フィギュアスケートの放送を生中継で見たい! なぜ録画なの? 理由3選!
投稿日:2019年2月18日 更新日:
皆さんはスポーツ中継を生中継で見たいと思いませんか。
サッカーや野球、テニスなど色々なスポーツが生放送で中継されていることが良くありますね。
オリンピックは特に、生放送での中継が良くあります。
フィギュアスケートは、試合会場に行けばそのままスケートリンクの観客席で見ることもができますが、テレビで見る場合は、ほとんどが録画になります。
もちろん、国際大会の場合は時差がありますので、ゴールデンタイムに流すことができません。
いくら人気があるとはいっても、フィギュアスケートは、サッカーや野球と違い国際大会の試合を徹夜で見る人が大勢いるほどではありません。
そのため、CMスポンサーのことを考えると、真夜中の生中継よりも、ゴールデンタイムの方が、視聴率が取れます。
ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。
フィギュアスケートをより楽しむために~当ブログの記事を解説付きでまとめました!
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フィギュアスケートの試合が生中継ではなく録画な理由1:
時差を考えた視聴率の問題
フィギュアスケートの試合を見るには、現在では様々な方法があります。
まずは地上波・BS・CSその他に、インターネット放送があります。
インターネット放送は、普通の放送よりも、早めに放送されることがあります。
色々なスポーツの大会を運営するためには、スポンサーが必要です。
スポーツ放送の権利は、その運営の大切な資金です。
海外での大会の時は、時差が発生することもあります。
時差によっては真夜中の放送になってしまうこともあります。
サッカーのワールドカップやアジア大会のように、国民的な人気のスポーツなら徹夜をしても見たいという人が多くいます。
しかし、いくら人気が上がっているとはいえ、フィギュアスケートの中継を真夜中に見たい、という人はそれほどではありません。
同じように、仕事や学校の時間帯である真昼の放送も、視聴率が上がらないことがあります。
フィギュアスケートのファンの多くは、若い人です。
昼間のテレビは、ただでさえ若い人が見ることはほとんどありません。
海外でのフィギュアスケートの国際大会の生中継を昼間にやっても、ほとんど見る人はいません。
実際に昼時の高齢者世帯のほとんどは、国営放送のチャンネルに固定されているのではないか、というくらいに他のチャンネルに回ることは、ほとんどありません。
そこに、見も知らぬ海外の選手のスケート演技を、わざわざ見る人がいるかというと、正直難しいのが現実です。
視聴率が上がらない番組のためにスポンサーになる企業がつくというのは、あまり期待できませんね。
フィギュアスケートは、ただでさえお金がかかるスポーツのため、少しでも企業の協力は必要です。
そこで、フィギュアスケートの試合の中継は、若い人が多くテレビを見ることができる時間帯の、録画中継が多いのかもしれません。
時差を考えると、生中継では真夜中や昼間になるフィギュアスケートの番組をテレビで放送することは難しいのかもしれません。
フィギュアスケートの試合が生中継ではなく録画な理由2:
試合時間が長い
フィギュアスケートの大会は、私たちが実際に見る録画の番組よりも長い時間行われています。
時差のない国内の大会で、すべての選手の演技を流すと、ものすごく時間がかかります。
演技と演技の間に、ファンの人が投げ入れた花束やぬいぐるみを、フラワーガールが拾ったり、選手が自分の点数を待っている時間は、実際の放送よりもかかるということもあります。
演技と演技の間に、リンク整備が入ることもあります。
フィギュアスケートのファンの中には、こういった待ち時間を見るのも楽しいという人もいます。
サッカーのサポーターが、始まる前のピッチや応援合戦が楽しい、鉄道オタクの人が、電車で座るよりもパンタグラフやすれ違う電車の型を見る方が楽しい、というのと同じですね。
しかし、視聴率という問題を考えると、こういった隙間の時間や、無名の選手が出て演技をしても、今一つ盛り上がらないため、放送することのメリットが少なくなります。
時々BSなどで、大会の初めから放送をしていることがありますが、好きな選手が出てくるまでの待ち時間が長いな、と感じる人もいることでしょう。
フィギュアスケートの試合が生中継ではなく録画な理由3:
上位の選手ほど後に出てくる
皆さんは、相撲を全部見ることはありますか?
テレビでは、夕方近くなるとNHKで放送が始まりますが、実際には朝の8時くらいから取り組みは始まっています。
テレビで放送が始まるのは、「幕ノ内」つまり上位の力士の取り組みからです。
国民的スポーツである相撲でも、全てを放送しているわけではありません。
フィギュアスケートも、グランプリファイナルのように出場選手が少ない大会を除くと、全日本選手権でも実際に出場する選手は30名ほどいます。
全日本選手権のショートプログラムは、1人の演技は数分ですが、見る人は何時間にもわたってテレビを見ることになります。
しかも、人気の選手は後になりますので、はじめの方は見る人が少ない、ということもあります。
BSではかなりはじめの方から放送をしていることもありますが、演技が重くキレがない選手もいて、見ていても退屈に思う人がいるかもしれません。
試合が始まる時間も、昼間となりますので視聴率そのものも上がりにくいということもあります。
そこで、待ち時間などを削除して、選手の演技だけをテレビで見せたほうが、視聴率も上がり、スポンサーとしても都合が良いということですね。
そのためには、時差がなくても生中継をそのまま放送するよりも、録画放送をする方が良い、ということなのでしょう。
フィギュアスケート・グランプリシリーズのNHK杯でも生中継ではなく録画だった
日本で行われるグランプリシリーズの大会のNHK杯ですが、2018年度は3日に渡って大会が行われました。
1日目はペアのショートプログラムを皮切りに午後2時20分から、2日目はアイスダンスのリズムダンスとペアやシングルスのフリーは12時45分から始まりました。
NHK杯では視聴率が見込める、16時5分からの女子のシングルスと、19時半からの男子シングルスは、地上波とBSの両方で生放送を行っています。
しかし、絶対的なメダルの可能性が低いペアや、アイスダンスは地上波での放送はなく、BSでのみ、生中継を行っています。
自社がスポンサーのNHK杯でさえ、このようにすべてを生中継しているわけではありません。
BSでは、人気の高い女子と男子のシングルスは、試合だけでなく見どころなど、特集を組んでいるのに、ペアやアイスダンスの放送は、BSでの生中継だけというのが残念です。
フィギュアスケートの試合が生中継ではなく録画な理由まとめ
・フィギュアスケートの大会のほとんどは、海外での国際試合です。時差があるために、なかなか時間に合わせて生中継をするのは難しいようです。
・フィギュアスケートの大会を放送するためには、スポンサー企業が必要です。放送時間によっては視聴率が期待できないため、生中継よりも録画になることが多くあります。
・グランプリシリーズの一つ、NHK杯でも人気のシングルスの中継は生中継ですが、他の演技はダイジェストの録画になっています。
大好きなファンにとっては、生中継が見たいところですが、待ち時間や時差の関係で、フィギュアスケートの大会を生中継で放送することは難しいようですね。
皆さんの中には、残念に思っている方もいるかもしれませんが、今はインターネット放送などもあります。インターネット放送は、リアルタイムで流されることもあります。
しかし、中には出場選手の放送権利の問題などもあります。
こういった問題が改善されれば、こういった放送での鑑賞が主流となるかもしれません。
ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。
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執筆者:woodbat
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