歯医者 雑学

歯医者の歯ブラシや歯磨き粉って市販のものと何が違う? 元歯科衛生士が解説します!

投稿日:2018年12月27日 更新日:

歯科医院で使われている歯ブラシや販売されている歯ブラシ、歯磨き粉(歯磨剤)はドラックストアで販売されているものと何が違うのか、元歯科衛生士が説明します。

歯医者の歯ブラシは市販のものと何が違う?

歯科用歯ブラシ

歯科医院で販売されている歯科専用歯ブラシは、歯科医師や歯科衛生士の指導のもと正しく使用することを前提として作られた歯ブラシです。

 

市販の歯ブラシと比べるとヘッドが小さめで毛が細く作られているものが多いです。

 

また、奥歯や歯と歯の間や、歯と歯茎の溝など細かい部分についた汚れを除去するのに適した形状になっており、歯科医院でおすすめしているスクラビング法、バス法などの歯磨き法に適した歯ブラシです。

 

そのため、一般的な歯ブラシと比べると価格が高く、歯科医師や歯科衛生士から使い方の指導を受けながら使いこなすための多少の時間が必要です。

 

しかし、歯科医師や歯科衛生士が歯の大きさや歯並びなど、口の中の状態や目的など患者の一人一人に合わせて歯ブラシ1本を選び、患者に歯磨きの仕方などをアドバイスができるため、より歯磨きが効果的に行えるようになる歯ブラシです。

 

近年では、歯科医院のほかにも、ドラックストアやネット通販などでも買い求めることができるようになり、歯科専用の歯ブラシが手に入りやすくなりました。

 

私も以前、歯科衛生士として勤めていた時は歯科医院で売られている歯ブラシを月に一度購入していましたが、退職してからはネット通販からお気に入りの歯科専用の歯ブラシを購入するようになりました。

 

市販の歯ブラシ

ドラックストアやコンビニエンスストアで見かける市販の歯ブラシは、誰にでも使いこなせるように作られた一般的な歯ブラシです。

 

歯科専用の歯ブラシと比べると価格も安く、認知度も高いため、販売しているところが数多く存在します。

 

また、歯科専用の歯ブラシと比べると買い求めやすい市販の歯ブラシですが、種類も数も多い中で自身の判断で歯ブラシを選ばなくてはいけません。

 

実際に、歯ブラシの種類が多く、どれを使っていいのか、どれが自分に合っているのかわからないと相談を受けることが多かったです。

 

歯ブラシは月に一度取り換えることが望ましいとされていますが、口の中の状態は毎日少しずつ変わっていくため、歯ブラシを取り換える際に悩むことは多いかと思います。

歯医者の歯磨き粉(歯磨剤)は市販のものと何が違う?

歯磨き粉(歯磨剤)は、薬事法によって定められています。

 

歯磨剤の基本成分は、研磨剤、保湿剤、発泡剤、粘結剤(結合剤)、香料、甘味料、防腐剤(保存料)の7つの成分から成り立っており、この7つの成分のみが含まれる歯磨剤は化粧品の扱いです。

 

また、7つの基本成分と薬効成分が含まれる歯磨剤は医薬部外品の扱いです。

 

フッ化物配合の歯磨剤は、薬事法によってフッ素の濃度が0.1%(1000ppm)以下に規定されています。

 

歯科専用の市販の歯磨剤の違い

歯科医院で使用している歯磨剤や販売されている歯磨剤は、市販の歯磨剤と比べると、殺菌力が高く、歯磨剤や発泡剤、香料は少なく、価格も高いです。

 

簡潔に言うと、殺菌力が高く、歯に優しく、歯磨きが行いやすいように泡立ちにくい成分になっています。

 

フッ素の濃度は上記に記載した通り、薬事法によって定められているので、歯科医院で使用されている歯磨剤と市販の歯磨剤のフッ素の濃度はほとんど同じです。

 

歯ブラシと同様に、歯科医院のほかにも、ドラッグストアやネット通販などでも買い求めることができるようになり、歯科専用の歯磨き粉も手に入りやすくなりました。

 

私は常に2種類の歯磨剤を使い分けています。

 

一つは歯科医院で販売されている歯のホワイトニングが行える歯磨剤、もう一つは市販の歯磨剤です。

 

個人的には市販の歯磨剤は、とても泡立ちが良く、鏡を見ながら歯磨きを行うには適していない歯磨剤だと思っています。

 

そのため、歯磨きがひととおり終わった後の鏡の前で行う仕上げ磨きの際に歯科医院で販売されている歯磨剤を使っています。

まとめ

歯科専用の歯ブラシ

l  歯科医師や歯科衛生士の指導のもとで正しく使用することを前提として作られた歯ブラシ。

l  一般的な歯ブラシと比べると価格が高い。

l  使いこなすために多少の時間が必要。

l  歯科医師や歯科衛生士が口の中の状態を見て歯ブラシ1本を選んでくれる。

l  アドバイスを受けることで、より歯磨きが効果的に行えるようになる。

市販の歯ブラシ

l  誰にでも使いこなせるように作られた一般的な歯ブラシ。

l  価格も安く、認知度も高い。

l  販売しているところが数多く存在する。

歯磨き粉(歯磨剤)

l  歯磨き粉(歯磨剤)は、薬事法によって定められている。

l  歯磨剤の基本成分は、研磨剤、保湿剤、発泡剤、粘結剤(結合剤)、香料、甘味料、防腐剤(保存料)の7つ。

l  基本成分のみが含まれる歯磨剤は化粧品。

l  基本成分と薬効成分が含まれる歯磨剤は医薬部外品。

l  フッ化物配合の歯磨剤は、薬事法によってフッ素の濃度が0.1%(1000ppm)以下に規定されている。

歯科専用の市販の歯磨剤の違い

l  歯科専用の歯磨剤は殺菌力が高く、歯磨剤や発泡剤、香料は少なく、価格も高い。

l  歯科医院で使用されている歯磨剤と市販の歯磨剤のフッ素の濃度はほとんど同じ。

 

磨いていると磨けているは、全く違います。

 

歯磨きでの磨き残しを少なくし、むし歯や歯周病の原因である歯垢(プラーク)を除去することがとても大切です。

 

そのためには、どの歯磨剤を使うかよりも、口の中の状態に合った歯ブラシを使い、歯ブラシの効果を最大限に引き出す歯磨きの仕方を身につけなくてはいけません。

 

また、毎日行うセルフケアの歯磨きのほかにも、定期的に歯科医院で検診、クリーニングを行い、磨き残しや自身ではケアが行き届かない歯周ポケットの汚れを完全にリセットすることをおすすめします。

 

そして、歯ブラシの効果を引き出すためにも必ず月に1度は歯ブラシを取り換えるようにしてください。

 

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