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虫歯になりやすい人と虫歯になりにくい人の差は何? 違いはあるの? 元歯科衛生士が解説します!

投稿日:2019年3月8日 更新日:

何度も歯科医院に通って虫歯の治療を受けている人、歯科医院で1度も虫歯の治療を受けたことがない人、この差は何があるのかと不思議に思いませんか?

 

私は、甘い食べ物が大好きですが、虫歯はほとんどありません。

 

虫歯の仕組みを含めて、虫歯になりにくい人の特徴と虫歯が起こる4つの条件について元歯科衛生士が説明します。

虫歯になりにくい人の特徴

プラークコントロールが出来ている

虫歯は、食べ物や飲み物に含まれている糖分を虫歯菌(ミュータンス菌)が取り込み細菌のかたまりである歯垢(プラーク)を作ります。

 

そして、歯垢(プラーク)に含まれる虫歯菌(ミュータンス菌)が歯を溶かす酸を発生させて虫歯を作っていきます。

 

プラークコントロールとは、歯ブラシなどの清掃用具で歯垢(プラーク)を除去し細菌の数を減らして制御することです。

 

歯みがきは歯垢(プラーク)を取り除き口のなかを清潔に保つために行いますが残念ながら磨いていると磨けているは全く違います。

 

歯垢(プラーク)をしっかり除去できる正しい歯みがきを身に付けている人は虫歯になりにくいです。

 

唾液の分泌量が多い

口のなかは唾液の作用により中性に近い弱酸性の6.8pHで保たれています。

 

唾液にはさまざまな作用があり、

  • 食べ物や飲み物により酸性に傾いた口のなかを元の弱酸性に戻す緩衝作用、
  • 食べかすや歯垢(プラーク)を洗い流す自浄作用、
  • 酸によって溶けた歯を修復する再石灰化作用、
  • 細菌の増殖を防ぐ抗菌作用

などがあります。

 

唾液の分泌量が多いと歯垢(プラーク)が付きにくく、細菌の数が増えにくく

なるため虫歯になりにくいです。

 

虫歯菌(ミュータンス菌)の数が少ない

もともと産まれたばかりの時は、口のなかは無菌状態ですが、少しずつ外部から感染して様々な菌が口のなかに定着していきます。

 

そのため、虫歯菌(ミュータンス菌)の数に個人差があり、虫歯菌(ミュータンス菌)が少ない人ほど虫歯になりにくいです。

 

糖分の摂取頻度が少ない

食べ物や飲み物などの摂取により口のなかのpHは下がり酸性に傾きます。

 

つまり、1日3回の食事の中でも口のなかは酸性に傾き歯が溶けている状態です。

 

口のなかは上記に記載した唾液の緩衝作用、自浄作用、再石灰化作用により正常の弱酸性の状態に戻りますが、正常な時間が長ければ長いほど唾液の作用は最大限に発揮することができます。

 

口のなかが酸性に傾く食べ物や飲み物を摂取する頻度が少ない人ほど、口のなかpHは正常値の弱酸性のまま維持することができるため虫歯になりにくいです。

虫歯が起きる4つの条件

虫歯は必ず4つの条件が重なって起こります。

 

虫歯になりにくい人は、この4つの条件が重なっていない、もしくは重なる時が少ない人です。

 

4つの条件とは、歯の質、糖分の摂取、虫歯菌(ミュータンス菌)の数、時間です。

 

歯の質

口のなかに露出している白く見える歯冠部分のエナメル質は、ヒトの組織の中で最も硬い組織です。

 

歯の質には個人差があり、歯の質がもともと弱い人もいます。

 

しかし、歯の質が弱いからといって必ずしも虫歯になるわけではなく、歯の質が強いからといって必ずしも虫歯にならないわけではありません。

 

また、歯の質は歯科医院にて定期的な高濃度のフッ素を塗りセルフケアでもフッ素配合の歯みがき粉を使用することによって改善することができます。

 

糖分の摂取

虫歯菌(ミュータンス菌)が好む糖分を摂取する頻度です。

 

虫歯菌(ミュータンス菌)の数

もともと持っている虫歯菌(ミュータンス菌)の数で自費診療になりますが歯科医院で調べることができます。

 

