校則って面倒くさい!? 校則がない学校のメリットとデメリット
投稿日:2019年1月18日 更新日:
小学校から高校まで大小さまざまな学校がありますが、どの学校にも基本的に校則があります。
学校にもよりますが、細かいところまできっちりと定められている校則や、それって意味あるの?と思うような校則も中にはあり、面倒だと感じることが多いものです。
学校に校則がないとどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
学校に校則が必要なわけ
そもそもなぜ、学校には校則が必要なのでしょうか。
理由として挙げられるのは「社会人になったとき、ルールを守れる大人にするため」だと思います。
学校生活を送りながらルール(校則)を守らせることで、社会に出てから通用する人間になるための基本的な規則、「社会のルール」を学ぶことができると考えられているからです。
他にも学校という生徒が集まる集団の中で、秩序と平等を守るため、生活の乱れや心の乱れからくる危険を回避するためという理由もあります。
社会人になったときに必要なルールを学ぶということは人生において大切なことです。
歳を重ねるごとにいろんな経験をして自覚してくるものもありますが、社会のルールやマナーは一長一短で身につくものではありません。
早いうちから学ぶことはとても重要な気がします。
学校に校則がないメリット
一般的には校則がある学校がほとんどで、校則のある学校に通われていた方がほとんどではないでしょうか。
まれなようですが、都会の進学校の中には校則が「ほぼない」という学校は実際にあるようです。
喫煙・飲酒といった法に触れるような事は禁止で、その他は基本的に自由なそうです。
校則がない学校のメリットとしては、自由さがやはり大きいポイントです。
少しセンシティブなことになってしまいますが、決められた制服を着ることに違和感を持ってしまう人や周りの目が気になってしまう人にとっては自由な服装、着こなしで通学できることは気分的に楽なことではないでしょうか。
自由さを感じられる学校生活は明るく活力のあるイメージも強いです。
学校では学ぶことは少ないかもしれませんが、社会に出た時のルールやマナーを各家庭から学ぶことができるので、学校側の指導の負担が減るのもメリットです。
校則が厳しすぎると学校でも生活に対してストレスを感じてしまい、学校生活を楽しむことができず、場合によっては厳しすぎることが逆に非行につながってしまう可能性もあります。
学校に校則がないデメリット
デメリットとしては、自由さが行き過ぎてしまうと学校が無法地帯化してしまい、生徒がやりたい放題になってしまうことです。
一度こうなってしまうと学校は勉強するとことではなくなってしまい、勉強できる環境に戻すためにとてつもない時間とエネルギーを必要とします。
理性や自制心がない生徒が集まってしまうと学校が学校として機能しなくなってしまうので、しっかりとした自制心をもった生徒相手じゃないと成り立たないといった問題もあります。
また、校則や指導を通して身につくマナーや身だしなみがあまり身につかないまま社会に出てしまう可能性も捨てきれません。
決められた校則がないということは自分で好きなようにできるという自由度が高く、魅力手的に感じますが、その反面自分の責任で何でも決めなければならない難しさ、大変さもあります。
校則や規則といった大人の決めたルールが堅苦しく、面倒に思う時期はありますが、無意味なだけの校則ばかりではないのではないでしょうか。
大人になって社会に出てからも自制心をもった行動をとるのは楽ではありません。
学校の校則も定期的なアップデートを
中学までは校則も緩く気になったことはありませんでしたが、進学した高校の校則はとても厳しくあまりのギャップに戸惑いを感じたことを覚えています。
髪の毛のカラーリングなんてもってのほかな校則だったので、地毛が明るめだったことを理由に「染色はしていません。生まれ持っての毛色です。」と入学時、親に書いてもらったほどです。
携帯電話はもちろん禁止、身だしなみは髪の毛から靴まできっちり決められていました。
ちょっとした言葉遣いも注意されることもあるほどで、当時は理不尽さや窮屈さを感じることもありましたがストレスになるより仕方ないかと割り切って過ごしていました。
卒業後は在学中にできなかったことをどんどんやりましたが、厳しい中で自然と身についたマナーや言葉遣いは進学先、アルバイト先、その後の就職先に至るまでとても心証がよく助けられました。
そういう面は窮屈さを体験していてよかったな、身についていてよかったなと感謝しています。
当時は厳しかった校則も時代の流れに合わせて少し緩くなったと聞きました。
災害、犯罪などの万が一のために備えて緊急時のみという条件付きですが携帯電話の使用が許されていたり、近年の異常気象に合わせて冬場は制服の着崩しが気にならない程度にインナーや指定以外のカーディガン、セーターの着用が許されたりしているそうです。
性犯罪の増加から女生徒の下着や体型が気にならないようにインナーの色やデザインに融通を利かせるように改定した学校や制服、体操服のデザインを増やし男女問わず好きなデザインの着用を許可するとした学校もあります。
時代の流れに応じて生徒のニーズに合わせて校則を定期的にアップデートすることが校則の理不尽さ、面倒さを解決になるのではないでしょうか。
まとめ
・「社会人になったとき、ルールを守れる大人にするため」に校則が存在する
・校則に束縛されず自由な学校生活を過ごすことができ、家庭から社会のルールを学ぶことになるので学校側の指導の負担が減ることがメリット
・自制心のコントロールが利かず自由さが行き過ぎてしまうと無法地帯になってしまい学校が勉強する環境ではなくなってしまう、やりたい放題になってしまうことがデメリット
・必要がない、面倒だと感じるような校則にも意味があることが多い
・校則も定期的にアップデートすることが無意味さ、理不尽さを軽減させる手段になる
人生において、学校生活というのは貴重な時間です。勉強だけでなく、人間関係、学校行事などから得るものが多いように校則から得るものも大事なことです。
時代や社会の変化、生徒のニーズに校則も合わせていくことが求められてくるのではないでしょうか。
執筆者:woodbat
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