歯磨き 生活

歯磨きで歯茎を傷つけてしまった! 口内炎になる? 対策やケナログについても元歯科衛生士が解説します!

投稿日:2019年3月15日 更新日:

歯みがきなどで誤って口のなかを傷つけてしまって、口内炎が心配…。

 

口内炎を防止する方法は傷を早く治す方法にもつながります。

 

その方法と有名なケナログについて、口腔外科専門の元歯科衛生士が説明します。

歯みがきで歯茎に傷をつけると口内炎になりやすくなる?

口のなかは、約700種類の細菌が存在し、歯垢(プラーク)の1mg中だけでも1,000億個の細菌が含まれているため、

カラダの中でも最も汚い部分だと言われています。

 

また、食べ物や飲み物をカラダに取り込んだり、呼吸を行ったり、外部との接触も多いため、細菌などが侵入しやすく、付着しやすい部分と言われています。

 

つまり、歯みがきなどで歯茎や頬の内側を傷つけてしまった時や頬の内側を誤って噛んでしまった時などにできる口のなかの傷は細菌に常にさらされる状態になります。

 

そして、できてしまった傷口に細菌が付着し炎症を起こすことによって口内炎になってしまうことがあります。

 

このような外傷や歯みがきなどの機械的な刺激により現れる口内炎をアフタ性口内炎と呼びます。

歯磨きで歯茎に傷をつけてしまった時に口内炎を防ぐ方法

口内炎用の軟膏を塗る

口のなかの傷とは、いわゆる(アフタ性)口内炎です。

 

市販でも購入することができる、口内炎用の軟膏やフィルムを使用し、傷口を保護するようにします。

 

化膿してしまっている時は、ステロイドの配合されてないないタイプのものを使用してください。

 

また、口内炎の塗り薬や貼り薬を使用する前には、丁寧に歯みがきを行い、

洗口剤(マウスウォッシュ)やうがい薬で口のなかを殺菌してから使用する方が効果的です。

 

口のなかを清潔に保つ

歯垢(プラーク)などの汚れをしっかり落とし、細菌の数を減らして口のなかを普段よりも清潔に保つようにします。

 

粘膜の再生を早める

粘膜の再生には、カラダをしっかり休ませること(睡眠)が一番大切です。

 

また、サプリメントなどを活用して口内炎を予防する効果の高いビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンA、ビタミンC、ナイアシンをしっかり摂取するように心がけてください。

 

刺激物を控える

カフェインやアルコール、タバコなどの刺激物はビタミンBを大量に消費してしまい傷口の治りが遅くなります。

 

傷口がしっかりと治るまでの間は、やめたり、控えたりするようにしてください。

 

唾液の分泌を量を増やす

唾液にはさまざまな作用があります。

 

粘膜保護や修復作用、抗菌作用により傷口の保護と修復、消毒を自然に行うことができます。

 

唾液の量を増やす方法で一番は良いと言われている方法は、よく噛んで食べることですが、傷口に痛みを伴うこともあるため、唾液腺のマッサージを行う方法が良いかと思います。

 

唾液腺のマッサージは、耳の前(上の奥歯付近)にある耳下腺(じかせん)、顎の骨の内側にあるやわらかい部分にある顎下腺(がっかせん)、顎の先の内側のくぼみにある舌下腺(ぜっかせん)の3つの大きな唾液腺を指で押す簡単なマッサージです。

 

水分補給を小まめに行う

乾燥は細菌の繁殖につながります。

 

カラダに水分をしっかりと摂り、細菌が繁殖しにくい環境を作るようにしましょう。

歯磨きの時に歯茎につけた傷が元で口内炎になってしまったら…ケナログ軟膏口腔用とは

口内炎や舌炎、歯肉炎などの口のなかの炎症の治療薬で有名なケナログは、口のなかの炎症部分に直接塗るタイプの口腔用の軟膏です。

 

主成分は、一般にステロイドと呼ばれるトリアムシノロンアセトニドという強い抗炎症作用のある化合物です。

 

