ベルギーの国名の漢字の意味は? 語源、由来は?
投稿日:2019年4月20日 更新日:
皆さんは、外国の国名の漢字表記は、どのくらい知っていますか。
よくニュースで出るのはアメリカの米、ロシアの露、フランスの仏、イギリスの英などです。
しかし、あまりニュースで報道されない国の漢字表記は想像することも難しいですよね。
今回は、ベルギーの国名の漢字表記やその意味、語源などをご紹介します。
ベルギーの漢字表記、意味、由来は?
ベルギーの漢字表記は「白耳義」と表記され、一文字だと「白」と略されます。この白耳義は中国語がもとになっています。
地域にもよりますが、「白」という文字は、中国では「ベイ」という風に発音します。「耳」は、「ル」という風に発音します。
中国では「耳」を「ル」と発音する国名が結構あり、ペルシャやトルコ、ブラジルなども「ル」のところには「耳」が付きます。
「義」はそのまま「ギ」です。
これらを中国語で言うと「バイアルジー」という発音になります。「ベルギー」と言う日本語の発音と近くなっています。
ベルギーの由来は、オランダ語のBelgie(ベルヒエ)に由来しています。
ベルギーという名前自体は、ガリアという場所に住んでいた、ゴール語を話すベルガエ人からとられたとされた説や、ケルト語の「沼や森林」からきたとされた説があります。
ベルガエ族は、ベルガエに住む部族を言います。
ベルガエ族は、ほかの部族がベルガエとアクィタニアという地域に挟まれたガリアという地域に侵入してきたとき、単独で撃退するほどの勇猛さでした。
またベルガエ人はローマ軍とのガリア戦争ではガリア人の中で最も激しく抵抗しました。
しかし、そのほかの戦いに敗れローマの属州となり、今のベルギー、オランダ、西ドイツなどの属州になりました。
また、ベルギーの赤、黄色、黒でできた国旗はベルギーが独立した都市である1831年に定められました。実はこの国旗、フランスの国旗がもとになっているのです。
フランスの国旗はフランス革命の後にすぐ制定されました。
ベルギーも革命の国なので、色は違って形は同じ国旗になっているのです。
また、ベルギーの国旗の赤は勝利を意味し、黄色は豊かさを意味し、黒は力を表しています。
ベルギーには「猫祭り」というものがある!?
猫祭りという名前は、おそらくベルギーにしかないのではないでしょうか。
それだけ珍しいお祭りということです。
猫祭りは、2日にわたって行われ、1日目は前夜祭、メインは2日目となります。
2日目にはいくつか催し物があり、一つ目は、パレードです。
パレードでは猫の人形を着た人が街を歩いたり、猫に扮したダンサーたちが練り歩いたりします。
二つ目は、猫投げと呼ばれるものです。
猫投げと聞けば本物の猫を投げる可哀そうな祭りだと思いがちですが、違います。
本物の猫ではなく、ぬいぐるみの猫を投げます。
ぬいぐるみの猫を投げ、それをたくさんの人が競い合い、ぬいぐるみを取ります。
これだけ聞けばかなり和むような競い合いですが、実際に見てみるとかなり白熱しており、大人たちは本気で猫のぬいぐるみを取ろうとします。
自信のある人は猫投げに参加して取るとよいですが、ない人はお店に売っているぬいぐるみを買うと良いでしょう。
三つ目は、魔女の火あぶりというものです。
中世で行われた魔女の火あぶりの刑は、知っている人が多いと思います。
当時は魔女の疑いがあるだけでも裁判にかけられ、火あぶりで処刑されていました。
その凄惨な歴史を忘れるのではなく、忘れないようにと行うのが、魔女の火あぶりです。
再現度は高いようで、会場には魔女に扮した女性が悲痛な叫びをあげています。魔女の人形が焼かれると猫祭りは終了となります。
猫祭りは魔女狩りで犠牲になった猫のために行われています。
ベルギーの職人は羊毛をイギリスから輸入していました。
職人はそれを倉庫に保管するのですが、ネズミがいるためそのネズミを駆除するために猫を大切にしていました。
しかし、ヨーロッパである伝染病が流行したとき、魔女が原因と思われていたため魔女の使いである猫を塔から投げ殺すようになりました。
ベルギーの人たちはその歴史を決して忘れることのないよう、猫祭りがおこなわれるようになりました。
ベルギーでは大麻の所持が認められている
ベルギーでは大麻の所持が認められています。
ただし、3グラムより少なく、公で喫煙するのは禁止という条件が付いています。
また、自宅で栽培することも許されています。
ちなみに同じヨーロッパのオランダは大麻合法国とされ、大麻を吸っている人は住民の中で半分はいます。
しかし、オランダでの法律上大麻は所持することも使用することも禁止されています。
まとめ
・ベルギーは漢字で白耳義と表され、中国語がもとになっている。
・ベルギーという名前自体は、ゴール語を話すベルガエ人からきている。
・ベルギーの国旗はフランスの国旗がもとになっており、赤が勝利、黄色が豊かさ、黒が力を意味している。
執筆者:woodbat
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