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フィギュアスケートでエッジワークが深いって? スピンやジャンプのエッジも解説します!

投稿日:2019年2月7日 更新日:

フィギュアスケートの試合を見ていると、よく解説の人から「エッジが深い、浅い」という言葉が出ます。

 

最近は、イケメンスケーターや可愛いスケーターが多いため、ファンの中には、スケートそのものよりもスケーターが好きで、フィギュアスケート好きになる人もいますね。

 

しかし、そういう人にとってフィギュアスケート用語は、ちょっと難しいかもしれません。

 

それでは、フィギュアスケートの用語に出てくるエッジとは何のことでしょうか。

 

そして、そのエッジが深い、浅いとはいったいどういうことでしょうか。

 

今回は、フィギュアスケートの専門用語やエッジについてのご紹介です。

 

ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。

フィギュアスケートをより楽しむために~当ブログの記事を解説付きでまとめました!

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そもそもフィギュアスケートの「エッジ」って何のこと?

スケート靴には、ブレードと呼ばれる刃がついています。

 

ブレードにはトウとエッジがあります。

 

トウはつま先部分のギザギザで、ジャンプの時にこのギザギザを使って跳ぶこともあります。

 

エッジは、前から見ると、真ん中がくぼんだ形になっていて、両サイドがとがって、そこが氷につきます。

 

それをエッジと言います。そして、身体の外側をアウトサイドエッジ、内側をインサイドエッジと言います。

 

フィギュアスケートは、エッジのアウトサイドエッジを使うか、インサイドエッジを使うかで、円を描くように滑ります。

 

イメージとして、4輪の車なのに右の2輪や左の2輪に乗って走るアクロバット走行で、その時も車を前には走らせようとすると、車がカーブしますね。

 

フィギュアスケートの靴は、これと同じで、エッジを使うことで滑走することができます。

フィギュアスケートのテクニカルエレメンツでエッジの浅い・深いが重要になる

フィギュアスケートの用語には、競技内容を表す「コンパルソリー(規定)」「ショートプログラム」「フリー」があります。コンパルソリー(規定)はサークルをスケートのエッジを使って描きながら、その姿勢やエッジで描いたサークルの美しさで点数が付きます。

 

コンパルソリーは、近年試合では課題の中から外され、今ではスケートを始めたての人のバッジテストでのみ行われています。

 

他にも、得点の付け方では「テクニカルエレメンツスコア」「プログラムコンポーネントスコア」といった言葉もあります。

 

古くからのファンの人は、「テクニカルメリット」「アーティスティックインプレッション」といった言葉とどう違うのかと、悩む人もいるのではないでしょうか。

 

テクニカルエレメンツスコアは、その言葉通り技術の要素の点数です。

 

ショートプログラムやフリーでは、この点数を付ける時に、ジャンプやスピン、ステップといった技術の要素の高さによって決まります。この時にもエッジの使い方が重要になります。

フィギュアスケートでエッジの浅さ・深さが重要なステップシークエンスは元コンパルソリーの課題

ステップシークエンスには、スリーターン、カウンター、ロッカー、ブラケット、ループ、ツイズルがあります。

 

これは元々、コンパルソリーの課題にあったループやターン、スリーターン、ロッカー、ブラケットといったものを、ショートプログラムやフリーで使っています。

 

ツイズルは、スリーターンを続けてステップすることです。

 

ステップシークエンスでは、それぞれエッジが深すぎても、上手に回れなかったり足がもたついてしまいますが、浅すぎるときれいなサークルが描けません。

 

特にブラケット・カウンター・ロッカーは前に向けて進んでいた姿勢を後ろ向きにする時、エッジ使いで、きれいなステップになります。

 

ステップシークエンスは、スリーターンやロッカー、ツイズルをつなげて、美しい動きをしながら、氷上を踊るように滑ることです。

 

レベルの高いステップは、ターンの数とステップの数で決まります。

 

レベル2なら、ターンが7回、ステップが4回、レベル3ならターンが9回、ステップが4回になります。

 

日本の中でも数少ない選手しかできないレベル4となると、5種類のターンと3種類のステップを両方向でできることになり、左右2倍で10回、ステップが6回ということになります。

 

ステップの要素ではスピードがあることが大切ですが、エッジが深いとスピードは遅くなります。また、つまずきの原因になることもあります。

 

しかし、ステップの要素ではエッジの深さも大切になります。

 

