フィギュアスケートの審判資格ってどう取るの? 取得方法を解説します!
投稿日:2019年3月14日 更新日:
フィギュアスケートは好きだけれど、運動は苦手。
ずっと習っていたけれど、趣味で終わってしまった、という人はいませんか。
フィギュアスケート選手の身近で演技を見ることができるのは、もちろん選手仲間、家族、コーチ、そして大会関係者と審判です。
ところで、皆さんはスポーツの審判には、どうやってなるのかご存知ですか?
サッカーや野球など、ほとんどの審判は体力勝負のため、経験者が多いですね。
しかし、フィギュアスケートは、一緒に滑るわけでもなく、邪魔にならないように見て判断します。
もちろん、ルールを知らなければできません。
今回は、そんなフィギュアスケートの審判の資格を取る方法についてお話をしましょう。
ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。
フィギュアスケートをより楽しむために~当ブログの記事を解説付きでまとめました!
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未経験でも資格が取れるフィギュアスケートの審判資格
フィギュアスケートに限らず、スポーツのジャッジ、つまり審判は未経験でもなれます。
しかし、なかなかそのスポーツに精通していない人がなるのは難しいため、大半は学生時代にやっていた、子どものころにやっていた、趣味でやっていたという人ばかりです。
中でも、サッカーやバスケットの審判は選手と一緒に走りますので、走るのが苦手ではできません。
しかし、一緒に走ることがない、競技することがないフィギュアスケートでは、未経験でも審判の資格が取れます。
ただし、フィギュアスケートの審判の誤審や不正は、今までにも多く報道されています。
そのため、ミスがない公正な判断をする力がなければ、できないのだけは確かです。
また、選手が演技する早いジャンプやスピンを見極める力も必要になりますので、誰でもできる仕事ではありません。
また、フィギュアスケートの審判は、ほとんどがボランティア的な仕事になります。
これは、高校野球の審判と同じです。
高校野球の審判は皆さん、ボランティアですね。
ほぼ無報酬のため本当に好きな人がかかわっています。
フィギュアスケートの審判も同じで、仕事として「審判」の資格を取る、という人はほとんどいません。
通常はバッジテストでも、地方の大会でも「交通費」程度の支給額で仕事を受けることになります。
責任は重いのに、報酬はほとんどないという仕事になります。
それでも、大好きなフィギュアスケートに関わりたい、という人のために資格が取れる方法をご紹介します。
フィギュアスケートの審判は見習いから資格を取る
日本のフィギュアスケートの審判の資格は、いきなりテストがあってそれを受けたから取れる、というわけではないようです。
まずは、地元の連盟のクラブに所属したり、登録をして地道に地方大会や都道府県大会のお手伝いをします。
そこで、色々な経験を積み、フィギュアスケートを見る目を養います。
こちらをP級役員といい、下積み・下働き・見習い職人のような存在ということです。
まずは、この仕事を1年以上続けることが必要です。
この下積み生活が1年以上続いたらやっと一番下の審判の資格を取るための申請ができます。
ここでも、「資格が取れる」ではなく、「資格を取るための申請ができる」となります。
そして、申請が通って初めてT級(テスト級)という資格を取ることができます。
フィギュアスケートの審判にも級がある
T級の資格が取れたら、さっそく仕事を受けましょう。
初めは、バッジテストの審判などを経験します。
毎年どれくらいの仕事をこなしたか、セミナーの出席やバッジテストの経験によって、数年後に次のB級の資格を取ることができます。
フィギュアスケートの審判は、T級からスタートして、B級、A級、N級(ナショナル級)、NR級(ナショナルレフェリー)に分けられます。
B級の資格でできるのは、地方の大会までになります。
しかし、A級になると、国内の東西の選手権クラスのジャッジをすることができます。
さらにN級になると、全日本、全日本ジュニアのジャッジができます。
せっかく取るなら、A級以上、できればN級は欲しいですね。
N級やNR級になれば、大好きな有名選手の近くで演技をジャッジする、世界の選手の演技を自身の力でジャッジすることができます。
しかし、そこまでになるための道は簡単ではありません。
例えば、A級からN級に上がれるくらいの経験をしていたのに、段々と仕事や家の事が忙しくなって、その後あまり審判の仕事を受けていなかった、ということがあったとします。
やっと念願の全国クラスの選手のジャッジができる、と楽しみにしていたのに、仕方ないから時間ができるまで休みたいということもあります。
審判にも色々ありますが、フィギュアスケートの審判は、年間の活動を怠ると級が下がってしまいます。
せっかくA級を持っていても、B級に下がってしまうということがあります。
持っていた資格が下がるというのはあまりありませんが、それくらい厳しいということですね。
しかも、先ほどもご説明しましたが、フィギュアスケートの審判は、ほとんど無償のボランティアです。
忙しい仕事を休んで審判を続ける、ということができることではありません。
そのため、ただフィギュアスケートのファンだからと、全くフィギュアスケートの世界に無関係な人が資格を取って続ける、といいうことはあまり簡単ではないようです。
選手経験者は審判でもいきなり飛び級
フィギュアスケートの選手は、審判資格を取ることができます。
当然、自分が演技をしていると、ジャンプやスピン、ステップの種類を知っていますし、他人の演技を見る力もあります。
そこで、現役の時のレベルによって、免除される級があります。
レベルが高いと、経験する年数が短くなります。
例えば、全日本(シニア)で6級以上10位以内では、P級をする必要がありません。
T級からスタートすることができます。
実際に日本でN級、NR級の審判をしている人の中には、全日本で入賞経験があるフィギュアスケート選手も多くいます。
これは日本だけではなく、他の国でも同じです。
NHK杯優勝、世界選手権4位の実績を持つ中野友加里は、審判の資格を持っています。
他にも、東野章子、大橋美和子と、元全日本で表彰台に上っていたベテランフィギュアスケート選手が、コーチ兼審判として活躍しています。
2000年まで全日本フィギュアの強化部長を務めた城田憲子も、審判の資格を取っています。
フィギュアスケートの審判の資格を取る方法は、やはり素人よりも経験者の方が有利なようです。
まとめ
・フィギュアスケートの審判の資格は経験者ではなくても取る方法があります。
・フィギュアスケートの審判は、原則ボランティアになるため、仕事や家事で忙しい人は難しいようです。
・フィギュアスケートの審判になると、活動を怠ることで、資格が落ちてしまうこともあります。
・フィギュアスケートの選手は、審判になるときに、級の免除や経験年数の軽減があります。そのために、審判の多くは、選手出身という人が多いようです。
運動音痴だとあきらめていませんか。
コツコツと真面目に活動をする自信があるなら、ぜひフィギュアスケートの審判の資格を取ってみませんか。
ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。
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執筆者:woodbat
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