虫歯菌(ミュータンス菌)の数は、適切な歯みがきと定期的に歯科医院でのクリーニングにより菌の数を減らすことができます。

 

時間

口のなかのpHが酸性の状態や糖分がずっと口に残ったままの状態が長時間続くと歯は酸によって溶けて虫歯が発生します。

虫歯になりやすい人となりにくい人の違いまとめ

虫歯の仕組み

  • 糖分を虫歯菌(ミュータンス菌)が取り込み歯垢(プラーク)を作る。
  • 歯垢(プラーク)に含まれる虫歯菌(ミュータンス菌)が歯を溶かす酸を発生させる。

 

虫歯になりにくい人の特徴

プラークコントロールが出来ている

  • プラークコントロールとは、歯みがきなどのケアで歯垢(プラーク)を除去し細菌の数を減らすこと。
  • 歯みがきは歯垢(プラーク)を取り除き口のなかを清潔に保つために行うもの。
  • 「磨いている」と「磨けている」の違い。
  • 正しい歯みがきを身に付けている人は虫歯になりにくい。

 

唾液の分泌量が多い

  • 口のなかは唾液の作用により中性に近い弱酸性の8pHで保たれている。
  • 唾液にはさまざまな作用があり、緩衝作用、自浄作用、再石灰化作用、抗菌作用などがある。
  • 唾液の分泌量が多いと歯垢(プラーク)が付きにくく、細菌の数が増えにくいため虫歯になりにくい。

 

虫歯菌(ミュータンス菌)の数が少ない

  • もともと産まれたばかりの時は、口のなかは無菌状態。
  • 外部から感染して様々な菌が口のなかに定着している。
  • 虫歯菌(ミュータンス菌)の数に個人差がある。
  • 虫歯菌(ミュータンス菌)が少ない人ほど虫歯になりにくい。

 

糖分の摂取頻度が少ない

  • 食べ物や飲み物などの摂取により口のなかpHは下がり酸性になる。
  • 1日3回の食事の中でも口のなかの酸性に傾き歯が溶けている。
  • 唾液の作用により口のなかは正常な弱酸性の状態に戻るが、正常な弱酸性の時間が長ければ長いほど唾液の作用は最大限に発揮することができる。
  • 口のなかを酸性にする食べ物や飲み物を摂取する頻度が少ない人ほど、口のなかは正常値の弱酸性のまま維持することができるため虫歯になりにくい。

 

虫歯が起きる4つの条件

  • 虫歯は必ず、歯の質、糖分の摂取、虫歯菌(ミュータンス菌)の数、時間の4つの条件が重なって起こる。
  • 虫歯になりにくい人は、4つの条件が重なっていない、もしくは重なる時が少ない人。

 

歯の質

  • 白く見える歯冠部分のエナメル質は、ヒトの組織の中で最も硬い組織。
  • 歯の質には個人差があり、歯の質がもともと弱い人もいる。
  • 歯の質が弱いからといって必ずしも虫歯になるわけではない。
  • 歯の質が強いからといって必ずしも虫歯にならないわけではない。
  • 歯の質は歯科医院にて定期的な高濃度のフッ素を塗りセルフケアでもフッ素ケアを行うことによって改善することができる。

 

糖分の摂取

  • 虫歯菌(ミュータンス菌)が好む糖分を摂取する頻度。

 

虫歯菌(ミュータンス菌)の数

  • もともと持っている虫歯菌(ミュータンス菌)の数。
  • 自費診療で歯科医院で検査ができる。
  • 虫歯菌(ミュータンス菌)の数は、適切な歯みがきと定期的に歯科医院でのクリーニングにより数を減らすことができる。

 

時間

  • 口のなかのpHが酸性の状態や糖分がずっと口に残ったままの状態が長時間続くと歯が溶けて虫歯になる。

 

唾液の量や虫歯菌(ミュータンス菌)の数は体質ではありますが、改善することができるものです。

 

歯が弱いから、口呼吸だから虫歯になりやすいなど思っている人も多いですが、虫歯が起こる4つの条件が重ならなくては虫歯にはなりません。

 

虫歯が起こる4つの条件をコントロールすることができれば、誰でも虫歯になりにくい人になることができます。

 

また、6ヶ月~1年に1回は歯科医院の定期検診でクリーニングを受けることも忘れずに行いましょう。

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