雑学

男子トイレの掃除におばちゃんが多い理由とは? なぜ女性が掃除するのか?

投稿日:2019年1月14日 更新日:

駅やオフィスビル、ショッピングモール、スーパーにイベント施設など大抵の公共施設で見かけないことはないトイレ。

 

そのほとんどの清掃員さんが「おばちゃん」だなと思ったことはありませんか?

 

女子トイレだけでなく、男子トイレまで掃除するのになぜなのでしょう。

「清掃員」=「女性」のイメージからトイレの清掃員も女性が多い?

女性の場合、女子トイレに女性の清掃員が入ってきても気にすることはないと思います。

男性の場合、男子トイレに女性の清掃員が入ってきたら不快に思う人もいるようです。

 

いくら清掃員だからと言っても女性は女性ですし、逆に女子トイレに男性の清掃員が…と考えると同じように不快感を持つ人が出るというのは簡単に想像できます。

 

大きな理由として、女性のほうが男子トイレ・女子トイレどちらへも行きやすく、男性はどんな扱いを受けてもいいだろうという前提があります。

 

一昔前の考えと思われると思いますが、「家事一般は女性の仕事」という考えがまだ根付いているのも原因です。

 

また、若い人はいろいろと働き手があるけれど、ずっと家事ばかりをしていた、いわゆる「おばちゃん」の年代の女性を雇ってくれるところは限られているといった考えもまだ残っているからです。

 

その結果、清掃業に従事する人は全般的に女性が多いのではないでしょうか。

 

時代も変化してきている中で男女平等、男女同権という意見はもっともですが、そんなことばかり言っていられないのが現状です。

 

女性の清掃員しかいないというわけではなく男性の清掃員も存在しますし、公園や駅構内のトイレを「おじちゃん」が掃除するところもあるようです。

男子トイレに女性の清掃員はあり? なし? 解決策は?

男性、女性のどちらの立場から捉えても賛否両論どちらもあると思います。正直、どちらが正論かと判別するのはとても難しい問題です。

 

個人的にはどんどん時代の変化に合わせていって、男性の清掃員が男子トイレを女性清掃員が女子トイレの清掃するスタイルが定着したらいいなと感じています。

 

高校生の頃までは男子女子が掃除当番でそれぞれのトイレを掃除するというのが当たり前で普通のことだったように覚えています。

 

いつの間にか考えが変わってきてしまったのでしょうが、男性の清掃員、女性の清掃員がそれぞれのトイレ掃除をするようになるのがやっぱり理想な気がします。

 

残念ながら、現実的に考えて労働コストの問題は大きいです。

 

パートやアルバイトよりある一定の決まった収入を毎月きちんと得たい、生活の資本になる収入が必要と考える男性のほうが女性よりも多い中、雇う側と雇われる側で求める給料にもだいぶ差があります。

 

当たり前ですが、うまく折り合いがつかないと雇用契約にはなりません。そうなると男性の清掃員を増やすことは簡単には解決できないのが現状です。

 

では、このような現状を解決するためにどうしたらいいのでしょうか。

 

「清掃中」のサインを入り口で見たら使用を控える、別のトイレを使うというのは簡単にできそうです。どうしてもという時は清掃員に声をかけて使わせてもらう、男性なら個室を利用するとうのも一つの方法です。

 

清掃員のほうでも掃除しているそばから使われるのも嫌でしょうし、使っている人の近くを掃除するのも気まずいでしょうし、一時的に離れてくれると思います。

 

常に人が混み合うような場所で清掃中の使用禁止は難しいという場合や他に利用できるトイレが近くにないといった場合には、「異性の清掃員が掃除中です」と書かれたサインをもっと積極的に使用するのもいいと思います。

 

ちょっと一言あるかないかでトイレに入る前の気持ちがずいぶん変わるような気がします。

 

「清掃終了まで〇分お待ちください」というサインも効果的かもしれません。

 

このような男性女性、使う側と掃除する側、お互いが必要以上に不快な気持ちを抱かないように、ちょっとした気遣いが大切で解決するポイントになりそうです。

海外のトイレ掃除は女性ばかりではない

少し視点を変えて、海外ではどうなっているのでしょうか。

 

日本の割合よりは多い男女の割合で清掃員が存在し、状況に応じて清掃員の性別を問わず男女どちらのトイレも清掃している国がほとんどです。

 

トイレ清掃前には「清掃中」のサインを出し、清掃中は使用禁止になっていて、使用者がいないことを確認してから掃除を始めるというスタイルが一般的です。

 

さらに、ごみ分別処理の関係から女子トイレから出る女性特有のゴミだけを回収してくれる業者がいる国もあるようです。

 

今まで行ったことのある旅行先を思い返してみても、たしかにそうだったなと覚えています。

 

ショッピングモールやデパートのトイレの入り口に大きい「清掃中です」と書かれたサインが置かれていて、場所によってはベルトのようなもので区切って入れなくしていたところもありました。

 

また、海外の映画だったかドラマだったかまでははっきり覚えていませんが、トイレを使いたくて行くのですが、「清掃中だから待っていてくれ」と言われるそんなシーンをどこかで観たことがあるなとうっすらと記憶しています。

まとめ

・「トイレの掃除」は「女性の仕事」という昔ながらの考えにとらわれすぎているのが原因

 

・男性の清掃員もいるが、数は少なく雇用するのも難しい

 

・男性の清掃員が男子トイレを女性の清掃員が女子トイレの掃除をするというスタイルが理想で実現してほしい

 

・男女、使う側と掃除する側と問わず、お互いが不快にならないようにちょっとした気遣いをもつことが大切

 

・海外はトイレの清掃中は基本的に使用禁止になる

 

簡単なことではないですが、自分の時代の文化に固執せず相手のことを少し考えてトイレを使ったり、掃除したりする環境作りをしていきたいものです。

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