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ベジタリアン(ヴィーガン)を子どもに強要し、押し付ける危険性とは? 成長への影響はあるの?

投稿日:2018年8月10日 更新日:

ニュースでよく見る虐待問題。

自分の力で生活することも逃げることもできず、

命を落としてしまう子ども達を見ると、

本当に胸が痛くなります。

 

その中でも、ネグレクト(育児放棄)による栄養失調で

基準体重にも満たない子どもの姿をよく目にします。

食事を与えない、1日1食コンビニのおにぎりだけ、スナック菓子だけ

など悲惨な状況の中で亡くなるケースが多いような気がします。

子どもの成長と食事は密接な関係があることを実感しますよね。

 

そんな中、イタリアでは2016年8月に

親による子どもへのヴィーガン強要を禁止する法案が提出されました。

簡単に言うと、「ベジタリアンを子どもに押し付けることを禁止する」ものです。

この法案から、子どもの成長とベジタリアンについて考えたいと思います。

子供にベジタリアンを強要することは虐待か?

みなさんは、親がベジタリアンで

その生活を子どもに強要することについてどう思いますか?

 

イタリアで提出されたヴィーガンを強要することを禁止する法案では、

違反をすると親に刑事罰を課するとしています。

 

そもそもヴィーガンとは、より厳格なベジタリアンを言い

お肉や魚だけでなく、卵や牛乳も食べない人たちの事を指します。

 

子どもは成長・発達の途中段階であり、

「野菜だけに栄養が偏ってしまうことはよくないのではないか」

「親の嗜好の押し付けなんて迷惑だ」

と考える人もいるだろうと思います。

でも、この法案はちょっと厳しすぎる気がしますよね。

 

子どもの健康を気づかって

野菜中心のメニューを提供することは良いことだと思います。

そういう生活をしていたからといって、子どもに

「野菜しか食べさせてくれない」といわれても

それは強要ではないですし、虐待でもないはずです。

 

では、ベジタリアンの家庭では、

どのように付き合えばよいのでしょうか。

ベジタリアンの子どもは成長に必要な栄養が取りづらい

子どもの成長には栄養バランスの取れた食事が欠かせません。

特に必要な栄養素とそのはたらきとして、次の5つがあります。

 

  • たんぱく質 ・・・ 筋肉、内臓、皮膚など身体をつくる主原料
  • カルシウム ・・・ 骨や歯をつくる
  • 炭水化物 ・・・ 筋肉や脳の活動をうながす
  • ビタミン ・・・ 免疫力が上がる、栄養素を身体に取り込むための潤滑油
  • ミネラル(鉄、マグネシウムなど) ・・・ 筋肉や血液をつくる

 

とくに、身体をつくる素となるたんぱく質と

丈夫な骨や歯をつくるカルシウムは、子どもにとっては欠かせません。

 

カルシウムが不足することによって

成長期には成長が抑制されるだけでなく、

成長後に不足すると骨がもろくなってしまいます。

給食で、毎回、牛乳が出てくるのもそのためなのではないでしょうか。

 

そして、このたんぱく質とカルシウム。

植物性の食品からは摂りづらいものなのです。

 

実際にランキングを見てみると、

たんぱく質が多く含まれる食べ物は、

第1位:豚肉 第2位:鶏卵 第3位:牛乳や乳製品

カルシウムが多く含まれる食べ物は、

第1位:えび類 第2位:かに類 第3位:いわし類

と上位を占める食品のほとんどが動物性のものなのです。

 

つまり、肉や野菜をまったく子どもに与えないことは

成長に必要な栄養を摂取する機会を

知らぬ間に奪ってしまう危険があるということです。

 

もちろん、大豆や豆腐にもたんぱく質は含まれているので

植物性のものから全く摂ることができない

というわけではありません。

でも、豆や豆腐ばかりで魚や肉を食べないことで

魚や肉を「食わず嫌い」してしまい、

大人になった時に困ってしまうかもしれません。

 

私も実際に、親が納豆嫌いで「納豆は食べ物じゃない」

と小さい頃から言われ、食べなかったことから

今でも納豆は食べられません。食わず嫌いなんですね。

子どもの頃の親の影響は、とても大きなものだと感じます。

ベジタリアンの家庭での子供の食事5つ!

  • 主菜は豆を使った料理にする

メインを肉や魚にする事に抵抗がある場合は

できるだけ豆をたくさん使った料理を提供しましょう。

 

  • 種子系の食品(ごま、チアシードなど)を欠かさない

魚から摂取できるDHAやEPAは脳の海馬に影響を与えるもので、

これらが不足してしまうと発達障害を引き起こす可能性があります。

種子系の食品には、αリノレン酸と呼ばれるものが含まれており、

これが体内に入ると、DHAやEPAに変換されるため

ごまやチアシードは欠かせない食品と言えます。

 

  • 緑の濃い野菜を食べるようにする

ほうれん草や小松菜など、緑の濃い野菜を摂ることで

ビタミンB群や鉄分を補うことができます。

 

  • 必要であればサプリメントを併用

サプリメントが浸透していない日本では

「子どもにサプリメントってどうなの?」

と思われてしまうかもしれませんが、

野菜だけしか摂らないのであれば

子どもの成長のために摂り入れることも必要になると思います。

 

  • 肉や魚を少しでもいいので取り入れる

大人は、成長も終わっていますし

自分自身で判断して食べるものを調整できますが

子どもにそれを任せることは不可能です。

子どもの健やかな成長のため、と思い

魚や肉を使った料理も出してあげましょう。

まとめ

  • ヴィーガンのような厳格なベジタリアンの強要は、虐待を疑われることもある。
  • 子どもの成長には5つの栄養素が不可欠であり、それらの多くが野菜からでは摂取できない。
  • ベジタリアンの家庭では、5つの栄養素が不足しないような食品選びが重要であり、子どもの発達のためには多少の肉や魚の摂取も考えていかなければならない。

 

子どもの頃の食生活は

子どもの成長に関わるだけでなく、

大人になったときの嗜好にも影響する

重要な役割を担っています。

 

様々な考えの家庭があると思いますが、

子どもが健康で元気な身体を持ち、毎日楽しく過ごせるように

食品選びには十分配慮していきましょう。

-ベジタリアン, 健康, 育児

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