チャーハンのレンゲを使った食べ方のマナーは? こぼさない上手な方法はある?
投稿日:2019年6月20日 更新日:
中華料理屋さんなどでチャーハンを食べるとき、
添えられるのがたいていレンゲ。
当たり前のようにありますが、チャーハンを食べるとき、
レンゲがとても使いにくい!
いつもチャーハンが残ってしまいます。
そもそもレンゲは、スープやおかゆのために作られたもの。
チャーハンには形があっていないそうです。
気になる人は、お箸やナプキンを使うことで解決します。
そこでチャーハンをレンゲでうまく食べる方法や、
マナーとして気を付けた方がいいことを、まとめてみました。
【チャーハンの食べ方①】そもそもレンゲって何?
レンゲは、中国の食文化の影響が強い国で、広く使われているもの。
日本と同じように、ベトナムやシンガポールでも、
麺類やおかゆを食べるとき、レンゲは欠かせません。
また、チャーハンのような料理がでても、やっぱりレンゲを使います。
レンゲの正式な名前は「散蓮華」。ちりれんげと読みます。
蓮の散った花びらに似ていることから、そう呼ばれるようになりました。
この呼び方は、日本のみ。中国では、シンプルに匙(さじ)というそうです。
中国では、陶製、ステンレス製、木製、プラスチック製など
どんな料理に使うかで、レンゲを区別するほどのこだわりよう。
レンゲの種類の豊富さは、日本とは大きく異なる点です。
【チャーハンの食べ方②】レンゲはチャーハン用ではない!
中国では、レンゲは匙(さじ)と呼ばれることからも、
どちらかというと、「何かをすくうもの」というイメージ。
スープのようなものをすくって、口にはこぶために
使うための道具、という感じでしょうか。
実際、レンゲは、スープ、麺、とろみのある料理のために
使われる傾向があるようです。
レンゲを見てみると、深さがある形をしています。
そのため、平たいお皿にのったチャーハンを食べることには、
そもそも適していないのです。
本場の中国では、チャーハンにあわせたレンゲで
食べることが多いとのこと。サイズも少し小さめで、使いやすいそうです。
また、中国の影響を強く受けているベトナムでは、
レンゲの代わりに大スプーンを活用。
チャーハンに限って言えば、レンゲよりも食べやすいです。
【チャーハンの食べ方③】小皿に入れて食べる
そうではあっても、日本でチャーハンを食べるなら、
相手を不快にさせないような食べ方を考える必要があります。
まず、レンゲを使うこと自体は、マナーとしてOK。
日本では、チャーハン=レンゲは、常識として定着しているからです。
ただ、中国のマナーで考えると、お皿をもちあげるのは絶対にダメ。
大きな皿にもられたチャーハンを、小さいお椀などに入れる食べ方が一般的です。
そのため、中華料理屋さんには、とりわけ用のお椀があることが大部分。
そこでおすすめなのが、このお椀を活用すること。
ひとり分の注文であっても、お椀に入れてからレンゲで食べると、
お皿に残るということは少なくなります。
【チャーハンの食べ方④】ナプキンでふきとる
小皿に入れてレンゲで食べることが難しいときは、
最後に残ったチャーハンを、ナプキンでふきとるという方法が。
日本人は、お皿に料理やたれが残っていると、
食べ方がきたない!と、マナーが問われることがあります。
そこで、お皿自体を、きれいに拭いてしまうんです。
ナプキンでふきとるときは、あまりもたもたしないことがポイント。
相手が見ていないときに、ささっとふき取りましょう。
長い時間、ナプキンでチャーハンをふきとっていると、
汚らしいと相手が不快に感じてしまうことがあります。
さりげない仕草で対応することが、マナーとして大切になります。
【チャーハンの食べ方⑤】お箸も一緒に使う
レンゲにくわえ、お箸も一緒に使うことも一案。
最後にお皿の上に残ったチャーハンを、
お箸でレンゲに入れながら食べるんです。
ささっとお箸で集めてしまえば、
相手に気づかれることはありません。
ただ、レンゲに入れないで、
そのままお箸で食べるのは、少し微妙です。
チャーハンは、パラパラしているので、
お箸でそのまま食べると、うまくつかめません。
また、一粒一粒、お米を食べていると、
相手が気になる可能性が高いので、要注意です。
【チャーハンの食べ方⑥】残す食べ方がマナーと考えることも
究極には、中国のマナーに合わせることも一案です。
中国では、すべてをきれいに食べきると、
料理の量が十分でなかった、まだ足りないということになり、
マナーとしていいものではありません。
ある程度はレンゲできれいに食べて、
少し残っても気にしないという考えものあります。
その場合、汚く残らないように、
丁寧に食べ進めることがポイントです。
まとめ
・レンゲは日本だけの呼び方で、中国では匙(さじ)という名前である。
・レンゲは、スープなどをすくうことが目的。もともとチャーハンには合っていない。
・きれいに食べるには、小皿に入れながらレンゲで食べるのがおすすめ。
・残ってしまったチャーハンをナプキンでふきとる場合、さっと済ませることがポイント。
・お箸を使ってレンゲにいれるのもいいが、あんまりもたつくと印象が悪い。
・食事は少し残すのがマナーとする中国スタイルを踏襲するという選択肢も。
ちなみにベトナムでは、チャーハンはパサパサしているので、スープをいれたレンゲにひたして食べています。
執筆者:woodbat
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