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ラー油って健康に良いの? 悪いの? 本当のところは?

投稿日:2019年7月28日 更新日:

中華料理のアクセントとして、または、料理の隠し味としても使われるラー油。

 

ほんの数滴入れるだけでも味の変化が楽しめる調味料です。

 

常備している家庭は多いのではないでしょうか?

 

ラー油をアレンジした食べるラー油もバリエーション豊かにあり、人気です。

 

このおいしくて万能なラー油、健康に良いものなのでしょうか?悪いものなのでしょうか?

ラー油の原料は何油?

当たり前のように簡単に手に入るラー油ですが、そもそもどのようなものなのでしょうか?

 

ラー油とは中国から伝わった調味料の1つです。

 

唐辛子をメインとした香辛料を植物油の中で加熱して辛味成分を抽出して作られています。

 

中国では唐辛子系の熱を持った辛味を「辣(らー)」と表します。

 

ラー油は基本的にはゴマ油を使って作られています。

 

熱したゴマ油に唐辛子、山椒、ネギ、ショウガ、ニンニクなどを入れ風味をつけたものがラー油です。

 

つまり、ラー油とは「辛みをもったゴマ油」ということになります。

 

中国では香辛料の組み合わせや食材にあわせた油を使うなどのこだわりも多くみられます。

 

一言でラー油といってもお店や地域によってのこだわりやバリエーションが豊富です。

 

しかし、日本で大量生産されて出回っているラー油はゴマ油以外のものを使っている場合がよくあります。

 

中には唐辛子を使わず、着色料と香料で匂いと味を再現しているものもあるようです。

 

おいしさや味にこだわるようなときはラー油の成分をチェックしてみるといいのかもしれません。

ラー油、健康に良いの?悪いの?

このようにゴマ油と唐辛子をメインとしたラー油は健康面にどのような影響があるのでしょうか?

基本的なラー油の成分はゴマ油と唐辛子です。

 

ゴマ油は抗酸化作用、唐辛子は代謝の改善に効果があるといわれています。

 

基本的にはゴマ油と唐辛子からの健康効果がラー油から得られるということになります。

ラー油、健康にいいところ

辛みをもったゴマ油であるラー油は辛いだけではありません。

 

実は本格的なラー油には多くの香辛料が使われています。

 

唐辛子、山椒、ネギ、ショウガ、ニンニクなどが使われていることが多いのですが、それぞれの香辛料には健康増進効果があります。

 

血行促進、食欲増進、胃腸機能の改善、抗酸化作用、精神安定やリラックス効果が挙げられます。

 

このような効果を持つ香辛料を同時に数種類摂取できることがラー油の健康面での最大のメリットです。

 

香辛料として含まれているニンニクにはアリシンと呼ばれる抗がん作用に効果のある栄養素が含まれています。

 

ニンニクは火が通ることで血液をサラサラにする作用があります。

 

油っこいイメージのある中華料理にラー油がよく登場するのも納得です。

 

また、ラー油の基本成分であるゴマ油の抗酸化作用の高さも大きなポイントです。

 

ゴマ油からは脂溶性ビタミンEやビタミンKを効率的にとることができます。

 

ビタミンEやビタミンKは抗酸化作用の強い脂溶性ビタミンです。

 

これらを摂取することで、活性酸素を抑え、肌の老化を防ぐという美容効果があります。

 

さらにラー油の辛み成分のメインである唐辛子はカプサイシンを多く含んでいます。

 

カプサイシンは胃腸機能の改善に効果的です。

 

夏の暑い時期は夏バテの特効薬になります。

 

冬の寒い時期は体を温める役割を果たします。

 

ゴマ油と唐辛子の組み合わせで、脂肪の燃焼と便秘解消といったダイエット効果も期待できます。

 

普段使っているラー油1つで得られる健康効果は侮れないものがあります。

 

ラー油の成分を確認し、日々の健康に役立ててみてはいかがでしょうか。

ラー油、健康に悪いところ

手軽に使えて何にでも合う調味料のラー油ですが、やはり健康に悪い影響を及ぼすところもあります。

 

どのようなものにも良い面、悪い面があるものです。

 

いくら健康に良いところもあるといってもやはりラー油は油です。

 

摂りすぎは健康によくありません。

 

たれやドレッシングのアクセントとして少量使う分には特に問題はありません。

 

しかし、使い過ぎやかけすぎは血液をドロドロにしてしまいます。

 

ドロドロになった血液は血液系の病気を引き起こしてしまいます。

 

動脈硬化や心筋梗塞を起こすリスクを一気に高める原因です。

 

また、ラー油の辛みを楽しむだけでなくかけすぎてしまうとカロリーが気になります。

 

ラー油大さじ1で100キロカロリー以上になってしまうといわれています。

 

カロリーオーバーは肥満へのリスクを高めてしまいます。

 

何にでもラー油をかけてしまう人は味覚障害を起こしてしまいかねません。

 

ラー油のピリッとした辛みは病みつきになってしまいます。

 

しかし、習慣的に大量の摂取で味覚が正常に働かないケースもあります。

 

ピリッとした刺激が慢性化すると舌が細かい味を感じなくなってしまいます。

 

ラー油には健康に良いところもありますが、だからと言って使い過ぎもよくありません。

 

何事も適量が一番です。

 

その名の通り油ですし、辛さもあります。

 

使い過ぎやかけすぎには注意が必要です。

まとめ

・ラー油は中国から伝わる調味料でゴマ油と唐辛子をメインとして作られている「辛みの効いたゴマ油」である。

 

・ラー油にはゴマ油と唐辛子だけでなくさまざまな香辛料が使われている。そのため、血行促進、食欲増進、胃腸機能の改善、抗酸化作用がある。

 

・ラー油の原料であるゴマ油に含まれるビタミンKやEは抗酸化作用がとくに高く、唐辛子のカプサイシンと組み合わせることで美容効果やダイエット効果も期待される。

 

・ラー油の摂りすぎは動脈硬化や心筋梗塞、味覚障害や肥満へのリスクを一気に高めることにつながる。

 

ピリッとしたラー油の辛さは病みつきになってしまいます。季節を問わずいろんな食材とも相性がいいことも魅力です。

 

食べるラー油の美味しさも万能さもすっかりとりこになってしまうほどです。

 

「何事も適量が大事」ということを心がけ、おいしく健康を維持していきたいものです。

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