんの周りに「ベジタリアン」の人はいますか?
何を隠そう、私の旦那さんはベジタリアンです。
とはいっても、まったく肉や魚を食べないというわけではなく
野菜中心で野菜ばっかり食べている隠れベジタリアンです(笑)。
私は、自分も家族も友だちもなんでも食べる
(むしろお肉大好き!ファストフードLOVE!)人たちばかりなので
付き合い始めのころは、旦那さんのことを
「珍しい人だな~変わってるのかな~」と思っていました。(失礼。笑)
でも、海外にはベジタリアンの方が多いみたいです。
その差ってなんなんでしょう?
ベジタリアンってどんな人?
ベジタリアン=野菜しか食べない人、というのが
私の中でのベジタリアンの定義でした。
でも、ベジタリアンはいくつか種類があるようです。
・ヴィーガン
絶対菜食主義と言われ、衣食住すべてにおいて
動物性のものを使用しないという考え方です。
「人間は動物を搾取することなく生きるべきだ」という思想に基づき
肉や魚はもちろん、卵、チーズ、バター、はちみつなども口にしません。
・ペスコベジタリアン
肉は食べませんが、野菜に加えて、
魚や乳製品、卵を食べる人たちです。
・セミベジタリアン
肉を少なく、野菜を中心に食べる人たちです。
(私の旦那さんはこれですね。)
他にも、たくさんの種類があり、
一言でベジタリアンと言っても、いろいろな人がいることがわかります。
日本人のベジタリアンは少ない?
日本人のベジタリアンの割合は4.7%、
うちヴィーガンの割合は2.7%と言われています。
海外に目を向けてみると、
もっとも多いといわれるインドでは約4割の人がベジタリアンだそうです。
人口も多いインドで4割、かなりの数ですね。
ベジタリアンが増えてきているドイツでは
ベジタリアン率8~9%、ヴィーガン1%。
台湾は、ベジタリアン13%、ヴィーガン5%。
比べてみても、日本人のベジタリアン率は低いことが分かります。
「旦那さんベジタリアンなんだよね~」と言うと
たいてい「え~」とか「珍しいね」とよく驚かれます。
私も最初は、変な人かな、と思ってしまったのでみんな同じですね。(笑)
でも、こういう反応の人が多いということは
日本人にはベジタリアンが少ない、という表れですよね。
では、日本人にベジタリアンが少ない理由はなんなのでしょうか。
理由①食文化の違い
海外では、もともと肉料理が中心であり、
それにともなって肥満や生活習慣病が問題となってきました。
そのため、健康のために抜本的に食生活を見直す、
という考えが広まりました。
その流れで誕生したのが、ベジタリアンと言われています。
しかし、日本では、
昔から魚中心の食生活で、野菜・お米・お味噌汁など、
バランスの良い食事が自然と受け継がれてきました。
そのため、海外のように、食生活を大幅に見直す
ということがなかったため、
ベジタリアンという考え方が広まらなかったのではないかと言われています。
実際に、生活習慣病やメタボが意識されだしたのも、
食の欧米化が進んでからのことですからね。
理由②「周りに合わせる」という考え方
子どもの頃、ほしいものがあるとき
親に「みんな持ってるよ」と言った経験はありませんか?
私、しょっちゅうこの作戦を使っていました。(笑)
「みんなが持ってるから、ほしい・もっていないとおかしい」
子どもながら、誰に教わったわけでもなく
周りに合わせるという日本人の風潮が身についていたんですね。
この「周りに合わせる」という考え方も
ベジタリアンが広まらなかった要因だと言われています。
海外は、「Yes」「No」のハッキリした世界ですし
個人を尊重し、違いを認め合うという考えが浸透しています。
「自分だけベジタリアンだと、変に思われるかな」
「ベジタリアンと言うと、ノリが悪いと言われるかな」
そういう考えが、ベジタリアンの人たちに
肩身の狭い思いをさせてしまっているのかもしれません。
このほかにも、宗教上の理由であったり
動物や環境保護の意識の違いなどもあるようです。
まとめ
・一言でベジタリアンと言っても種類があり、野菜などの植物性のものだけで生活をするヴィーガンや、野菜中心の生活をするセミベジタリアンなど、生活様式は様々である。
・海外に比べると、日本人のベジタリアンの割合は低い。
・日本人にベジタリアンが少ない理由は、昔から魚中心の和食を食べており、生活習慣病や肥満のリスクが身近ではなく、根本的な生活習慣の見直しをする必要がなかったからである。
・また、「周りに合わせる」という日本人の考え方により、隠れベジタリアンを増やしてしまい、浸透するに至らなかったことも理由としてあげられる。
最近では、健康志向やダイエットのニーズから
野菜中心のメニューが出るカフェや飲食店も増えていますね。
でも、ヴィーガンの人からすると
食べられないお店ばかりなのかもしれません。
2020年のオリンピックに向け、
海外からの旅行客が増えることが予想される今、
どんな人でも楽しく食事ができるような
「おもてなし」の環境を整えることも必要だと思います。
それに伴って、日本人の中でも、「ベジタリアン=珍しい」
という考え方がなくなるといいですよね。
執筆者:woodbat
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今の40代くらいの世代あたりから子供の頃にその動画を見てきた人達が多いと思います。ヴィーガンが増え始めたのもそのあたりの世代のはずです。日本と比較して学校で環境問題や動物保護を取り上げて調べ学習として宿題に出されることが多いので知っている人が多いんだと思います。知る限り健康上の理由より道徳的、環境的な理由でヴィーガンやってる人の方が多いです。