ゲル状の軟膏になっているので、口のなかに塗ると張り付くようにとどまり、薬剤が粘膜に浸透して効果を発揮するというしくみになっています。

 

そのため、日中の使用より、就寝前に使用する方がおすすめです。

 

口内炎の薬はドラッグストアなどでも種類が多いですが、形状は異なっても基本的には同じような成分が含まれているため大きな違いはありません。

 

形状は口のなかに直接塗るタイプや貼るタイプ、スプレータイプ、飲み薬タイプなど様々なタイプがあるため、その時の患部の場所や状態によって使い分けて選ぶことが大切です。

歯磨きで歯茎を傷つけてしまった時の口内炎対策まとめ

歯みがきでできた傷と口内炎

  • 口のなかは、約700種類の細菌が存在する。
  • 歯垢(プラーク)の1mg中だけでも1,000億個の細菌が含まれている。
  • 口のなかはカラダの中でも最も汚い部分。
  • 日常生活で外部との接触も多いため、細菌などが侵入しやすく、付着しやすい部分。
  • 口のなかの傷は細菌に常にさらされる状態になる。
  • 傷口に細菌が付着し炎症を起こすことによって口内炎の原因になる。
  • 外傷や機械的な刺激により現れる口内炎をアフタ性口内炎と呼ぶ。

 

傷口からの口内炎を防ぐ方法

口内炎用の軟膏を塗る

  • 口のなかの傷とは、いわゆる(アフタ性)口内炎。
  • 傷口を保護を行う。
  • 化膿している時は、ステロイドの配合されてないないタイプのものを使用する。
  • 口内炎の塗り薬や貼り薬を使用する前には、丁寧に歯みがきを行う。
  • 洗口剤(マウスウォッシュ)やうがい薬で口のなかを殺菌してから使用する。

 

口のなかを清潔に保つ

  • 歯垢(プラーク)などの汚れをしっかり落とし、細菌の数を減らす。
  • 口のなかを普段よりも清潔に保つ。

 

粘膜の再生を早める

  • 粘膜の再生には、カラダをしっかり休ませること(睡眠)が大切。
  • サプリメントなどを活用し、口内炎を予防する効果の高いビタミン類を摂取する。

 

刺激物を控える

  • カフェインやアルコール、タバコなどのはビタミンBを大量に消費するため傷口の治りが遅くなる。
  • そのため傷口がしっかりと治るまでの間は控える。

 

唾液の分泌を量を増やす

  • 唾液の作用により、傷口の保護と修復、消毒を行う。
  • 唾液の量を増やす方法で一番は良いのは、よく噛んで食べること。
  • 傷口に痛みを伴う場合は、唾液腺のマッサージを行う。
  • 唾液腺のマッサージは、3つの大きな唾液腺を指で押す簡単なマッサージ方法。

 

水分補給を小まめに行う

  • 乾燥は細菌の繁殖につながる。
  • カラダに水分をしっかりと摂り、細菌が繁殖しにくい環境を作る。

 

ケナログ軟膏口腔用とは

  • 口内炎や舌炎、歯肉炎などの口のなかの炎症の治療薬。
  • 口のなかの炎症部分に直接塗る口腔用の軟膏。
  • 主成分は、トリアムシノロンアセトニド(一般にステロイドと呼ばれる)。
  • 強い抗炎症作用がある。
  • ゲル状の軟膏になっているので、張り付くようにとどまり、薬剤が粘膜に浸透して効果を発揮する。
  • 日中の使用より、就寝前に使用する方がおすすめ。
  • 口内炎の薬は種類が多いが、基本的には同じような成分が含まれているため大きな違いはない。
  • その時の患部の場所や状態によって薬の形状を使い分けて選ぶことが大切です。

 

歯みがきや食事中など、誤って口のなかを傷つけてしまうことはあります。

 

その後の口のなかのケアの仕方によって、傷の治りが早く、ひどくならずに済むことも多いです。

 

日頃からのケアも大切ですが、口のなかを傷つけてしまった時はいつも以上に口のなかの清潔に保つように心がけてください。

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