音楽に合わせながら、はっきりとした深いエッジも重要です。

 

そのため、エッジが深すぎても、浅すぎても減点の要素になったり、加点につながったりします。

 

また、きれいなステップができないと、ジャンプやスピンへのつなぎにも、違いが出てしまいます。

そのためにも、きれいなエッジでサークルが描けることが、大切になります。

フィギュアスケートのスピンとエッジの浅さ・深さの関係

スケート靴のブレードのインサイドエッジとアウトサイドエッジの二つのエッジのどちらかに乗って滑走をすると、軌道は自然とカーブを描きます。

 

スピンはこのカーブを極端な急カーブにする事で小さな円を描くものです。

 

物理が得意な人は、高校生で学んだと思いますが、スピードを上げて急カーブをする時に、より小さくすると早く回転します。

 

これは車が雪上でスピンをする時と同じです。

 

車のタイヤと同じように、スケート靴のエッジで急カーブを描きながら、より身体を小さくするとスピンはより早くなります。

 

スピンはエッジでするものです。スピンが安定してするためには、身体がきれいにエッジに乗ることが大切になります。

フィギュアスケートのジャンプのエッジの浅さ・深さとの関係:ルッツとフリップの違い

フィギュアスケートの中でも、最も華やかで得点の左右をきめるのが、ジャンプですね。

 

専門用語の中でもエッジに関する用語がよく出てきます。

 

ジャンプやスピンの名前ならわかるけれど、どう違うのかよくわからないという人もいますね。

 

しかし、ジャンプの名前がわかるのはなぜですか?

 

フィギュアスケートをやったことがないのに、ジャンプの名前がわかるという人は、スケーターがジャンプに入るための、踏切りの足やその時に使っているエッジががわかっているということで、実はすごい専門的なことを理解している人です。

 

さらに動体視力がかなり良い人で凄いです。

 

ジャンプは全部で6種類あります。

「アクセル」「トウループ」「ループ」「サルコウ」「フリップ」「ルッツ」ですね。

 

アクセルジャンプは、6種類の中で唯一前に跳ぶジャンプで、前に跳んで、後ろ向きに着地することで半回転多く飛びます。そのため一番高難度の技になります。

 

この中で一番難易度が低いのが「トウループ」になります。そして、アクセルの次に難しいのが「ルッツ」になります。この時、「ルッツ」「トウループ」「フリップ」はつま先を使って、「アクセル」「サルコウ」「ループ」はエッジを使ってジャンプの踏切りをします。

 

エッジで踏み切る「アクセル」「サルコウ」「ループ」は、踏み切る時のエッジが重要ですが、それはつま先で踏み切るジャンプも同じです。

 

例えば、「フリップジャンプ」は後ろ向きに左足のインサイドエッジで踏み切り、右足のトウをついてジャンプします。

 

この時、アウトサイドエッジで踏に切るのは「ルッツ」です。

 

ルッツは左足のアウトサイドエッジで踏み切り、右足のトウをついてジャンプが正解ですが、インサイドエッジで踏み切るとフリップです。

 

ルッツとフリップの見分けがつくと、ジャンプ通といえます。

 

この時、踏み切る時のエッジを間違えると「踏切違反」になり、減点になってしまいます。車の一時停止違反とは違いますよ。

 

そして、ジャンプはエッジが深すぎても減速してしまったり、氷にひっかることがあります。逆にエッジが浅すぎると充分なジャンプができないこともあります・

 

一般的にエッジの深さや浅さは、北米型、ロシア型と学ぶ指導者によっても違うようです。

フィギュアスケートのエッジの浅い・深いまとめ

・フィギュアスケートのエッジは、靴についているブレードのことです。

 

・ブレードは、真ん中がくぼんで、両サイドがとがった形をしています。エッジの外側をアウトサイドエッジ、内側をインサイドエッジと言います。

 

・コンパルソリーは、エッジを使ってしっかりとサークルを描くことで点数が付きます。

 

・スピンやジャンプは、エッジの使い方で演技をしますが、使うエッジを間違えると違反になることもあります。

 

・ジャンプの滑走でエッジが浅くても、ジャンプが高く跳べないということがありますが、深すぎると減速してしまうということがあります。

 

フィギュアスケートは専門用語が色々あります。少しでも知っていると、見ているときも楽しいので、ぜひ用語を覚えて、さらに楽しみましょう。

 

ちなみに、当記事以外のフィギュアスケート記事をまとめた記事は以下になります。

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