赤ちゃんの舌苔は取った方が良いの? 取り方や舌ケアの方法は? 元歯科衛生士が解説します!
投稿日:2019年3月10日 更新日:
お母さんやお父さんは我が子の口のなかには敏感になってしまうものです。
歯みがきはしているけれど、舌ケアはした方が良いのか舌苔は取った方が良いのか不安になってしまいますよね。
舌苔とは何なのか、原因と赤ちゃんでもできるケア方法を2児の母である元歯科衛生士が紹介します。
赤ちゃんには普通は舌苔(ぜったい)はない? 舌苔ができる原因は?
舌苔とは、舌に表面に付着する白色もしくは白黄色の苔のようなものです。
舌の表面の粘膜部分には小さな4種類の突起が無数存在します。
そのため、突起の間や表面にミルクや外部から入ってきた細菌が入り込んでしまい苔のように付着してしまうことがあります。
通常、赤ちゃんの場合は唾液の分泌量が多いため基本的には唾液によって洗い流されていきますが何らかの理由で舌苔が付着してしまう場合もあります。
舌苔は健康な舌でも適度にうっすらと付着しているのが正常な状態で、舌苔は舌の粘膜の保護や体調のバロメーターにもなるため必要不可欠なものなので完全に舌苔を除去することはできません。
しかし、蓄積され舌苔が厚くなり味覚が鈍くなったり、舌苔のなかの病原菌が肺に入り込んでしまうこともあるので適度な舌のケアは必要になります。
赤ちゃんに舌苔ができる原因は、口呼吸などによる口の乾燥が1番に考えられる大きな原因です。
また、唾液の分泌量も赤ちゃんによって異なるため、唾液の量が少ないと舌苔は付きやすいです。
赤ちゃんでもできる舌ケア
上記にも記載しましたが、舌苔にも役割があるため、必ずしも舌苔の除去が必要というわけではありません。
もし、気になるようであれば下記の方法で舌のケアをするようにしてください。
ガーゼと綿棒で拭う
ミルクの後に40度ほどのお湯(ミルクの温度)に清潔なガーゼや綿棒をひたして清潔な手で優しく舌を拭うようにしましょう。
この時、頬っぺたの内側の粘膜も優しく拭うと口のなかが衛生的です。
歯が生え始めた後も効果的で、唾液の分泌量が減る夜間のミルクの時は歯も一緒に拭くと虫歯予防にも繋がります。
また、歯みがきに慣れさせる練習にもなるのでおすすめです。
忙しい時でも簡単に行えるように、40度ほどのお湯を水筒などに入れておくと便利です。
白湯を飲ませる
赤ちゃんは口をゆすぐことができないので白湯を飲ませることによって、舌の汚れや口のなかを洗い流します。
唾液の量を増やす
唾液の分泌量を増やして唾液の自浄作用でミルクの残留を洗い流し、唾液の殺菌作用で口のなかを清潔に保ちます。
ミルクの後に歯固めや赤ちゃん用の歯ブラシを噛ませて唾液の分泌を促します。
唾液には、歯や口のなかを洗い流したり、殺菌したりする効果のほかにもさまざまな作用があります。
口のなかの環境を整えるためにも唾液の量を増やすように心がけてください。
赤ちゃんの舌苔の取り方まとめ
舌苔(ぜったい)とは何?
- 舌に表面に付着する白色もしくは白黄色の苔のようなもの。
- 舌の表面の粘膜部分に存在する無数の小さな4種類の突起の間や表面にミルクや外部から入ってきた細菌が入り込んで苔のように付着してしまう。
- 赤ちゃんの場合は唾液の分泌量が多く唾液によって口のなかの汚れは洗い流される。
- 舌苔は健康な舌でも適度にうっすらと付着しているのが正常な状態。
- 舌苔は舌の粘膜の保護や体調のバロメーターにもなるため必要不可欠。
- 舌苔は完全に除去することはできないが適度な舌のケアを行う必要がある。
赤ちゃんに舌苔ができる原因
- 口呼吸などによる口の乾燥が大きな原因。
- 唾液の量が少ない赤ちゃんは舌苔が付きやすい。
赤ちゃんでもできる舌ケア
ガーゼと綿棒で拭う
- ミルクの後に40度ほどのお湯(ミルクの温度)に清潔なガーゼや綿棒をひたして清潔な手で優しく舌を拭う。
- この時、頬っぺたの内側の粘膜も優しく拭うと口のなかが衛生的に保たれる。
- 歯が生え始めた後も効果的。
- 唾液の分泌量が減る夜間のミルクの時は歯も一緒に拭くと虫歯予防にもなる。
- 歯みがきに慣れさせる練習にもつながる。
白湯を飲ませる
- 白湯を飲ませることによって、舌の汚れや口のなかを洗い流す。
唾液の量を増やす
- 唾液の自浄作用でミルクの残留を洗い流す。
- 唾液の殺菌作用で口のなかを清潔に保つ。
- ミルクの後に歯固めや赤ちゃん用の歯ブラシを噛ませて唾液を分泌を促す。
- 唾液には、さまざまな作用があり口のなかの環境を整えるためにも唾液の量を増やすようにする。
蓄積された舌苔は毎日のケアが大切です。
正常な状態に戻るまでは時間はかかりますが焦らず正しい方法で舌のケアを行うようするようにしましょう。
また、綿棒やガーゼで拭き取る時に赤ちゃんが泣いて嫌がる場合は遊びながら楽しく行うように工夫をしてケアを行うようにしてください。
執筆者:woodbat
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