ニュージーランドへ薬の持ち込みってできるの? トラブルにならないための対策!
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観光、家族旅行、留学、出張、移住目的などいろんな理由でニュージーランドを訪問されると思いますが、いざという時のために薬を持っていきたいと考える方は多いと思います。
税関が厳しそうなイメージもあるニュージーランドですが、薬の持ち込みはできるのでしょうか?
トラブルにならない準備と対策法はあるのでしょうか?
ニュージーランドに薬の持ち込みは可能?
日本とは違うニュージーランドで、いざという時のために薬を持参しておきたいと思うのは当然のことです。
現地でも手に入るかもしれないが、飲みなれたものがやっぱり安心ということもあります。
一言で薬といっても、市販の医薬品から病院で処方された薬まで幅広くあります。
日本国内で購入した市販の風邪薬、胃腸薬、サプリメントなどの市販薬は未開封であればそのまま持ち込むことができます。
税関職員は日本の一般的な薬の内容を把握していることが多いそうなので、メジャーな薬であればパッケージを見ただけで検査がすむ場合がほとんどのようです。
持ち込む量も2-3箱の持ち込みであれば、特に問題はないようですが、滞在期間と見合わないような市販薬の持ち込みは「転売の可能性がある」と思われ、細かい質問をされてしまうこともあります。
持病があり、病院や医師から処方されている薬を持ち込みたい場合も持ち込みは可能です。
市販薬とは違い、処方されている薬ですので処方箋に従った量を持ち込むことができますが、英語訳付きや英文で書かれた処方箋を一緒に持ち歩く必要があります。
例えばですが、アレルギーの薬と高血圧の薬と2種類処方されているのであればそれぞれに対しての英語での処方箋が必要になります。
日本人がニュージーランドへ特別なビザなく入国し滞在できる期間は3か月までですので、3か月分の使用量である処方薬が目安です。
自分で錠剤を曜日ごとに分けたピルケースに入れるというようなことなどはせず、もともとの処方された段階の包装のままでの持ち込みであることが必要条件です。
ニュージーランドに薬を持ち込む時の注意点
ニュージーランドは外国からの持ち込みに対して厳しい面もあるのですが、きちんとした申告をしておけば問題ありません。
薬に関しては市販薬でも処方薬でも量に関係なく必ず申請する義務がありました。
2018年に若干の改正があり、どちらの場合でも3か月分を超えない分量の持ち込みは申請しなくてもよくなりました。
3カ月分を超える分量、あるいは他人用の処方薬の場合には入国時に申請が必要ですが、観光旅行や短期留学などでの滞在予定の人にとっては申告することはほとんどなくなるのではないでしょうか。
処方薬は分量に関係なく英語での処方箋があることと処方されたときのままの包装状態であることは基本的に変わりません。
英語で書かれた処方箋の他に、医師からの病気を説明する英文での手紙でもよいそうです。ご自身でも病名を英語で何というか調べておくとなお安心かもしれません。
3カ月分を超える分量、あるいは他人用の処方薬の持ち込みで申請が必要になる場合にはきちんと申請し、申告用紙、処方箋、現物を提示する心づもりの荷造りが大切です。
不正が発覚すると罰金や入国拒否にされてしまうケースもありますので、面倒くさがらずに正直でいることが一番です。
個人的な経験からの注意点としては、まれなケースではありますが、市販薬のパッケージに勝ったお店のシールが貼ってないかということです。
日本ではドラックストアという呼び方はすっかり定着していますが、英語でドラッグはやはり危険な意味合いが強く、購入店の「○○ドラックストア」という英語表示のシールが貼ってあったことで、怪しまれ細かい検査に回されたことがあります。
ニュージーランドへの持ち込みのあれやこれや
実は2018年の改正により、合計で350mlを超える粉末は預け入れ荷物にしないといけなくなり、機内への持ち込みに規制がかかりました。
しかし、粉末の薬や赤ちゃん用の粉ミルクなどは機内持ち込みの規制外なようです。
粉末の薬を服用される方はやはり、すぐに出せるところに英語での処方箋があったほうが安心ではないでしょうか。
逆にというのもなんですが、ニュージーランドでは生活習慣病の率が非常に高いので、糖尿病の方は病名を言えば処方箋の提示は求められますが、難しい質問はなく検査がすむことがあります。
家族に糖尿病持ちがいるのですが、毎回種類多くの薬を持ち込むことになります。
一度だけですが「糖尿病なので、薬の種類が多くて」と言ったら処方箋の提示を求められずに済んだことがあります。
ニュージーランドに持ち込むと違法なもの
ニュージーランドにはハーブ類の薬草や漢方としての薬草類は基本的には持ち込めません。
これらも医師、病院からの英文処方箋が持ち込みには必要になりますが、ものによっては持ち込み禁止になっているものもありますので、事前にニュージーランドの厚生省への問い合わせが必要です。
今現在、ニュージーランドでは大麻は違法であり、持ち込みはもちろん厳しく取り締まわれています。しかし、2020年をめどに合法化しようという動きがあります。
カナダではすでに医療目的での大麻使用は合法とされていましたが、結果的には大麻使用そのものに規制がなくなりつつあると聞きました。
ニュージーランドでも一度認めてしまう動きが出来上がると規制が難しくなるように感じます。
そうなってくると、現在規制されている薬草や漢方薬の持ち込みに関しても規制改正が起きるだろうと予想されています。
個人的には漢方薬と大麻は別物だという認識が強いので、一緒に考えるのはどうなのかという疑問と医療目的でも大麻の合法化には抵抗を感じます。
まとめ
・市販薬、処方薬どちらであってもニュージーランドに持ち込むことは可能。3か月分以内の分量であれば申告する必要はないが、処方薬は英文表記の処方箋、医師からの病気説明の手紙が必要である
・3カ月分を超える分量、あるいは他人用の処方薬の場合には入国時に申請が必要で、この際にも英文表記の処方箋、医師からの病気説明の手紙が必要である。処方薬は処方されたときのままの包装状態でないといけないので容器の移し替えなどはしてはいけない
・薬草や漢方薬も処方薬としての英語での処方箋があれば持ち込むこともできるが、事前にニュージーランドの厚生省への問い合わせが必要
飲みなれた薬を持ち込めることは旅行や滞在中の安心感がだいぶ違うような気がします。
現地で手軽に手に入る頭痛薬や風邪薬もありますが、体質に合わなかったり、効き目が違ったりとするのでうれしいところなのではないでしょうか。
執筆者:woodbat
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