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猪, 豚, イノブタのそれぞれの特徴や違いって? 豚はもともと猪だった!?

投稿日:2019年4月5日 更新日:

皆さんは、猪、豚、イノブタの違いってご存知ですか。

 

見た目では何となく判断できても、具体的な見分け方などは分らない人が多いのではないでしょうか。

 

今回は、猪、豚、イノブタのそれぞれの違いをご紹介します。

猪、豚、イノブタの違いは?

猪やイノブタの体の色は、黒から褐色に近い色が多いのですが、豚はピンクや白、灰色、黒など様々な色の種類があります。

 

猪もイノブタも、鋭い牙はありますが、豚は家畜用にするため切り落とされたり、外敵に対して必要ないため短かったりします。

 

体型にも違いがあり、見た目で判断するときは一番見分けがつきやすいでしょう。

猪は体の前半身が発達していますが、豚は後半身が発達していて、胴体が長くなっています。

 

イノブタは豚と猪の掛け合わせなので見分けるのが少し難しいですが、豚よりも猪に近い見た目をしています。

猪の特徴や習性は?

比較をした後は、それぞれの動物の特徴、習性を抑えておきましょう。

 

猪は、体長が150センチほどの動物で、体は暑い毛皮に覆われています。

 

豚とよく似ていますが、体の前のほうが豚よりも発達しており、オスもメスも、下あごの犬歯が発達していてとがっています。

 

運動能力がかなり高く、時速40キロ以上で走ることも可能です。

 

猪といえば、直進が速く、急な方向転換に弱いイメージがありますが、実はそうではなく急な方向転換が可能なのです。

 

跳躍力は助走なしでも1メートルを飛べるくらい強い足をしています。

 

しかし、習性としては飛び越すのとくぐり抜けるのならばくぐり抜ける方を優先します。

 

猪の力の強さを聞くと非常に危険な動物と思ってしまいますが、警戒心の強い動物なので、人間は避けるような性格をしています。

 

しかしそれでも、挑発したり人間の方から攻撃を仕掛けたりすると問答無用で攻撃してくるので、そのようなことはしないようにしましょう。

 

イノシシは夜行性と聞いた人もいるかもしれませんが、本当は昼行性です。

 

夜中によく見かけるのは、人を避けるためなのです。嗅覚も犬に匹敵するほど優れているため、隙間やくぼみなどを調べているときが多いです。

 

子供の猪は、非常にかわいらしい見た目をしており、癒される人が多いのではないかと思います。

 

縞模様があり、「ウリボウ」と呼ばれます。聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

この縞模様は、授乳期を過ぎたら消えるという性質があります。

豚の特徴、習性は? 猪との違いは?

豚は、猪のように下あごに鋭い牙があるようなものはあまり見られません。

 

それは、ほとんどが切られているからで、本当は猪と同じように牙があるのです。

 

オセアニア州では豚の牙を切らずに成長を待ち、湾曲したものをアクセサリーとして使ったりします。

 

豚は、猪と同じくどんぐりでもキノコでも、何でも食べ、嗅覚が優れているため、鼻でいろんなところを調べます。

 

動きの活発な豚は、昼間の70パーセント以上を動き回り、仲間と触れ合ったりするという習性があります。

 

また豚というのはイメージと違い衛生的な動物です。排泄をするときは自分の寝床から遠いところにします。

 

豚は汗腺がないため、体温調節が難しいです。

 

なので、暑さに非常に敏感で、定期的に水浴びをします。泥を浴びるのは、泥によって日光を防ぐことができるからです。

 

豚は猪と深い関係があり、豚の祖先は、実は猪なのです。猪が豚になったのは、地域によって異なります。

 

世界で最も古いとされる豚の骨は中国の遺跡から出てきました。

 

他にも、トルクメニスタンの南にある遺跡や、エジプトの遺跡からも豚と思われる骨が見つかっています。

 

ヨーロッパではスイスの民族が飼っていた豚が最も古いとされています。

 

ちなみに、「豚」という言葉は、太っている人を蔑称するときに使われますが、実は野生の豚の体脂肪率は13パーセントほどしかないため、人間だと太っているとは言えないような体型になるんですよ。

イノブタの特徴、習性は?

イノブタとは、名前の通り猪と豚の雑種です。体が毛でおおわれており、褐色をしています。オスは鋭い牙を持っており、見た目は豚、猪と比べると猪に近い見た目をしています。

 

野生の豚、野生の猪が多く生息するような地域では、その2種が交雑して、野生のイノブタが生まれることがあります。

 

東日本大震災、福島第一原子力発電所事故の避難区域では、もともと家畜だった豚が逃げ出し、野生の猪と交配し生まれたイノブタが増えています。

 

豚は、人をあまり恐れないという性格を持ち、猪は旺盛な食欲があります。

 

その二つを掛け合わされたイノブタが増えているため、深刻な事態になっています。

まとめ

・猪、イノブタの体の色のバリエーションは少ないが、豚は多い。

 

・猪は外敵に対して使う牙が発達しているが、豚は短かったり、切り落とされていたりする。

 

・イノブタは猪と豚の交雑したもので、見た目は猪に近い。

 

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