専業主婦必見! 親の介護をするとき, 生活費はどうするか? 遠い問題ではありません!
投稿日:2018年10月23日 更新日:
あなたは親の介護をしていますか?
それとも今後するであろう不安を抱いていますか?
私は介護施設の相談員として、多くの介護家族の悩みを聞いてきました。
介護について悩みを感じている方に、少しでも参考になる内容を書ければと思います。
専業主婦として計画的な生活費の使い方ができるように、親の介護(義理の両親も含め)でかかる費用をご紹介します。
専業主婦でもいきなり親の介護が降りかかってくることもある
日本では高齢化社会が問題となっています。
2015年に団塊の世代が65歳の前期高齢者となりました。
前期高齢者は約700万人と人口は多く、消費文化や都市化などを経験した戦後を象徴する世代が当てはまります。
2025年は団塊の世代が75歳の後期高齢者となります。それを2025年問題と言います。
何が問題かというと、4人に1人が高齢者という超高齢化社会が到来するのです。
私の親も団塊の世代です。
まだ介護は必要ないですが、いつ何が起こるかは分からないので…備えあれば憂いなしということで準備はしっかりしておきたいと思ってます。
また要介護(要支援)が必要になるリスクは75歳から上昇する傾向があります。
85歳以上となれば、約半数が介護認定を受けていることに…。
私の親はまだ元気だから大丈夫!
まだまだ〜と思う方も中にはおられますが、65歳になる前に、病気等で介護を必要とする場合もありますよ。
例えば脳梗塞で片麻痺になったり、転倒して歩行困難になったりと、急に状況が変わることは他人事ではありません。
やはり、介護する前にできることをしておきましょう!
私が出会った専業主婦の介護例
あなたの親で一人暮らしをしている方はいませんか?
75歳の一人暮らしが男女ともに増えており、中でも女性は4人に1人が一人暮らしをしている現状があります。
相談員をしていた時に、出会った介護をしている家族も一人暮らしをしている親をもつ1人でした。
一人娘で母には昔から良くしてもらい、自分も出来ることをしたいと話しておられる程、大切に思っておられました。
その娘さんは他県に住んでおり、月に数回母に会いに行っていました。しかし母が転倒し骨折のため入院、退院してからは自宅で一人暮らしが困難となりました。
母の状況から他県へ移動すると身体、精神共に負担になることから、サービス付き高齢者住宅へ入所をし、デイサービスを利用しながら生活する選択をしました。
環境の変化により、以前はみられなかった認知症の症状も見られ始め、心配になった娘さんは毎週新幹線を利用して会いに行くことにしました。
どうしても交通費がかかる為、生活費を切り崩しながら出来ることをしてこられました。
サービス付き高齢者住宅で月額費用(家賃、管理費、食費)20〜30万程度支払っておられました。
年金を貰っていても、生活費は足りない場合も出てきます。
結果この方は、要介護度が高くなり施設入所となりました。介護施設では金額が抑えられむので、娘さんの負担は減りました。
そこで介護保険を利用して、使える生活費に合わせたサービスの利用方法を知ることが重要だと、私自身感じました。
専業主婦でも利用できる! 親を介護するときに必須の介護保険について
介護認定され介護保険が適用されると、介護サービス費は1割負担、一定以上の収入がある場合は2~3割負担となります。
サービスを利用する場合は、利用できるサービスの量が要支援、要介護度別に決められています。
詳しい介護度による料金は厚生労働省のホームページを参照下さい。→
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html
介護保険が使えるサービス
介護保険が使えるのは在宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスの3種類です。
在宅サービスは自宅で受ける介護サービスのことで、訪問介護、訪問リハビリテーション、訪問入浴介護、訪問看護、通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーション(デイケア)、福祉用具貸与、短期入所生活介護(ショートステイ)などかあります。
施設の介護スタッフにより介護サービスを受け、自宅に近い暮らしをする介護付有料老人ホームや介護型ケアハウス。
外部の介護スタッフにより介護サービスを受け、自宅に近い暮らしをする、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などもあります。
施設サービスは施設に入所して受ける介護サービスのことで、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設を示します。
地域密着型サービスは住み慣れた地域で生活を継続するための介護サービスで、認知症対応型デイサービス、グループホーム、小規模多機能型居宅介護などがあります。
介護保険が使えるのは在宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスの3種類です。
専業主婦が親の介護をするときの生活費問題まとめ
・2025年4人に1人が高齢者!
・介護保険が使えるのは在宅介護サービス、施設サービス、地域密着型サービスの3種類。
介護に必要な費用は、利用する介護サービス、介護度によって異なります。
専業主婦として生活費を計画的に使用するため、介護する前に親の年金や貯金など、金銭面での管理が必要となります。
そこで周囲の介護サービスの情報収集をし、将来の予想を立てると良いでしょう。
今後は同居をするのか、施設入所を検討するのかにより生活費も変わってきます。
1人で抱え込まず、家族に相談しながら協力していきましょう。
執筆者:woodbat
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